わに塚の桜(イメージ)
山梨には、日本を代表する桜の名所が点在しています。山高神代桜、わに塚の桜、甚六桜公園。この3スポットを1日でめぐることができれば、景色としても体験としても非常に満足度の高い旅になります。しかし実際には、この3スポットを個人で効率よくめぐるのは簡単ではありません。各スポットは駅から距離があり、バスやタクシーを乗り継ぐ必要があります。さらに桜シーズンは混雑や交通規制の影響を受けやすく、思った以上に移動に時間がかかることもあります。「行きたい場所は決まっているのに、どうめぐればいいか分からない」この悩みを感じる方が多いのが、山梨の桜めぐりです。
※本記事は日本を訪問する予定の旅行者向けに制作されたものですが、日本国内の方でもお読みいただけます。
山高神代桜・わに塚の桜・甚六桜公園|
3スポットの見どころ
山梨の桜めぐりは、単なる桜名所めぐりではありません。それぞれのスポットが異なる魅力を持ち、組み合わせることで景色の変化と体験の深さが生まれます。
山高神代桜|日本三大桜のひとつの名桜
山高神代桜(イメージ・実際のツアーで撮影)
山高神代桜は、日本三大桜のひとつとして知られる名木であり、日本最古の桜ともいわれています。最大の特徴は、その圧倒的なスケールです。幹回りは約11mを超えるとされ、実際に目の前に立つと一本の木とは思えないほどの存在感を放っています。幹は力強くねじれながら伸び、枝は大きく広がり、どの角度から見ても異なる表情を見せます。さらに、この桜には古くから語り継がれてきた伝説があります。日本武尊(ヤマトタケル)が東征の際にこの地に立ち寄り、自ら植えたとされる伝承があり、桜の名前の由来にもなっています。鎌倉時代には日蓮聖人が衰えかけたこの桜の回復を祈願し、その後再び花を咲かせたとも伝えられています。山高神代桜は、単なる桜の名木ではなく、神話や歴史と結びついた特別な存在です。「桜を見る」というよりも、「長い時間を生きてきた一本の生命と向き合う」ような感覚を味わえる点が、この桜ならではの魅力といえます。
わに塚の桜|田園に佇む一本桜と、山々が織りなす絶景
わに塚の桜(イメージ)
わに塚の桜は、山梨県韮崎市の田園地帯にある塚の上に立つ一本桜で、樹齢は約300年を超えるエドヒガンザクラです。幹周りは約3.6m、樹高は約17mとされ、その堂々とした樹形は遠くからでもはっきりと認識できる存在感を持っています。この桜の最大の魅力は、周囲の風景と一体になった「構図の完成度」にあります。残雪を抱いた八ヶ岳や富士山を背景に咲く姿は非常に印象的で、見る位置によってまったく異なる景色が生まれます。実際に多くの写真愛好家が訪れる理由も、この「どこから切り取るかで印象が変わる」点にあります。また、この桜が立つ場所は古墳ともいわれる塚であり、その由来には日本武尊の王子・武田王の墓という説などが残されています。こうした背景も含め、単なる景観ではなく、歴史的な趣も感じられる点が特徴です。一本の桜が、空・山・大地と重なり合いながら景色をつくる。このバランスの美しさこそが、わに塚の桜が「風景として完成された一本桜」といわれる理由です。
甚六桜公園|約600本の桜のトンネルと電車が交わる穴場スポット
甚六桜公園(イメージ・実際のツアーで撮影)
甚六桜公園は、JR中央本線・勝沼ぶどう郷駅の周辺に広がる桜の名所で、約600本の染井吉野が線路沿いに連なる桜並木が特徴です。線路に沿って続く桜は「甚六桜」と呼ばれ、満開の時期には桜のトンネルの中を電車が走り抜ける、他にはない印象的な景色を生み出します。この桜は、地元・菱山地区の人々によって長年にわたり植え育てられてきたもので、地域に根付いた景観として大切に守られてきました。人工的に整備された並木でありながら、時間をかけて育てられてきたことで、自然と一体化した落ち着いた風景を形成しています。また、この場所の大きな特徴が「高台」という立地です。駅周辺は甲府盆地を見下ろす位置にあり、遠くには南アルプスの山々が広がります。桜のトンネルだけでなく、広がりのある景色と組み合わせて楽しめる点が、このスポットの価値をさらに高めています。一本桜のような「一点集中の美しさ」とは異なり、甚六桜公園は「空間全体で楽しむ桜」。歩きながら、そして時間帯によって変化する光の中で、景色として完成されていく桜スポットです。
3スポットを自分でめぐる場合の
モデルコースとアクセス
山梨の桜めぐりは魅力的ですが、個人でめぐる場合は移動の組み立てがとても重要になります。
電車・バスでのアクセス|各スポットへの行き方まとめ
特急あずさ号(イメージ)
東京から山梨へは、新宿駅から特急あずさ号を利用するのが一般的です。乗り換えなしで甲府・韮崎エリアまでアクセスできます。ただし、山高神代桜やわに塚の桜は駅から距離があるため、バスやタクシーの利用が必要になります。複数スポットをめぐる場合、乗り換えの回数が増え、移動がとても複雑になります。
【個人で行く場合の3スポットへのアクセス】
山高神代桜
・在来線利用:JR中央本線日野春駅下車、タクシーで約15分
・特急あずさ利用:JR小淵沢駅下車、タクシーで約30分
わに塚の桜
・特急あずさ利用:JR韮崎駅下車、タクシーで約10分または韮崎市民バス円野線「武田八幡入口」下車徒歩5分
甚六桜公園
・特急あずさ利用:JR大月駅でJR中央本線乗り換え、勝沼ぶどう郷駅下車すぐ
自分でめぐる場合の注意点|乗り換え・移動時間・混雑
混雑する桜名所(イメージ)
自分でめぐる場合の最大の課題は移動時間です。バスの本数が限られていること、乗り換えのタイミング、桜シーズンの混雑や交通規制などが重なると、予定どおりにめぐれない可能性が高くなります。結果として、各スポットでの滞在時間が短くなり、旅の満足度が下がってしまうケースもあります。
移動の手間なく3スポットをめぐるなら、日帰りツアーという選択肢がおすすめ
日帰りツアーのメリット|移動・昼食・体験が組み込まれている
バスツアー(イメージ)
山梨の桜めぐりは、ルートさえ整えば非常に満足度の高い旅になります。ツアーでは移動があらかじめ設計されているため、乗り換えの手間がなく、効率よくスポットをめぐることができます。また昼食やいちご狩りといった体験も組み込まれているため、1日の流れがスムーズにつながります。
実際のツアーの1日の流れ|新宿出発から帰着まで
今回実際に参加したツアー【コース番号RA035】
ビーフシチューの昼食!イチゴ狩り食べ放題
山高神代桜・わに塚の一本桜・甚六桜公園 山梨桜3名所めぐり
新宿を7時30分に出発し、特急あずさ号で韮崎へ向かいます。特急あずさ号では、都内の景色から徐々に山並みへと変わっていく様子をゆっくり楽しむことができます。山梨に近づくにつれて富士山が見え始め、さらに道路沿いには桜や桃の花が続き、右を見ても左を見ても春の景観が広がります。
韮崎駅からはバスに乗り換え、山高神代桜へ向かいます。このバス移動も印象的で、車窓からは断続的に富士山が現れ、道路沿いにも桜が多く、移動中の景色も飽きることがありませんでした。
山高神代桜は実相寺にありますが、境内に入らなくても外から見学することが可能です。境内への入場は別料金(500円)となっており、内部ではさらに多くの桜を楽しむことができます。実相寺は周囲が開けた立地にあり、神代桜だけでなく、その周辺に植えられた桜も非常に見応えがあります。実際に訪れると、「主役が複数ある」ような印象を受けるほどで、どこを見ても桜が広がる空間になっています。さらに、南アルプスを背景にした桜の景色はスケールが大きく、写真としても非常に魅力的でした。
また、境内に入ることで楽しみがさらに広がります。境内には、身延山のしだれ桜や美濃淡墨桜、三春滝桜といった日本各地の名桜の子孫樹が点在しており、一度に複数の「名桜の系譜」を感じることができます。それぞれの桜は規模こそ本家には及ばないものの、その特徴を受け継いでおり、見比べながら歩く楽しさがあります。一カ所にいながら全国の名桜をめぐるような感覚を味わえる点も、この場所ならではの魅力です。
昼食は八ヶ岳チーズケーキ工房でいただきます。提供されたビーフシチューは具だくさんで、味わいは上品でありながらしっかりとした満足感があります。さらにチーズケーキのデザートも付いており、食後の楽しみとして印象に残ります。別料金でアルコールも注文できるため、ゆったりとした食事時間を過ごすことができます。
午後はわに塚の桜へ向かいます。バスは桜から少し離れた場所に駐車し、そこから約10分歩いて現地へ向かいます。歩いていく途中で徐々に見えてくる一本桜は非常に印象的で、近づくにつれてその大きさと存在感に圧倒されます。到着後はすぐに写真を撮るのではなく、周囲を歩きながらロケーションを探すのがおすすめです。見る角度によって背景に富士山が入ったり、八ヶ岳が入ったりと印象が大きく変わるため、30分ほど歩き回りながら構図を探す楽しさがあります。まさに「撮影するための桜」といえるスポットでした。
続いて見晴らし園でのいちご狩りを体験します。ここでは約30分間、6種類のいちごを食べ放題で楽しむことができます。品種ごとに甘みや酸味、食感が異なるため、自然と食べ比べをしたくなり、時間があっという間に過ぎていきます。自分で収穫する楽しさと、その場で味わう新鮮さが加わることで、旅の中でも特に満足度の高い体験となりました。
その後訪れる甚六桜公園は、旧かつぬま駅の跡地に整備された公園で、約600本の桜が植えられています。桜のトンネルの中を歩くことができるほか、線路沿いに位置しているため、タイミングが合えば電車と桜を一緒に撮影することも可能です。日が傾き始めた時間帯と重なることで、やわらかい光の中で桜を楽しむことができ、旅の終盤にふさわしい穏やかな景色が広がっていました。
最後に立ち寄るシャトー勝沼では、約30分間で旬のワインを約8種類試飲することができます。飲み放題形式でさまざまな味を試せるため、自分好みのワインを見つける楽しさがあります。施設内ではワインのお土産選びも充実しており、さらに併設されたパン屋のクリームパンは「知る人ぞ知るご当地グルメ」として人気があります。また、このエリアは日本遺産にも登録されており、ワイン文化と歴史が感じられる場所でもあります。
こうして1日を振り返ると、このツアーの最大の魅力は「移動のストレスがないこと」にあります。桜、富士山、食、体験。それぞれをひとつの流れとして楽しめる点で、このツアーは「山梨を完全攻略」するための最適な手段のひとつといえます。
3スポットの桜の見頃
山高神代桜、わに塚の桜、甚六桜公園はいずれも例年3月下旬から4月上旬に見頃を迎える桜スポットとして知られています。
標高や立地は異なるものの、同一エリア内に位置するため開花時期が近く、春の短い期間に一気に見頃を迎えるのが特徴です。
よくある質問|山梨 桜めぐりQ&A
Q:東京から山梨へはどうやって行きますか?
A:東京からは新宿駅から特急あずさを利用するのが一般的です。乗り換えなしで甲府・韮崎エリアまでアクセスできますが、その先の桜スポットへはバスやタクシーが必要になります。
Q:山高神代桜・わに塚・甚六桜公園は1日でめぐれますか?
A:めぐることは可能ですが、移動距離があるため時間管理が重要です。特に桜シーズンは混雑の影響を受けやすく、スケジュール通りに進まない場合があります。
Q:レンタカーでめぐるのはおすすめですか?
A:自由度は高いですが、駐車場の混雑や山道の運転など注意点もあります。効率よく回りたい場合はツアーの方がスムーズです。
ツアーについて
Q:子供やシニアも参加できますか?
A:はい。どの年代の方でもご参加いただけます。ツアー中はバスで移動するため、長く歩きません。お子様やシニアの方もぜひご参加ください。
集合・出発に関する質問について
Q:予約後、集合場所や時間はどのように確認できますか?
A:ご予約後、マイページで「集合場所」「集合時間」「緊急連絡先」を確認できます。出発前にはオンラインで「旅のしおり」もご覧いただけます。
※実際の集合場所はコースごとに異なります。必ずご自身の「マイページ」でご確認ください。
荷物について
Q:スーツケースを持って参加できますか?
A: バス移動の場合は荷物の積み込みスペースを確保していますので、スーツケースも持ち込み可能です。ただし、大きなスーツケースはお一人2個までを目安にしてください。
言語対応について
Q:日本語が話せなくても参加できますか?
A: はい、可能です。ツアーは日本語で運行されますが、重要な案内はAI翻訳機器や書面で英語・中国語(繁体字)に対応します。添乗員やドライバーも翻訳アプリを活用しますので、言語の不安はありません。
支払いについて
Q:支払い方法は?通貨は?
A: お支払いは日本円でのオンライン決済(クレジットカード)です。為替レートはカード会社の規定に準じます。予約時に即時決済が必要です。
現地サポートについて
Q:台湾や海外に実店舗はありますか?
A:台湾ではKNT台湾がクラブツーリズムの総代理店です。現地でのご相談はKNT台湾にお問い合わせください。
台灣地區的旅客,報名可洽《台灣總代理・台灣近畿國際旅行社》
線上報名 https://www.knt-taiwan.com/contact.php
來電報名 02-87717551(月~金 09:15~18:00〈假日除外〉)
電子郵件 info@knt-taiwan.com
まとめ
山梨の桜は、それぞれ単体でも魅力的ですが、3スポットを組み合わせることでその価値が最大化されます。
「どこへ行くか」だけでなく、「どうめぐるか」。それが山梨の桜めぐりを成功させるポイントかもしれません。
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掲載内容は記事公開時点のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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