クラブツーリズム TOP>「旅の友」Web版【西日本】> 現地リポート「感動の大自然」トルコ・心動かす大自然
アジアとヨーロッパにまたがり、東西文化が融合するイスタンブール。ローマ帝国、東ローマ帝国、オスマン帝国と3つの世界帝国の首都となった歴史を持ち、その面影を街のいたるところに残します。
まるで対を成すようにそびえる2つの建物。325年にコンスタンティヌスの命により建てられたアヤソフィアは、以後の他国の侵略と再建を繰り返してきたイスタンブールの歴史を象徴しています。一方、17世紀初頭に完成したブルーモスクは青いイズニック・タイルで装飾され、世界で唯一、6本のミナレット(尖塔)を持つ巨大モスクとして知られています。
そのほかにもオスマン帝国の栄華を伝えるトプカプ宮殿やハレム、かつての大貯水施設だった地下宮殿など、壮大な歴史を肌で感じられる名所は数多く、訪れる人々を魅了してやみません。
真っ白な石灰棚が段々畑のようにどこまでも広がる、世にも不思議な光景が人気を呼ぶパムッカレ。その地名は「綿の城」という意味に由来し、湧き出る温泉に含まれた石灰分が山肌を流れ落ちる際に沈殿・結晶した、世界でも非常にめずらしい場所です。朝は青白く、夕方には茜色と、時々によって色を変える様は、とても印象的です。一時期は鉱泉が枯渇し、雑草が生い茂ったこともありますが、世界遺産登録後の政府の保護政策により、みごと美しい風景がよみがえりました。
この温泉は古代から知られていて、紀元前2世紀ごろ、ペルガモン王朝によって造られた都市の遺跡が残っています。
エフェソスは地中海岸有数の規模を誇る古代都市遺跡です。古代ローマ帝国の東地中海交易の中心であり、時代が変わった東ローマ帝国の下でも政治と経済の中心として栄えていました。2世紀のローマ皇帝ハドリアヌスに捧げられた神殿・ハドリアヌス神殿や、12万冊の蔵書があったというケルスス図書館などの建築物が数多く残り、その壮大さに圧倒されます。広い遺跡をめぐり歩くと、当時の人々の営みが思い起こされ、大都市としてにぎわっていた頃の栄華がしのばれます。 遺跡は未だ10%ほどしか発掘されていないといわれ、現在も発掘作業が続けられています。
トルコを代表する観光地といえばカッパドキアははずせません。カッパドキアとは、トルコ内陸部に位置する南北約50キロに広がる一地方を指します。キノコ岩や何層ものカラフルな岩肌が象徴する地形は、火山の噴火による大量の灰の堆積と風雨の浸食により生まれたものです。 4世紀ごろに迫害を逃れたキリスト教徒が住み着いたギョレメやカイマクル地下都市では、人々の生活ぶりと信仰心の深さを見ることができます。また、キノコ岩や三姉妹の岩など、記念撮影スポットが多数あり、じっくりと時間をかけて観光することをおすすめします。