クラブツーリズム TOP>「旅の友」Web版【東日本版】 > 旅のアルバム帳 「プレミアムステージ ひとりの贅沢 屋久島大自然紀行」
白神山地とともに、日本初の世界自然遺産となった屋久島。世界遺産登録のきっかけともなった植物の垂直分布は、北海道から九州までの気候がひとつのエリアに共存する山岳島ならではのもの。さまざまな気候の地で見られる植物がひとつの島にギュッと詰まった、特異な生態系を持ちます。今回は、上質にこだわったワンランク上の「おひとり参加限定」の旅、「ひとりの贅沢」で訪れた、屋久島3日間の旅の模様をご紹介します。
早朝の羽田空港から、飛行機や船を乗り継いでやってきた屋久島。その玄関口である宮之浦港に高速船で着いたのは午後3時過ぎでした。早速、バスに乗って名所の千尋の滝へ向かいます。一行は屋久島初体験の方ばかり。ひとりで参加できる旅を探してこの屋久島ツアーに参加したというのは、東京都の和田智之さん。石集めが趣味という和田さんは、千尋の滝の側の巨大な岩にも興味津々。屋久島の自然の驚異に初めて触れた一行でした。
2日目は白谷雲水峡からスタート。ここを一番楽しみにしていたというのは、埼玉県の足永和代さん。若い頃、登山やアウトドア派だったという足永さんにとっても、島の自然は驚きの連続だとのこと。苔むした倒木や石にからみつくように成長するスギ。神秘的な造形美に、皆一様に感動の面持ちでした。ウミガメ産卵地で知られる永田いなか浜では、南国の風景にしばしうっとり。このツアーでは、バスの座席は2座席でひとり分。ゆったり気分で世界遺産の島をめぐる喜びに車内の会話も弾みます。「ひとりでは手配できないし、宿もいいところなので今回は大満足」とは埼玉県の加茂靖子さん。弊社ツアーへの参加が40回を超える加茂さんにとっても、この旅は格別の思い出を作ってくれたようです。
3日目の出発時は生憎の雨。「ひと月に35日雨が降る」といわれる島なので、皆雨は覚悟済み。しかし、バスが目的地のヤクスギランドに近づくにつれ、みるみる空が明るくなっていきます。「皆さん、やはり晴れ男、晴れ女だったようですね」とバスガイドさん。雨上がりのヤクスギランドは、苔や葉が朝日に輝き、息をのむ美しさでした。あちこちで感動の声が上がります。「テレビで屋久島は何度も見てきたけれど、それを超えているわ」(埼玉県の三澤明子さん)。仲間との出会いに感謝しつつ、「いつかまた」と笑顔でそれぞれの帰路についていきました。