多くの歴史が残る町、ローマ。コロッセオや凱旋門など、教科書や映画で見たままの風景があふれる町並みは圧巻!見所が多く観光選びも迷うけど、美しい景色と美味しい食事が楽しめるのもローマの魅力です!
No.01 パンテオン
ローマ中心部より西に2kmの場所にある「パンテオン」は、紀元前25~27年頃に建造され、その後火事で焼失。西暦115~118年頃に再建されました。ローマ神話に登場する神々を一つの建物で祀る「万神殿」であり、ルネサンス期には墓地として利用されていました。内部には、イタリア王国の初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世と、巨匠ラファエロが埋葬されています。ドーム状の部屋「クーポラ」の壁にはくぼみがあり、神々の石像と祭壇が置かれています。天井の中心に大きく空いた穴「オクルス」は「パンテオンの目」とも称され、日の光を取り込む役割をしています。
No.02 コロッセオ
ローマ中心部より南へ2kmにある「コロッセオ」は、地下、アリーナ、全4階の観客席からなる闘技場。西暦80年に完成し、1980年に古代ローマの歴史的建造物として世界遺産に登録されました。アリーナの地面が割れて地下部分が露出しており、当時競技で使われた猛獣の檻や剣闘士の待機場所の跡地、舞台に登場させるための手動式の昇降機を見られます。
No.03 カラカラ浴場
ローマ中心部より南へ3kmにある「カラカラ浴場」は、敷地面積26,000㎡に2,000~3,000もの浴槽が設置されたと言われる、大規模な温泉施設。212年~216年頃にカラカラ帝の命によって建設され、至るところに大理石の欠片や床のモザイク画が残されています。毎年7月~8月はオペラ座が閉鎖するため、代替施設として期間限定の野外オペラを毎年上演しており、世界中から多くの観光客が訪れます。他にも1960年のローマオリンピック器械体操の競技会、1990年のイタリアFIFAワールドカップ決勝前夜の三大テノールコンサート等、様々なイベントに利用されています。
No.04 コンスタンティヌス帝の凱旋門
コロッセオより徒歩2分の場所にある「コンスタンティヌス帝の凱旋門」は、コンスタンティヌス1世の戦勝を記念して315年に建てられました。フランスにある「エトワール凱旋門」のモデルと言われています。門を彩るレリーフの一部は他の記念碑から移設されており、コンスタンティヌスを含む4人の皇帝の時代のものがあります。円形に神々へ供物を捧げる様子を描いたハドリアヌス帝(117~138年)、縦に長い長方形に出撃や凱旋を描いたアントニヌス帝(161~180年)等、彫り方やテーマが時代ごとに異なります。
No.05 フォロ・ロマーノ
コロッセオより徒歩7分の「フォロ・ロマーノ」は、古代ローマの政治の中心地であった公共広場。紀元前179年に裁判等で使われた会堂「エミリアのバジリカ」の跡地、20世紀に再建された議事堂「クーリア」、高さ21mで大理石製の「セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門」、神殿跡等が東西1kmに残されています。南に広がる「パラティーノの丘」からはフォロ・ロマーノを一望できます。
No.06 パラティーノの丘
古代ローマの中心地に広がる「パラティーノの丘」は、フォロ・ロマーノの「ティトゥス凱旋門」から登れます。建築家ラビリウスが紀元前81年に建設した皇帝の宮殿「ドムス・フラウィア(Domus Flavia)」「ドムス・アウグスターナ」「スタディオン・パラティーノ」の史跡、教会、貴族の住居等が残されています。中央にあるパラティーノ博物館には、彫像や壺等の出土品が展示されており、無料で見学できます。北西にある「ファルネーゼ庭園」では、手入れの行き届いた生垣と鮮やかな花々を鑑賞したり、フォロ・ロマーノの景色を楽しめます。
No.07 サンタマリア・マッジョーレ大聖堂
ローマ中心部にある大聖堂。西暦356年に建造された後、1,000年にわたって改築が繰り返されました。13世紀に描かれたモザイク画「マリアの戴冠」や色鮮やかなステンドグラス、14世紀に作られたロマネスク様式の鐘楼、建物正面は18世紀にバロック様式で仕上げられる等、様々な建築様式を見られます。地下墓地「クリプト」には、大理石で作られたカトリック教皇・ロドリゲス卿のお墓があります。大聖堂の正面には高さ約14mの平和を象徴する円柱が建っています。
No.08 真実の口
「真実の口」は直径1.8m、重さ1,200kg、厚み19cmの円形の石版で、顔の彫刻が彫り込まれています。6世紀に建設された「サンタマリア・イン・コスメディン教会」の柱廊左側にあり、もともとは紀元前4世紀頃の井戸またはマンホールの蓋だった石板を、16世紀以降に設置したと言われています。口の部分に手を入れて記念写真を撮影でき、嘘や偽りの心を持つ人が石版の口に手を入れると手が抜けなくなるという有名な逸話があります。教会は7層もある鐘楼、床に広がる大理石のモザイク画や天井の絵画が見どころ。教会と真実の口とでは入口が異なりますが、どちらも入場無料です。
No.09 スペイン広場
地下鉄スパーニャ(Spagna)駅より徒歩2分の「スペイン広場」は、135段ある「スペイン階段」、ルネサンス様式の「トリニタ・デイ・モンティ教会」とスペイン広場のシンボル「バルカッチャの噴水」が見どころです。階段と教会は映画「ローマの休日」の舞台にもなり、世界中から多くの人が集まる観光スポットになりました。階段からは美しいローマの街並みを見渡せます。噴水周辺には「バビントンズ・ティールーム」等のお店が軒を連ね、英国風のデザートや軽食を楽しめます。冬には正面のコンドッティ通りがライトアップされるため、夜の観光もおすすめです。
No.10 ナヴォーナ広場
ローマ中心部より西にある「ナヴォーナ広場」は、古代ローマ時代の競技場の跡地を広場として設計されました。外周約600m、長方形の広場周辺は車の立ち入りが禁止されているため、散策やショッピングをゆっくりと楽しめます。16世紀~17世紀に造られた「四大河の噴水」「ムーア人の噴水」「ネプチューンの噴水」が見どころです。四大河の噴水の中央には高さ30mの柱「アゴナリス・オベリスク」が建てられています。冬季には「クリスマスマーケット」を開催。屋台やメリーゴーランド等の遊具が設置され、イルミネーションも行われます。
No.11 ポポロ広場
「ポポロ広場」はスペイン広場より徒歩9分の場所にある円形の広場。北側にある「ポポロ門」は古代ローマの城門であり、巡礼者にとってローマの玄関口でした。中央には高さ36.5mの柱「フラミニアのオベリスク」があり、4面にヒエログリフが精密に残されています。広場には画家ミケランジェロの絵画が飾られた「サンタマリア・デル・ポポロ教会」、左右対称に見える「双子教会」、ローマ市内が見渡せる「ピンチョの丘」があります。広場から南にあるコルソ通りは地元の人も訪れるショッピングスポット。衣料品、化粧品、カフェ等が1.5kmにわたり建ち並んでいます。
No.12 サンタンジェロ城
テヴェレ川沿いにある「サンタンジェロ城」は、高さ50m、直径64mの円柱状の城塞。古代ローマのハドリアヌス皇帝の墓として139年に建設、1980年に世界文化遺産に登録されました。現在は要塞として使われた部屋等が公開されているほか、内部にある「サンタンジェロ国立博物館」で古代から現代までの武器の展示、カフェや屋上テラスでローマ市内の眺望を楽しめます。周辺には星形の「モレ・アドリアーナ公園」が広がり、のんびりと散策できます。城の正面、テヴェレ川にかかる橋の欄干には12体の天使像が並んで建ち、観光客を迎えてくれます。
No.13 トレヴィの泉
ローマ中心部のシンボル「トレヴィの泉」は、ポセイドンをはじめとする海神を模したバロック様式の彫刻像が特長。1762年にジュゼッペ・パンニーニによって建設されました。毎日多くの観光客が訪れ、写真撮影やヨーロッパの願掛け「コイン投げ」を楽しんでいます。訪れるなら混雑する前の早朝がおすすめ。夜はライトアップによって彫刻が際立ち、より重厚的な景色を見られます。泉につながる小道には車が入らないため、ジェラートを食べながらウィンドウショッピングをするのもおすすめです。
No.14 ジャニコロの丘
ローマ中心部よりバスで約40分の場所にある高さ88mの「ジャニコロの丘」。その頂にはイタリアの英雄「ジュゼッペ・ガリバルディ」の銅像が立つ「ガルバルディ広場」があります。展望エリアでは永遠の都の美しい眺望を眺めながら散歩でき、正午には大砲から礼砲が発射される様子を間近で見学できます。夕方にはピンクとオレンジが重なる夢見心地なマジックアワーのローマの景色が一望できます。丘へ向かう道中には、映画「グレート・ビューティー/追憶のローマ」のロケ地にもなった「パオラの泉」があります。
No.15 トラステヴェレ
「トラステヴェレ」は、ローマ市内を流れるテベレ川の西側に位置する、昔ながらの面影を今に残す魅力的な地区。中心にはローマ最古と言われる「サンタマリア・イン・トラステヴェレ教会」があり、静かでのんびりとした雰囲気が魅力です。テベレ川にかかる「シスト橋」からは夕日を眺められます。橋ではストリートパフォーマーによる演奏が行われており、通るだけでも楽しめます。街中では有名なピザ屋「ダル・ポエタ」「アイ・マルミ」をはじめ、ミシュランの星も獲得したイタリア料理店「グラス・オスタリア」など、安くて美味しい絶品グルメをいただけます。
映画、小説、アニメ等、数多くの作品の舞台にもなっているイタリアの首都「ローマ」をご紹介しました。古代ローマの遺跡から都市を代表する有名な観光スポット等、魅力が盛りだくさん。特に有名な観光スポットを1日でめぐるツアーも開催されているので、気軽に訪れてみてください。
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