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連載企画 今月のテーマ 別天地へ行こう 花咲く天上の楽園 尾瀬
旅のアルバム帳 2013年6月5日〜6日取材 広大な湿原、尾瀬をあるく

「旅の友」東日本版8年号に掲載。
※中部・東海版、西日本版は、記事内容が異なります

旅の友web版8月号

「旅の友」Web版8月号

旅のアルバム帳 2013年6月5日〜6日取材

広大な湿原、尾瀬をあるく

今回は、1泊2日で尾瀬ヶ原から尾瀬沼までハイキングするツアーをご紹介!どこまでも続く青い空、雄大な湿原、かれんに咲くミズバショウ。天候にも恵まれ、旅仲間たちは初夏の尾瀬をたっぷり満喫しました。

雄大な燧ヶ岳をバックに記念の1枚

1日目 嶋待峠(約90分)山の鼻(ミズバショウ群生地・約120分)竜宮十字路(約30分)見晴

新緑輝くブナ林 湿原を目指して山道を下る

「尾瀬」と聞いて思い浮かぶのは、パンフレットでよく見る残雪の至仏山(しぶつさん)とかれんに咲くミズバショウの姿ではないでしょうか。「ミズバショウを見たかった」と語る松田まち子さんをはじめ今回参加された30名の旅仲間たちも、そんな景色を期待しているご様子。尾瀬認定ガイドの北澤吉日古さん、五十嵐進さんの2人と合流して、尾群馬側の入り口・鳩待峠で15人ずつ2組の班に分かれると、いよいよハイキングの始まりです!

まずは木道中心の登山道を足元に気を付けながら下ります。尾瀬のブナの新緑が一番美しいのは、6月初旬のこの時期だそう。ガイドの説明を聞きながら、さわやかな森林浴を楽しむ旅仲間たち。時折姿を覗かせる至仏山の雄姿にますます期待が高まります。1時間半ほど歩くといよいよ大湿原の入り口です。

まいたけ弁当

ハイキング前は準備運動で体をほぐすのを忘れずに

ガイド同行で尾瀬の魅力をたっぷり知ることができます

至仏山 登山道から時折見せている雄姿に感動

熊よけの鈴 思わずならしたくなる鈴

テンマ湿原 ミズバショウが密集する群生地

目の前に広がる大湿原! ミズバショウ咲く尾瀬を歩く

「こんなにも広いと思わなかった!」「空が大きい」「ミズバショウがかわいい!」旅仲間たちの感嘆の声が聞こえます。それもそのはず、山道を抜けると視界が一気に開けて目の前に湿原が広がります。後ろには至仏山、はるか前方には燧ヶ岳(ひうちがたけ)。尾瀬を代表する2座を望みながら、旅仲間たちは湿原を歩いていきます。

「ほかでは絶対見られない景色だね。尾瀬が人気のある理由が分かるよ」と話すのは宮ア明夫さん。川のせせらぎ、鳥たちの声、草木の新芽……長い冬を終えたばかりの生命あふれる初夏の尾瀬。雄大な湿原と澄みわたる空気を体感するごとに、旅仲間たちの表情は輝きを増していきます。

池塘に映り込む逆さ至仏の撮影に挑戦!

疲れる前にベンチでひと休憩

燧ヶ岳をバックに1枚。左から添田路子さん、多比羅千津子さん、舘山忍さん

中田代・下ノ大堀のミズバショウ群生地。絶好の撮影ポイントです

見晴(みはらし)尾瀬の中心地に泊まる

尾瀬の山小屋が密集している見晴。山小屋それぞれに特徴があり、全体的に静かな尾瀬もここではにぎわいを見せます。

見晴に建つ山小屋の数々

弥四郎小屋

弥四郎清水

名物オーナー「ひげくま」のいる 桧枝岐小屋

喫茶室では軽食をいただけるほか、宿泊客の憩いの場にもなります

山小屋とは思えないほど品数の揃った夕食(メニューは日替わりとなります)

大浴場でさっぱりと汗を流せます(石けん・シャンプーは使えません)

泊まるからこそ楽しめる!幻想的な尾瀬の景色

赤く染まる夕焼け、幻想的な朝もや。尾瀬内に泊まるからこそ見られる景色は必見です!

お互いに写真を撮りあう鈴木晶子さんと(左)と親戚の多恵子さん

カメラが趣味の大友さんご夫妻は朝もやの撮影に夢中!

幻想的な雰囲気の朝もや

ほのかに色づいた夕焼け

2日目 見晴(ブナ林・約120分)白砂峠(約40分)沼尻(約60分)尾瀬沼(約90分)沼山峠

新緑、せせらぎ、残雪 尾瀬の隠れた魅力を満喫

2日目はこのツアー中の一番の難所、白砂峠へ。新緑輝くブナ林の中を、鳥のさえずりや沢のせせらぎを聞きながら少しずつ高度を上げていきます。芽吹いたばかりの若木や色鮮やかな花々、動物たちの痕跡など、森の中では発見がいっぱい!倒木に寄生する若木を見ると森が生きていることを実感します。「尾瀬は湿原だけじゃなく、いろいろな魅力があるのね」と話すのは冨田怜子さん。森や川、花などさまざまな表情を見せる尾瀬に旅仲間たちはすっかり魅入っていました。足元に気をつけながら、残雪の白砂峠を越えて大江湿原へ向かいます。

見晴から白砂峠へは勾配が続きます

残雪の白砂峠は足元に気をつけて一歩ずつ歩きます

峠を越えて沼尻に到着。目の前に尾瀬沼が広がります

尾瀬沼から沼山峠へ 名残惜しさを感じながら帰路へ

大江湿原を越えると尾瀬沼に到着。燧ヶ岳と尾瀬沼を望める絶好の観賞ポイントで昼食をとります。昨日はあんなに遠かった燧ヶ岳が、今や目の前。旅仲間たちは「燧ヶ岳が昨日とは違った形に見えるね」と言いながら、自分たちが歩いてきた距離を実感していました。昼食後は尾瀬沼に別れを告げて沼山峠へ。最後の登りは少々きつく感じたものの、2日間計21キロを歩き通し充実した様子の旅仲間たち。「ニッコウキスゲの季節にまた来たいわね」「草紅葉も見たいな」という声も聞こえ、次回の来訪が楽しみとなる旅でした。

尾瀬認定ガイドの北澤さん(右)、五十嵐さん。2日間ありがとうございました!

尾瀬沼越しに燧ヶ岳を望む絶好ポイントで撮影

夏はニッコウキスゲが咲く大江湿原

急勾配の登山道もあと少し!

すっかりお腹もペコペコです

尾瀬ヶ原ではつぼみだったシラネアオイ

ゴールの沼山峠でストレッチ

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