クラブツーリズム TOP>「旅の友」Web版【中部・東海版】> 旅のアルバム帳 「四国八十八ヶ所 第9回 85〜88番「結願」と高野山」
弘法大師が開き約1200年の歴史を持つ巡礼の地、四国八十八ヶ所。全9回でめぐる最終回のツアーの様子をご紹介します。香川県の4カ寺を訪ね、お礼参りに高野山へ。最後の88番までくるのに4年かかった方、1年で集中してめぐられた方、さまざまな方がいらっしゃいましたが、感動の結願の瞬間をみんなで分かちあうことができました。四国霊場会公認の大先達や高野山・金剛峯寺の境内案内人が同行し、解説を聞けたのもうれしいポイント。ツアーにご参加いただいた皆様は、より深みのある旅を楽しんでいただけたご様子でした。
ツアー初日、まずは85番・八栗寺を訪れました。ケーブルカーに乗って参拝。大先達の先導に続いて、経を納めます。参拝した後は思いがけず、巡礼者に飲食物などを提供する"おせったい"がふるまわれる場面もありました。
「初めはお参りの作法が不安でした」という方もいらっしゃいましたが、86番・志度寺、87番・長尾寺と水が流れるようにスムーズにお参り。「巡礼に詳しい添乗員さんのおかげ」とのお言葉も。
1泊目は塩江温泉・新樺川観光ホテルにご案内。行基が開いたという古湯に浸かり、ゆっくりと夕食に舌鼓。巡礼を続けてきた旅仲間どうし、旅の思い出話にも花が咲きました。
朝一番、他の参拝者もおらず静寂に包まれた88番・大窪寺を参拝。結願証明書を手に皆様の表情も明るく輝きます。ここまでたどり着くための道のりをふり返れば、万感胸にせまる思い。「皆様の励ましでここまでこれた」「いろんなご縁に感謝したい」「無事に結願できて感無量」など感動の声が聞かれました。
弘法大師が開いた真言宗の総本山である高野山。117の寺、そのうち52もの宿坊が建ち、「天空の宗教都市」と呼ばれています。旅仲間は天徳院で朝のお勤めを体験した後、壇上伽藍めぐりへ。金剛峯寺で狩野探幽筆と伝わる見事な襖絵を鑑賞したり、六角経蔵ではありがたい功徳を授かるという基壇回しにも挑戦。授戒も体験し、充実のひとときを終えました。その後、高野山を下り、慈尊院も参拝。ここではありがたい法話も。
無事に結願を達成し、帰路に着く旅仲間。「ご縁のおかげで結願できました。今度は西国三十三観音に行きます」と話される方も。感謝の気持ちを忘れず、旅仲間は次の巡礼の旅を心待ちにしておられました。