シェーンブルン宮殿(イメージ)
音楽と芸術、華やかな宮廷文化が息づくオーストリア。美しい歴史的景観が残る街並みから壮麗な宮殿や教会、世界遺産まで、見どころが豊富にそろっています。なかでも首都ウィーンは、ハプスブルク家ゆかりの建築や美術館、音楽の都ならではの名所が点在する魅力的な街。この記事では、オーストリアの世界遺産と、ウィーンでぜひ訪れたいおすすめ観光スポットをご紹介します。
●オーストリアってどんな国?
オーストリアはヨーロッパの中央に位置し、豊かな自然と重厚な歴史が息づく国です。首都ウィーンを中心に「音楽の都」として世界的に知られ、ベートーヴェンやシューベルトといった大作曲家たちが数々の名曲を残しました。また芸術の街としても有名で、クリムトやシーレなど近代美術の巨匠ゆかりの作品や美しく格式高い建造物が街のあちこちに溢れています。公用語はドイツ語で、伝統的なカフェ文化も魅力の一つです。
●オーストリア観光のベストシーズン
オーストリアは日本と同じように四季があり、観光のベストシーズンは気候が心地よく野外イベントも増える4〜10月ですが、季節ごとに異なる魅力が溢れています。
・春(4〜5月):気候が穏やかで街歩きにぴったりの季節。公園には花が咲き誇り、本格的な音楽祭シーズンが開幕します。
・夏(6〜8月):湖畔リゾートやアルプスでのハイキングが人気。日が長く、屋外でのコンサートや演劇が盛り上がります。
・秋(9〜10月):街並みが黄葉に染まるロマンチックなシーズン。ブドウの収穫期を迎え、新酒ワインや秋の味覚を堪能できます。
・冬(11〜3月):本場のクリスマスマーケットで11月中旬から12月は街中が煌めきます。ウインタースポーツや最高峰のオペラ鑑賞も格別です。
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オーストリアマップ(イメージ)
ウィーン観光で外せない人気スポット20選
No.01 シェーンブルン宮殿
シェーンブルン宮殿(イメージ)
ウィーンを代表する観光名所のひとつ、シェーンブルン宮殿。かつてハプスブルク家の夏の離宮として使われた壮麗な宮殿で、黄色い外壁と優美なバロック様式の建築が印象的です。マリア・テレジアによって改築されたロココ様式の宮殿内部には、豪華な大広間や皇帝一家の居室が残され、当時の華やかな宮廷生活を今に伝えています。広大な庭園も見どころで、幾何学的に整えられた花壇や彫像、丘の上に建つグロリエッテからは宮殿とウィーンの街並みを一望できます。1996年には「シェーンブルン宮殿と庭園群」として世界遺産に登録。歴史、建築、庭園美を一度に楽しめる、ウィーン観光には欠かせないスポットです。
スタッフのおすすめPoint!
他に類を見ない豪華な内装や庭園、そして歴史の舞台であることが魅力のひとつです。宮殿内の「鏡の間」では6才の神童モーツァルトがマリア・テレジアの前で見事な演奏を披露しました。「青い中国のサロン」では皇帝カール1世が国事不関与の書類に署名を行い、「大広間」は1814~15年のウィーン会議の会場となりました。他にも「マリー・アントワネットの部屋」などが見学できる歴史好きな方にオススメの場所です。
No.02 ベルベデーレ宮殿
ベルべデーレ宮殿(イメージ)
バロック建築の傑作と名高いベルべデーレ宮殿。18世紀初頭、オーストリア軍の英雄プリンツ・オイゲンの夏の離宮として建てられた宮殿で、「上宮」と「下宮」の2つの建物から構成されています。美しく整えられた庭園を挟んで向かい合う姿は優雅で、宮殿から眺めるウィーンの街並みも魅力です。現在は美術館として公開され、特に上宮に展示されているグスタフ・クリムトの代表作「接吻」は必見。金色に輝く絵画と華麗な宮殿建築を一緒に楽しめる、芸術の都ウィーンならではの観光スポットです。
スタッフのおすすめPoint!
ベルベデーレとは「美しい眺め」を意味し、まさにその名の通りの壮麗な宮殿と広大な庭園が魅力です。また、庭園からは美しいウィーン市街が一望できます。美術ファンにおススメですが、宮殿の外観や庭園も素敵なので美術に興味のない方でも充分に楽しめます。さらに、クリムトの作品を世界で最も多くコレクションしていることでも知られています。
No.03 シュテファン大聖堂
シュテファン大聖堂(イメージ)
ウィーンの中心部にそびえるシュテファン大聖堂は、街のシンボルとして親しまれている壮麗なゴシック様式の大聖堂です。12世紀に建設が始まり、長い歴史の中で増改築を重ねながら現在の姿へと発展しました。特に目を引くのが、高さ約136mの南塔と、色鮮やかなモザイク模様が施された屋根。内部には精巧な彫刻や祭壇が並び、荘厳な雰囲気に包まれています。地下のカタコンベにはハプスブルク家ゆかりの人物の心臓以外の内臓が納められているほか、塔に上ればウィーンの街並みを一望できます。
スタッフのおすすめPoint!
ハプスブルク家の歴代君主の墓所であり、モーツァルトの結婚式と葬儀が行なわれた歴史的建造物であることが魅力です。市民から「シュテッフル」の愛称で親しまれており、ユニークなデザインのモザイク屋根が見どころです。オーストリアの国章とウィーン市の紋章、反対側にはオーストリア・ハンガリー帝国の双頭の鷲が23万枚ものタイルで描かれています。絶景好きな方はウィーン市街の眺望が楽しめる塔の上へ登ってみましょう。
No.04 ホーフブルク王宮
ホーフブルク王宮(イメージ)
ウィーンの中心部に位置するホーフブルク王宮は、約600年以上にわたってハプスブルク家の居城として使われた、オーストリアを代表する歴史的建造物です。広大な敷地には18棟の建物が入り組み、皇帝の居室や礼拝堂、図書館などさまざまな建物が集まります。現在は博物館や大統領府などとして利用されており、皇妃エリザベート(シシィ)の生涯を紹介する「シシィ博物館」や皇帝の居室、豪華な銀器コレクションなどが見どころ。ウィーンの華やかな宮廷文化とハプスブルク家の歴史を体感できる人気スポットです。
スタッフのおすすめPoint!
旧王宮と新王宮、オーストリア国立図書館、アウグスティナー教会、アルベルティーナ美術館、王宮庭園、乗馬学校、王宮礼拝堂、スイス宮など多くの見どころがあります。中でもハプスブルク家の豪華かつ膨大な調度品などのコレクションを展示する宝物館と、ハプスブルク家の皇妃エリザベートが使用した遺品や肖像画を展示しているシシィ博物館は外せません。
No.05 美術史美術館
美術史美術館(イメージ)
ハプスブルク家が収集した膨大な美術品をもとに1891年に開館した美術史美術館。世界屈指のコレクションを誇り、壮麗なネオ・ルネサンス様式の建物自体も見どころで、館内には絵画や彫刻、工芸品などが幅広く展示されています。特に充実しているのがヨーロッパ絵画のコレクションで、ブリューゲルの「農民の婚宴」、フェルメールの「絵画芸術」など、巨匠たちの名作を鑑賞できます。古代エジプトやギリシャ・ローマの古美術品なども収蔵され、幅広い時代の芸術に触れられるのも魅力。芸術とハプスブルク家の歴史を一度に楽しめる、ウィーン観光の必見スポットです。
スタッフのおすすめPoint!
ルーベンス、ブリューゲル、デューラー、ベラスケスなどのコレクションの他、フェルメールやラファエロなどの必見の絵画が揃っているのが最大の魅力です。誰もが一度は目にしたことがあるブリューゲルの傑作「バベルの塔」は必見です。また、世界で最も美しいカフェといわれる「カフェ・ウィーン美術史美術館(Kunsthistorisches Museum Café)(クンストヒストーリシェス・ムゼーウム・カフェ) 」もおススメです。美術の好きな人、建築が好きな人、歴史好きな人は、ぜひ訪れてみてください。
No.06 国立図書館(プルンクザール)
国立図書館(イメージ)
ホーフブルク王宮の一角に建つオーストリア国立図書館は、バロック建築の美しさで知られる歴史ある図書館です。最大の見どころは、一般公開されている「プルンクザール」。高さ約20mの天井まで届く書架に約20万冊の蔵書が並び、中央には皇帝カール6世の像が置かれています。天井を彩る壮麗なフレスコ画や大理石の彫刻、豪華な装飾は、まるで宮殿のような華やかさです。18世紀に建設されたこの空間には、貴重な古書や歴史的資料も収められており、知識と芸術が融合した独特の雰囲気を楽しめます。
No.07 ケルントナー通り
ケルントナー通り(イメージ)
ウィーン中心部を南北に走るケルントナー通りは、シュテファン大聖堂から国立歌劇場まで続く、街を代表するショッピングストリートです。歩行者天国となっている通りには、世界的なブランドショップや老舗デパート、カフェ、レストランなどが並び、ショッピングや食事を楽しめます。通り沿いにある名門ホテル・ザッハーで、本場のザッハトルテを味わうのもおすすめ!歴史ある建物が立ち並ぶ美しい街並みも魅力で、観光とショッピング、グルメを一度に楽しめる、ウィーン散策に欠かせないスポットです。
スタッフのおすすめPoint!
国立オペラ座からシュテファン大聖堂に続く歩行者天国は、さまざまなお店が立ち並び観光もショピングも食事も何でもできるところが魅力です。チョコレートケーキのザッハトルテで有名な「ホテル・ザッハー」、シシィゆかりの菓子店「ゲルストナー」、第三の男のロケ地になった「カフェ・モーツァルト」など、有名カフェもたくさんあるので観光やショッピング、のんびり散策を楽しみたい方にオススメです。
No.08 国立歌劇場(オペラ座)
国立歌劇場(イメージ)
国立歌劇場は、世界有数のオペラハウスとして知られる、ウィーンを代表する音楽の殿堂です。1869年に完成した歴史ある建物で、豪華なネオ・ルネサンス様式の外観と、華やかな内装が見どころ。世界的な人気を誇るウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体でもあり、オペラやバレエなど年間を通して多彩な公演が行われ、世界的な歌手や指揮者が出演しています。毎年2月に開催される「ウィーン・オペラ座舞踏会」も有名。館内見学ツアーもあり、劇場の歴史や舞台裏に触れることができます。音楽の都ウィーンを訪れたなら、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
スタッフのおすすめPoint!
世界最高レベルのオペラやバレエ公演が連日開催されています。ちょっと敷居が高いと思われがちな場所ですが、意外と手軽に楽しむことができます。内部見学ツアーもいいですが、音楽好き、芸術好きならぜひ本場のオペラやバレエの公演を体感してみましょう。そして幕間の休憩時間は真っ先にホワイエへ向かい、紳士淑女に混じりながらグラスワイン片手に優雅なひと時を過ごすのがおススメです!内部の豪華で華麗で上品な装飾も要注目です。
No.09 楽友協会
楽友協会(イメージ)
ウィーン楽友協会は、世界的に有名なクラシック音楽の殿堂です。1870年に完成した歴史ある建物で、なかでも「黄金のホール」と呼ばれる大ホールは、豪華な装飾と優れた音響で知られています。黄金色に輝く柱や彫刻、天井画が彩る華麗な空間は、ウィーンを代表するコンサートホールのひとつ。毎年元日に行われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの会場としても世界的に知られています。モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスなど、数々の巨匠とゆかりの深い「音楽の都」ウィーンを象徴する場所で、本場のクラシック音楽を楽しみたい人にはぜひ訪れてほしい名所です。
No.10 ウィーン市庁舎
ウィーン市庁舎(イメージ)
ウィーン市庁舎は、ウィーン中心部に建つ壮麗なネオ・ゴシック様式の建築で、19世紀後半に完成した街のランドマークです。高さ約98mの中央塔には、騎士の姿をした「ラートハウスマン」が立ち、繊細な装飾が施された外観は中世の宮殿を思わせます。内部には豪華な大広間や美しい階段、回廊などがあり、ガイドツアーで見学することもできます。市庁舎前の広場では、夏のフィルムコンサートフェスティバルや冬のクリスマスマーケットなど、年間を通してさまざまなイベントが開催されます。
No.11 ナッシュマルクト
ナッシュマルクト(イメージ)
ウィーン中心部にあるナッシュマルクトは、約120軒の屋台や店舗が並ぶ、ウィーンを代表する活気あふれる市場です。新鮮な野菜や果物、チーズ、香辛料などの食材をはじめ、オーストリア料理や世界各国のグルメを楽しめる飲食店も充実しています。市場を歩きながら、地元の食文化や多国籍な雰囲気に触れられるのが魅力。名物のソーセージやパン、ワインなどを味わうのもおすすめです。土曜日には蚤の市も開かれ、アンティーク雑貨や古本、食器などを探す楽しみもあります。観光の合間に食べ歩きやショッピングを楽しみながら、ウィーンの日常を感じられる人気スポットです。
No.12 ウィーン中央墓地
ウィーン中央墓地(イメージ)
1874年に開設されたウィーン中央墓地は、ウィーン南東部に広がるヨーロッパ有数の大規模な墓地で、約250万㎡の広大な敷地を誇ります。音楽家の墓が多いことで知られ、ベートーべン、シューベルト、ヨハン・シュトラウス2世、ブラームスなど、ウィーンとゆかりの深い巨匠たちの記念碑や墓碑を訪ねることができます。中央には壮麗な聖カール・ボロメウス教会が建ち、並木道や美しい彫刻が点在する園内は、静かで落ち着いた雰囲気。音楽の都ウィーンの歴史を感じながら、ゆっくり散策できます。
No.13 ウィーン自然史博物館
ウィーン自然史博物館(イメージ)
ウィーン自然史博物館は、世界でも有数の規模を誇る自然科学系の博物館です。1889年に開館した歴史ある建物は、美術史美術館と向かい合って建ち、館内には鉱物や宝石、恐竜の化石や動物の標本など、約3000万点におよぶ貴重なコレクションが収蔵されています。なかでも紀元前約2万5000年頃に作られた「ヴィレンドルフのヴィーナス」は必見です。精巧な天井画や豪華な階段を眺めながら、地球や生命の歴史を楽しく学べるのも魅力。子どもから大人まで楽しめるスポットです。
No.14 フンデルトヴァッサーハウス
フンデルトヴァッサーハウス(イメージ)
オーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーの理念を取り入れて造られた、独創的な集合住宅です。1986年に完成した建物は、直線をほとんど使わず、色とりどりの外壁や不規則な窓、屋上やテラスに植えられた緑が特徴。まるで絵本の世界から飛び出してきたようなユニークな外観で、ウィーンの伝統的な街並みとはひと味違った景観を楽しめます。建物には約250本の樹木や植物が植えられ、自然と建築が調和した空間を生み出しています。内部は一般公開されていませんが、隣接するフンデルトヴァッサー・ヴィレッジや外観から、その個性的な世界観を堪能できます。
No.15 シシィ博物館
シシィ博物館(イメージ)
シシィ博物館は、ホーフブルク王宮内にある、オーストリア皇妃エリザベート、通称「シシィ」の生涯を紹介する博物館です。美と自由を愛する人物として知られたシシィですが、宮廷のしきたりや人間関係に悩みながら生きた一面もありました。館内では、肖像画やドレス、愛用品、手紙などを通して、華やかな皇妃としてだけではない彼女の人生を知ることができます。特に、実際に使用していた化粧道具や運動器具などは興味深い展示。ハプスブルク家の宮廷文化とともに、シシィの知られざる素顔に触れられる人気スポットです。
No.16 スペイン乗馬学校
スペイン乗馬学校(イメージ)
16世紀から続く長い伝統を持つスペイン乗馬学校。ハプスブルク家の宮廷馬術を受け継ぎ、白馬のリピッツァーによる優雅な演技で世界的に知られています。ホーフブルク王宮内にある「冬季乗馬学校」の、豪華なバロック建築も見どころのひとつ。騎手と馬が一体となり、歩法やジャンプなど高度な古典馬術を披露する姿は圧巻です。伝統と優雅さが融合した、ウィーンならではの文化を体験できます。
No.17 アルベルティーナ美術館
アルベルティーナ美術館(イメージ)
18世紀に創設されたアルベルティーナ美術館は、ハプスブルク家ゆかりの宮殿を利用しており、優雅な「ハプスブルク家の居室」と芸術作品の両方が楽しめます。特にデューラーの「野兎」や「祈る手」など、歴史的に価値の高い素描・版画のコレクションで知られ、モネやルノワール、ピカソやクリムトなど近代以降の巨匠の作品も所蔵。古典から近現代まで幅広い芸術作品が展示されています。
No.18 モーツァルトハウス
モーツァルトハウス(イメージ)
ドームガッセ5番地にあるモーツァルトハウスは、音楽の都ウィーンを代表する作曲家モーツァルトが暮らした邸宅を利用した博物館です。モーツァルトは1784年から1787年までこの家に住み、ウィーンでの活動が最も充実していた時期を過ごしました。館内では、当時の住居の様子を伝える部屋を見学できるほか、楽譜や手紙、肖像画などの展示を通して、彼の生涯や音楽活動について学べます。クラシック音楽の歴史を身近に感じられる、ファン必見のスポットです。
スタッフのおすすめPoint!
モーツァルトがウィーンで住んだ10数軒の家のうち、現存する唯一のもので貴重です。代表作の一つ「フィガロの結婚」を作曲した場所であることから、以前は「フィガロ・ハウス」とも呼ばれていました。モーツァルトの愛用した家具や楽譜、衣装のレプリカなどの展示が見どころとなっています。モーツァルトファン、クラシックファンにオススメです。
No.19 ミュージアム・クオーター
ミュージアム・クオーター(イメージ)
ミュージアム・クオーター(MQ)は、歴史的建築と現代アートが融合した文化複合施設です。かつて皇帝の厩舎だった広大な敷地を再開発し、2001年にオープンしました。敷地内には、レオポルド美術館やMUMOK(近代美術館)などの個性的な美術館が集まり、エゴン・シーレやグスタフ・クリムトをはじめとする作品を鑑賞できます。美術館巡りだけでなく、中庭にはカフェやギャラリーなどがあり、ベンチでくつろぎながらウィーンのアートシーンを楽しめます。
No.20 ウィーンの森
ウィーンの森(イメージ)
ウィーンの森は、ウィーン西部からニーダーエスターライヒ州にかけて広がる、豊かな自然が魅力の森林地帯です。市街地から気軽にアクセスできるため、都会の喧騒を離れて森林浴やハイキングを楽しめます。美しい丘陵地帯には遊歩道が整備され、のどかな田園風景やブドウ畑が広がります。作曲家ベートーベンやシューベルトなど、ウィーンゆかりの音楽家とも深い関わりがあり、音楽や歴史を感じながら散策できるのも魅力です。ウィーンの森北部に位置する展望台「カーレンベルク」や「レオポルツベルク」からはドナウ川やウィーンを一望できます。
ウィーン以外で訪れたいオーストリアの人気スポット10選
No.01 ハルシュタット
ハルシュタット(イメージ)
オーストリア中部、ザルツカンマーグート地方に位置するハルシュタットは、湖と山々に囲まれた美しい町です。湖畔に寄り添うようにカラフルな家々が並ぶ景観は、まるで絵画のような美しさ。紀元前から続く岩塩採掘の歴史を持ち、1997年には「ハルシュタット・ダッハシュタイン・ザルツカンマーグートの文化的景観」として世界遺産に登録されました。湖畔の散策はもちろん、遊覧船から眺める町並みや、山の上から望む絶景もおすすめです。
No.02 ヴァッハウ渓谷
ヴァッハウ渓谷(イメージ)
オーストリア北東部、ドナウ川沿いに広がるヴァッハウ渓谷は、美しい自然と歴史的な街並みが調和した風光明媚な地域です。メルクからクレムスまで約36kmにわたって続き、川沿いにはブドウ畑や中世の城跡、修道院、古い町並みが点在しています。なかでも丘の上に建つデュルンシュタインの城跡や、壮麗なメルク修道院は代表的な見どころです。また、この地域はワイン造りが盛んで、白ワインの名産地としても知られています。2000年には「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」として世界遺産に登録されました。
No.03 メルク修道院
メルク修道院(イメージ)
ヴァッハウ渓谷を代表する名所、メルク修道院は、ドナウ川を見下ろす丘の上に建つ壮麗なベネディクト会修道院です。現在の建物は18世紀に建てられたバロック建築で、黄色の外壁と華やかな装飾が目を引きます。館内では、天井いっぱいに描かれたフレスコ画が美しい大理石の間や、約10万冊の貴重な蔵書を収める図書館などを見学できます。特に図書館は、木製の書架と古書が並ぶ荘厳な空間で必見です。修道院のテラスからは、ドナウ川とヴァッハウ渓谷の美しい景色を一望できます。
No.04 ザルツブルク
ホーエンザルツブルク城(イメージ)
オーストリア西部に位置するザルツブルクは、美しい歴史地区が広がる「音楽の都」です。モーツァルトの生誕地として知られ、旧市街には生家やモーツァルトゆかりのスポットが点在しています。街を見下ろす丘の上にそびえるのがホーエンザルツブルク城。ヨーロッパ屈指の規模を誇る中世の城塞として知られる、街のシンボルです。1077年に建設が始まり、その後何世紀にもわたって増改築が行われました。ザルツブルク旧市街には大聖堂やゲトライデガッセなど歴史的な街並みが残り、1996年には「ザルツブルク市街の歴史地区」として世界遺産に登録。映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台としても知られています。
ミラベル宮殿(イメージ)
モーツァルトの生家(イメージ)
ミラベル宮殿 / モーツァルトの生家
ザルツブルクを代表する2つの名所が、「ミラベル宮殿」と「モーツァルトの生家」です。ミラベル宮殿は17世紀初頭に建てられた宮殿で、モーツァルトも演奏したことのある美しい「大理石の間」や、色とりどりの花々や花壇、彫像が作り出す優雅な庭園が見どころ。映画『サウンド・オブ・ミュージック』のロケ地としても知られています。一方、ゲトライデガッセにあるモーツァルトの生家は、1756年にモーツァルトが誕生した場所で、現在は博物館として公開され、幼少期に使った楽器や肖像画などの展示品を見学できます。華麗な宮殿とモーツァルトゆかりの場所を巡りながら、ザルツブルクの歴史と芸術を楽しめる人気の観光スポットです。
No.05 インスブルック
インスブルック(イメージ)
オーストリア西部、アルプスの山々に囲まれたインスブルックは、雄大な自然と歴史的な街並みが調和した美しい古都です。チロル地方の中心地として知られ、かつてハプスブルク家の宮廷都市として栄えました。旧市街には、金色に輝く屋根が印象的な「黄金の小屋根」や、華麗な装飾が施された宮廷教会など、歴史を感じる名所が点在しています。また、ノルトケッテ連峰へは市街地から最新型ケーブルカー「フンガーブルクバーン」やロープウェイでアクセスでき、標高約2300mの展望台「ハーフェレカー」からの絶景を楽しめるのも魅力。1964年と1976年には冬季オリンピックも開催されました。
No.06 ゼメリング鉄道
ゼメリング鉄道(イメージ)
オーストリア東部の山岳地帯を走るゼメリング鉄道は、19世紀半ばに建設された世界初の本格的な山岳鉄道として知られています。1848年から1854年にかけて、技師カール・リッター・フォン・ゲーガによって建設され、険しいアルプスを越えるため、数多くのトンネルや高架橋、急勾配を取り入れた画期的な鉄道でした。美しい自然景観と調和した鉄道建築も評価され、1998年には世界遺産に登録されています。現在もグログニッツ駅からミュルツツーシュラーク駅を結ぶ鉄道路線として利用されており、列車の車窓からは深い森や渓谷、山々の景色を楽しめます。
No.07 アイゼンシュタット
アイゼンシュタット(イメージ)
オーストリア東部、ブルゲンラント州の州都アイゼンシュタットは、ハンガリーとの国境にも近い、歴史と音楽が息づく美しい街です。最大の見どころは、かつてハンガリーの名門貴族エステルハージ家の居城だったエステルハージ宮殿。華麗なバロック建築と豪華な「ハイドン・ザール」は必見で、作曲家ヨーゼフ・ハイドンが長年この地で宮廷音楽家を務めたことから「ハイドンの街」としても知られています。宮殿周辺にはハイドン博物館や、ハイドンの墓所として知られるベルク教会など歴史的な建物が点在し、落ち着いた雰囲気のなかで散策を楽しめます。
No.08 エッゲンベルク城
エッゲンベルク城(イメージ)
オーストリア南東部、グラーツにあるエッゲンベルク城は、17世紀に建てられた壮麗なマニエリスム様式の宮殿です。エッゲンベルク侯爵の居城として建設され、宮殿の設計には宇宙や時間を象徴する思想が取り入れられています。最大の特徴は、1年365日を表すとされる窓や、12か月を象徴する門など、数字に意味を持たせた独特の建築構成。内部には7つの惑星をモチーフにした天井画や豪華な装飾が施された「惑星の間」などがあり、2010年には世界遺産「グラーツ市街の歴史地区」の構成資産に加えられました。
No.09 アイスリーゼンヴェルト
アイスリーゼンヴェルト(イメージ)
ザルツブルク州のヴェルフェン近郊にあるアイスリーゼンヴェルトは、アルプスの山中に広がる世界最大級の氷の洞窟です。ドイツ語で「巨大な氷の世界」を意味し、全長約40km、広さ約3万㎡におよぶ巨大な洞窟のうち、観光客が見学できるのはその一部。洞窟内には自然が生み出した巨大な氷柱や氷の壁、幻想的な氷の造形が広がり、神秘的な光景を楽しめます。入口まではケーブルカーと徒歩でアクセスでき、洞窟内は夏でも氷点下になるため、防寒対策が必須です。自然の力が生み出した壮大な氷の世界を体験できる、ザルツブルク近郊の人気観光スポットです。
No.10 ヴォルフガング湖
ヴォルフガング湖(イメージ)
ザルツカンマーグート地方にあるヴォルフガング湖は、2000m級の山々に囲まれた美しい湖です。澄んだ湖水と緑豊かな山々が織りなす風景はまるで絵画のよう。湖畔にはザンクト・ヴォルフガングやザンクト・ギルゲンなどのかわいらしい町が点在し、散策やカフェ巡りも楽しめます。また、湖を巡る遊覧船が運航されており、水上から眺める絶景も格別です。さらに、ザンクト・ヴォルフガングからは登山鉄道でシャーフベルク山へ向かうことができ、山頂から湖と周囲の山々を一望できます。豊かな自然と湖畔の町並みをゆったり楽しめる、オーストリア屈指のリゾート地です。
オーストリア観光で楽しみたい名物グルメ・人気お土産
No.01 オーストリア観光で楽しみたい名物グルメ
ウィンナーシュニッツェル
ウィンナーシュニッツェル(イメージ)
ウィンナーシュニッツェルは仔牛肉を薄く叩いて伸ばし、細かいパン粉をまとわせて揚げたカツレツで、外はサクサク、中はやわらかくジューシーな食感が魅力です。レモンを添えてシンプルに味わうのが定番で、じゃがいものサラダなどと一緒に提供されることも。ウィーンを訪れたらぜひ本場の味を楽しみたい一品です。
ターフェルシュピッツ
ターフェルシュピッツ(イメージ)
ターフェルシュピッツは、牛肉を香味野菜などと一緒にじっくり煮込んだオーストリアの代表的な宮廷料理です。ブイヨンでやわらかく煮込まれた牛肉を、ゆでたじゃがいもや野菜、りんごと西洋わさびを合わせたソースなどとともにいただきます。皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が好んだ料理としても知られ、ウィーンの伝統的な食文化を感じられる一品です。
エルダプフェルザラート
エルダプフェルザラート(イメージ)
エルダプフェルザラートは、オーストリアで親しまれているポテトサラダです。ゆでたじゃがいもを薄切りにし、マヨネーズは使わずに、玉ねぎや酢、ブイヨン、塩、こしょうなどで和えて作るのが基本。ウィンナーシュニッツェルなどの肉料理の付け合わせとして定番です。地域や家庭によって味付けが異なり、シンプルながらオーストリアの家庭料理や食文化を感じられる一品です。
ホイリゲ
ホイリゲ(イメージ)
ホイリゲは、ウィーン郊外を中心に見られる、地元産の新酒と料理を楽しめるワイン酒場です。「ホイリゲ」とはもともと「今年の」という意味で、その年に収穫したブドウで造った新酒を指す言葉でもあります。店内ではワインとともに、ハムやチーズ、パン、サラダなどの素朴な郷土料理を味わえます。特にウィーンの北西部にあるグリンツィング地区はホイリゲが集まることで有名。音楽を聴きながらワインを楽しむなど、気取らない雰囲気のなかでウィーンの食文化を体験できます。
ザッハトルテ
ザッハトルテ(イメージ)
オーストリアを代表するチョコレートケーキ、ザッハトルテ。ウィーンのホテル・ザッハーで誕生したとされ、濃厚なチョコレート生地にアプリコットジャムを挟み、表面をチョコレートでコーティングした贅沢な味わいが特徴です。甘さの中にほどよい酸味があり、無糖のホイップクリームを添えていただくのが定番。ウィーンのカフェ文化を象徴するスイーツとして、ぜひ本場で味わいたい一品です。
アップルシュトゥルーデル
アップルシュトゥルーデル(イメージ)
薄く伸ばした生地でリンゴやシナモン、レーズンなどを包んで焼き上げる、オーストリアの伝統的な菓子です。幾重にも重なった生地はパリッと香ばしく、中には甘く煮たリンゴがたっぷり。温かい状態で粉砂糖を振りかけたり、バニラソースやアイスクリームを添えたりして楽しむのが定番です。素朴ながら奥深い味わいで、オーストリアのカフェタイムにぴったりのスイーツです。
カイザーシュマーレン
カイザーシュマーレン
シンプルなパンケーキのような生地を、食べやすい大きさにちぎって仕上げるオーストリアの伝統菓子です。名前は「皇帝のシュマーレン」という意味で、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に好まれた料理として知られています。粉砂糖をたっぷり振り、プラムのコンポートなどを添えて食べるのが一般的。外は香ばしく、中はふんわりとした食感で、素朴な甘さを楽しめます。
リンツァートルテ
リンツァートルテ(イメージ)
リンツァートルテは、オーストリアのリンツ発祥とされる伝統的な焼き菓子です。ナッツを加えた香ばしい生地にジャムを挟み、格子状に生地を飾って焼き上げるのが特徴。シナモンやクローブなどのスパイスが香り、甘酸っぱいジャムとナッツの風味が絶妙に調和します。コーヒーや紅茶との相性もよく、オーストリアのカフェ文化を楽しむのにぴったりのスイーツです。
No.02 オーストリア観光で楽しみたい人気お土産
ユリウスマインルのコーヒー
ユリウスマインルのコーヒー(イメージ)
ユリウスマインルは、ウィーン中心部にある高級スーパーです。19世紀に創業し、自社ブランドのコーヒー豆は、上質な香り豊かな味わいで長く親しまれ、ウィーンのカフェの多くがユリウスマインルのコーヒー豆を使っています。パッケージも洗練されており、コーヒー好きへのお土産にぴったり。豆や粉、カプセルなど種類も豊富なので、自宅でウィーンのカフェ文化を楽しみたい人にもおすすめです。
モーツァルトクーゲル
モーツァルトクーゲル(イメージ)
モーツァルトクーゲルは、ザルツブルク生まれの人気チョコレート菓子です。ピスタチオマジパン、ヌガーをチョコレートで包んだ丸い形が特徴で、モーツァルトの肖像が描かれたパッケージも印象的。ザルツブルク土産の定番として知られ、個包装の商品も多いため、お土産にも向いています。
マンナーのウエハース
マンナーのウエハース(イメージ)
マンナーは、ウィーンで誕生した老舗菓子ブランドです。看板商品の「マンナー・ウエハース」は、サクサクのウエハースにヘーゼルナッツクリームを挟んだ素朴で親しみやすい味わい。ピンク色のパッケージもかわいらしく、軽くて持ち帰りやすいのも魅力です。味も複数あるので、食べ比べてみるのもおすすめです。
スミレの砂糖漬け
スミレの砂糖漬け(イメージ)
スミレの砂糖漬けは、可憐なスミレの花を砂糖でコーティングした、ウィーンらしい優雅なお菓子で、皇妃エリザベート(シシィ)が好んだことでも知られています。淡い紫色の花と繊細な甘さが特徴で、紅茶やコーヒーのお供にぴったり。伝統的なウィーン土産として人気があります。
シシィグッズ
シシィグッズ(イメージ)
「シシィ」の愛称で親しまれる皇妃エリザベート。ウィーンでは、彼女をモチーフにしたさまざまなグッズが販売されています。肖像画をあしらった小物やアクセサリー、香水、文具、お菓子など種類も豊富。エリザベートゆかりの宮殿や博物館を訪れた記念にもなり、優雅な雰囲気を楽しめるお土産としておすすめです。
オーストリア旅行前に知っておきたい基本情報
●服装・持ち物
春から秋にかけては天候も安定し、旅行には適した季節ですが、夏でも朝晩が冷え込むことがあるので、薄手のカーディガンやジャケットをご用意ください。
冬は非常に冷え込むので、厚手のコートやセーターはもちろんのこと、マフラーや帽子も必ずご用意ください。
オペラ鑑賞の組み込まれたツアーに参加される方や、自由行動中にオペラを見に行く予定のある方は、男性ならスーツにネクタイ、女性ならワンピースなどの用意が必要です。靴の準備もお忘れなく。ただし、立見席でご覧いただく予定の方は、この限りではありません。
●通貨
【通貨単位】
ユーロ
1ユーロ=100セント
●両替
日本円を持参して、現地で両替することもできます。(千円札などの小額紙幣を多めにご用意ください。)
トラベラーズチェックは安心できますが、換金に手数料がかかったり、銀行ではパスポートを提示しなければならず少々不便です。併せて現金も必ずご用意ください。
クレジットカードは、VISA・MASTERなどが便利です。
●注意点
比較的治安は良いと言われていますが、スリや置き引きは多発しています。
大きな駅や観光客が多いお店などには必ずと言っていいほどスリが出入りしています。荷物には十分お気を付けください。
また、新手の方法として、グループで行動し、一人が日本語で話しかけている間に連れが犯行を行うといった盗難も増えています。知らない人に話しかけられても相手にしないようにご注意ください。
中欧(チェコ・ハンガリー・スロバキア)観光もあわせて楽しもう
オーストリアを訪れるなら、ぜひ周辺の国々にも足を延ばしてみましょう。チェコやハンガリーはウィーンからアクセスしやすく、あわせて巡ることで中欧の魅力をより深く味わえます。チェコではプラハの美しい歴史地区や古城を、ハンガリーでは首都ブダペストの壮麗な街並みや温泉文化を楽しめます。国ごとに異なる歴史や建築、グルメに触れながら、中欧ならではの多彩な旅を満喫してみてはいかがでしょうか。
中欧マップ(イメージ)
「オーストリアの世界遺産と文化、ウィーンの魅力に触れる観光スポット30選」はいかがでしたでしょうか?世界遺産に登録された歴史ある街並みや壮麗な宮殿、音楽と芸術が息づくウィーン、そして本場ならではのグルメやお土産まで、オーストリアには旅を彩る魅力がたくさんあります。ぜひ今回ご紹介したスポットを参考に、歴史と文化、美しい景観に出会う充実したオーストリア旅行を楽しんでみてください。
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