旅のアルバム帳「大阪再発見!天王寺七坂めぐり」│「旅の友」web版【関西版】 │クラブツーリズム

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リポート

アルバム

「旅の友」西日本版2月号に掲載。
※東日本版、中部・東海版は、記事内容が異なります

旅のアルバム帳 2013年12月5日取材

大阪再発見!天王寺七坂めぐり

〈あるく〉の人気シリーズ企画「ぶらり大阪再発見」古地図でめぐる大阪全24区謎解き探検隊の第3回「天王寺七坂めぐり」を楽しまれた旅仲間。「大阪案内人」西俣稔講師の解説を聞きながら、元気に七坂を歩いた皆さまの様子をご紹介していきます。

天王寺七坂のひとつ口縄坂。好天の下さわやかなスマイルです

「大阪案内人」同行でユーモアある街歩き

　「あちらが松屋町筋です。行政では『まつやまち』ですが、商店街は『まっちゃまち』が正式な読み。大阪で『まつやまち』と読む人はモグリといわれます」。西俣講師の話にクスッと笑いが起こりました。今回は大阪市天王寺区の「天王寺七坂」と呼ばれるエリアを元気にめぐりました。石段の風情ある坂の周囲には約200のお寺があり、街歩きには絶好のポイント。「講師同行だからこのツアーに参加しました。先生の話も興味深いし、来て良かった」と金崎都生子さん。「クラブツーリズムのツアーに10年以上参加しています。ツアーで知り合った仲間に会うのも楽しいし、先生の説明も面白い」と水浦洋子さん。さわやかな秋空の下、街歩きはスタートしました。

スタートして最初に歩いた真言坂。「天王寺七坂めぐり」を楽しまれる様子が伝わってきます

ツアーで配られる古地図

口縄坂の上にある織田作之助の文学碑です。碑には『木の都』の一節が刻まれています

生國魂神社北門の石垣塀を背に町の歴史を語る西俣講師。皆さん熱心に聞き入っていました

路地を一本入れば知らない大阪を発見！

「主人は大阪生まれの大阪育ち。でも知らないところも多いです。都会の中でも一本道を曲がっただけで、全然違う風景が広がるんですね」と南隈さんご夫妻。参加者は地元・大阪に住んでいる方が多く、中には七坂周辺を買い物でよく通られる方も。道路、石碑、建物、普段気づかないような所にも歴史があり、講師はそれを丁寧に説明してくれます。その度にうなずく旅仲間の様子が印象的でした。七坂をめぐった後はゴールの統国寺へ。在日コリアンの寺として知られており、南北に分断された朝鮮の統合への願いが寺名に込められているとか。信徒の方がいつの日かドイツのように一つになるのを願って寄贈された、入口に佇むベルリンの壁が印象的でした。西俣講師が大阪案内を始めたのは「よりよい大阪を広めたい」との思いがあったから。道中での旅仲間の様子を見るとその気持ちは十分に伝わったようです。