現地リポート　京成バラ園とDIC川村記念美術館　ゆたかに薫るバラと芸術の休日│「旅の友」web版【東日本版】 │クラブツーリズム

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「旅の友」東日本版9月号に掲載。 ※中部・東海版、西日本版は、記事内容が異なります

連載企画　ツアー同行リポート 2016年6月18日発　日帰り　今月のテーマ>>>今月のテーマ「もっと知りたい」

京成バラ園とDIC川村記念美術館　ゆたかに薫るバラと芸術の休日

「旅の友」編集部が同行したのは、<杖・車いすで楽しむ旅>。リフト付きバスで、千葉県内の美術館で絵画鑑賞と庭園散策、イタリア料理の昼食を堪能して、鮮やかなバラを観賞しました。

ユニバーサルデザイン旅行センター

ユニバーサルデザイン旅行センターの「杖・車いすで楽しむ旅」は、障がいがある方、加齢によるご病気やケガなどにより体力や運動機能が低下して、旅することに不安を感じているお客様が、いつまでも旅の感動やよろこびを体感していただくための、旅行ブランドです。

お客様に寄り添う10のサービス

いつまでも旅を続けたい

DIC川村記念美術館（佐倉市）

美術館に到着したのは午前10時20分。滞在時間は、一般のツアーだと90分ですが、今回はゆったり２時間。ガイドスタッフの説明を受けながら、作品をじっくり鑑賞しました。

イタリア料理のフルコースの昼食

美術館に隣接しているレストランで昼食。店内からも庭園を眺めながらお食事がいただけます。食事の時間は約90分。添乗員も同席して、旅の感想や、不安な気持ちを共有したり、ゆったりとお話ししながら楽しみました。

京成バラ園（八千代市）

京成バラ園は、1600品種ものバラが、初夏と初秋に分けて見事に花開く名所です。こちらでも、ゆっくりと約60分の散策を楽しみました。

トラベルサポーターがいるから、いつまでも旅が楽しめる

斉藤佳子さん　参加者

車いすの斉藤さんは、集合場所の新宿までは娘さんの送迎で、そこからはトラベルサポーターの辻川さんにバトンタッチして介助を頼みました。

辻川さんがトラベルサポーターを始めたのは、自分の家族にうまくサポートができなかったという思いがきっかけです。「斉藤さんが自分を頼りにしてくれるから、やりがいがあります。何より、一緒に旅をしていて楽しいんです」。人の手伝いをしながら、自分も旅を楽しんでいるとおっしゃいます。

美術鑑賞の後、アジサイが艶やかな庭園を散策する斉藤さん（中央）と辻川さん（左）

旅の不安を共有できるから、自然体で付き合える

豊崎昌子さん　参加者

「バラの花が撮りたくて、ツアーに申し込みました」と話すのは、豊崎さん。写真撮影は、展覧会に何度も出品するほどの腕前を持ちます。今回は、朝の自宅送迎から、美術館の観賞、バラ園散策と、ずっと窪田さんのお世話になりました。

集合場所とは自宅から逆方向でしたが、窪田さんは朝早い電車に乗って、豊崎さんのお宅まで迎えに行きました。「私自身、花が好き。この美術館には以前何度も訪れたことがあるんです。きれいなアジサイを見て、自分も楽しめました。旅が好きだから、初対面でも自然体で付き合えます」と話します。支える方も支えられる方も、一緒に旅を楽しめるのが、〈杖・車いすで楽しむ旅〉の大きな魅力です。

色とりどりに咲くバラの花の撮影を楽しみに参加した豊崎さん（右）と窪田さん

三原さんが、バリアフリーの旅の存在を知ったのは、体調を崩して入院を経験し、退院した後のこと。同じマンションに住む友人から聞いたのがきっかけです。もともと海外旅行に出かけるのが好きだったので、家族のサポートを受けてハワイに出かけました。するとハワイに出かけたメンバーと気が合い、国内の旅にも出るようになります。「国内の旅では、トラベルサポーターを頼んでいます。娘に頼むより、気を遣わないし。旅の前には風邪をひかないように気を付けるし、鼻先にニンジンをぶら下げられている馬のようですよ」と笑います。」

「苦労より、楽しみの方が大きい」というのは、澤田さん。お父様を亡くされた後にバリアフリーの旅を知り、「もっと楽に旅をさせてあげられた」という後悔もあって、トラベルサポーターを始めました。「充実した一日でした。サポートしているつもりが、自分の方が元気をもらいました。おいしいものを一緒に食べて、旅を楽しみました」と話します。

ツアーに参加すると、どんどん友達が増え、いろいろな情報が交換できるのもうれしいと話す三原さん（左）、澤田さん（その隣）

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