クラブツーリズム TOP>「旅の友」Web版【東日本版】 > 旅のアルバム帳/美術鑑賞をともに楽しむ一期一会の「ひとり旅」
ご家族やお友達との予定が合わなくても、気軽に参加できる「おひとり参加限定の旅」。今回は、山陽、山陰、瀬戸内の3つの美術館を3日間でじっくりとめぐるというもの。おひとり同士という気安さもあってか、旅がはじまってすぐにお互いが仲良くなり、みんなで旅を楽しみました。じっくり楽しく美術館をめぐった旅をリポートします。
東京駅を出発した一行は新幹線で一路岡山へ。まず訪ねたのが、倉敷の「美観地区」に建つ大原美術館。ギリシャ神殿風の外観が印象的な、日本で初めて西洋美術を展示した美術館です。「関東の美術館はいろいろとめぐったけれど、西日本の美術館は訪ねたことがなくて」と話すのは山口利子さん。「お目当ての絵と対面できて、とっても満足できました。時間がいくらあっても足りないくらいですよ」と笑顔でお話してくれました。 1日目の宿泊ホテルでの夕食はフランス料理。みなさんはやくも打ち解け、食事と会話に大いに盛り上がりました。
2日目は島根県安来にある足立美術館を訪ねました。朝一番に訪れて、混雑なく自由に広い館内をめぐりました。近代日本画を中心に展示されているこの美術館は、日本庭園の見事さでも有名です。「日本庭園が見たくてこのツアーに参加したんです」と話すのは今井栄子さん。「ほとんどずっと日本庭園を眺めていました」と、望みどおりの庭園の美しさを、存分に楽しまれたようです。
美術館以外では、鳴門海峡の見物も楽しみました。海峡にかかる大鳴門橋の「渦の道」にみなさん入場。「旅の友」編集部も同行して、一緒にうずしおを楽しみました。 2泊目の夕食は鳴門温泉・ルネッサンスリゾートナルトでバイキングです。地元・徳島の幸が90種類以上並び、あれがおいしい、これがおいしいとみなさん盛り上がりました。
3日目は徳島県鳴門にある、世界の西洋名画を陶板に再現した大塚国際美術館へ。数々の名画が原寸大で、広い館内に並びます。こちらも開館と同時に入場。美術館スタッフの説明も交えながら、3時間半の間、じっくりと美にふれることができました。山本泰代さんは「いろいろな展覧会で実物を見てきたけれど、陶板画はそん色ないですね。これだけの名画を一度に見ることができるなんて幸せです」とたいそうお気に入りのよう。鈴木ケイさんは「陶板画って、気を使わず楽に見られるからいいわね」と楽しく館内をめぐっていました。
「一期一会」という言葉どおり、お互いがせっかく一緒になったのだからと、みんなで楽しく盛り上がった今回の旅。どこかでご一緒したときは、また楽しく旅しましょう、とそれぞれの帰路につきました。