東北エリアの日本の祭り風物詩
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東北エリアの祭り
なまはげ柴灯(せど)まつり(秋田県)
開催地:秋田県男鹿市
開催期間:2025年2月7日(金)~9日(日)予定
勇壮で迫力あるなまはげの乱舞
なまはげ柴灯まつり
「なまはげ柴灯まつり」は、男鹿の冬を代表する冬祭りです。この祭りは神事「柴灯祭(さいとうさい)」と民俗行事「なまはげ」を組み合わせており、昭和39年に始まり、毎年2月第二 金・土・日曜日に開催されます。
真山神社境内の柴灯火の灯りのもとで、男鹿地方独自のお祓い神楽を奉納する「湯の舞い」と、伝統的な湯立て神事である「鎮釜祭」でおまつりは始まります。なまはげに扮する若者が神職にお払いを受けた面を授かりなまはげと化し、山へ戻る「なまはげ入魂」が行われます。
神楽殿では大晦日の伝統行事「男鹿のなまはげ」の再現や、衣装が異なる各地のなまはげが乱入する「里のなまはげ」、勇壮な「なまはげ太鼓」の演奏が繰り広げられます。
柴灯火の前では「なまはげ踊り」が行われます。勇壮で迫力あるナマハゲの乱舞は感動的です!
相馬野馬追(そうまのまおい)(福島県)
まるで戦国絵巻の再現!荒々しく熱気に満ちた武者の乗った騎馬が疾駆!1千年以上前より続く国指定重要無形民俗文化財
甲冑に身をかためた約400騎の騎馬武者が、腰に太刀、背に旗指物をつけて野原を疾走する、力強く勇壮な様は時代絵巻さながら。
伝説によれば、相馬野馬追は今から一千年以上もの昔、相馬氏の遠祖とされる平将門が下総国小金ヶ原(現在の千葉県北西部)に放した野馬を敵兵に見立てて軍事演習に応用したことにはじまったと伝えられています。
そして捕らえた馬を神馬として、氏神である妙見に奉納したのです。その後、相馬重胤(しげたね)が現在の南相馬市に移ってからも、代々の領主がこの行事を伝承。野馬を奉納し、相馬地方の平和と安寧を祈る神事として、怠ることなく野馬追が行われてきました。
幾多の変遷を経て、現在は国の重要無形民俗文化財となっています。旧藩領あげての最大の祭典として、今も熱気あふれる行事がくりひろげられています。
八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)(青森県)
ユネスコ無形文化遺産
日本の山車祭り。
圧巻の豪華絢爛山車行列!
八戸三社大祭は、約290年の歴史と伝統を誇る八戸地方最大のお祭りです。
祭りの大きな特徴は、人形がせり上がり、大きく広がる豪華な『仕掛け山車』です。
昔は、1体の人形を乗せる程度だったものが、明治の中頃より物語を表現する山車に変化し、昭和50年代頃から徐々に山車に仕掛けが施されるようになりました。
鳥が羽を広げるように山車の装飾を一気に広げる「展開」や、山車に乗った人形が「せり上げ」「引き出し」「起き上がり」といった動きを見せると、沿道からは大きな歓声が起こります。
五所川原(ごしょがわら)立佞武多(たちねぷた)(青森県)
ヤッテマレ!巨大ねぶた現る!
五所川原立佞武多は、同じねぶたでも青森ねぶたと大きく違う点は「高さ」にあります。
立佞武多の背の高さは約20m以上。
七階建てのビルの高さにも相当する巨大な山車が「ヤッテマレ、ヤッテマレ!」のかけ声とともに曳かれ、市中を練り歩きます。
この立佞武多とよばれる山車は、禊ぎ祓いとして夏に行われていました。
その際、燈籠が作られていたものがいつしか「組み人形」として作られるようになったのが原形といわれています。
明治時代から大正時代にかけてその大きさは巨大化していき、市内の豪商や集落などで競って作られていました。
秋田竿燈(かんとう)まつり(秋田県)
天までとどけ!
豊作を祈り、町におりた光の天の川
一番大きいもので「大若」と呼ばれる、46個の提灯がつけられた12メートルの竿燈を、勇壮なお囃子の音と共に「ドッコイショー」の掛け声にあわせ、差し手が巧みにバランスを取り、頭や肩、手の上、そして腰の上に移し変えながら練り歩きます。
熟練の域に達してくると、竿燈のバランスを取りながら扇子を仰ぐ差し手も見られ、観客の熱気は一気に高まります。
差し手達が操る竿燈の数は200本以上。
1万個もの提灯が、秋田の町に「光る天の川」を作り出し、熱気にあふれた幻想的な夏の夜空を演出します。
秋田藩史庶民の文化風俗を伝える行事としてだけでなく、今では県内外、海外からも多くの人が訪れ、東北を代表する夏祭りとして親しまれています。
西馬音内(にしもない)盆踊り(秋田県)
勇壮絢爛…彦三頭巾と編み笠が舞う秘祭
秋田県の羽後町西馬音内(にしもない)に伝わる伝統行事で彦三頭巾や編み笠で顔を隠し、端縫い衣装をまとった優雅な踊りは4種類の囃子と2種類(音頭とがんけ)の踊りによって構成されています。祖霊たちを送る盆に太鼓の囃子が鳴り響き、音頭の踊りを披露し三日間にわたる盆踊りが行われます。
仙台七夕まつり(宮城県)
杜の都を彩る3,000本の巨大豪華吹流し
仙台七夕まつりは、仙台の目抜き通りをはじめ市内全域で、仙台七夕まつり伝統の「七つ飾り」に彩られた絢爛豪華な笹飾りが杜の都の夏を彩ります。
毎年1本の大竹に、新たに手作りされた笹飾りが、各地に大小合わせて約3,000本も掲げられ、その豪華さを競い合います。
仙台七夕まつりでは、7種類の七夕飾りが飾られ、そのひとつひとつに意味があります。
・短冊…学問や書の上達を願う。
・紙衣…病や災いの身代わり、または、裁縫の上達を願う。
・折鶴…長寿を願う。
・巾着…富貴と貯蓄、商売繁盛を願う。
・投網…豊漁を願う。
・くずかご…飾り付けを作るとき出た裁ち屑・紙屑を入れる。清潔と倹約を願う。
・吹き流し…織姫の織り糸を象徴する。
「吹き流し」が現在の飾りつけの中心となっていますが、他の6種類の飾りも、注意しながら歩いていると、いたるところで見ることができます。
平和のありがたさを実感しながら、美しい色とりどりの七夕飾りを心行くまでご覧ください。
山形花笠まつり(山形県)
ヤッショ!マカショ!
紅花がゆれる花笠の波
日本三大民謡のひとつ、「山形花笠まつり」の見どころは、威勢のいい掛け声と花笠太鼓の勇壮な音色。華やかに彩られた山車を先頭に、艶やかな衣装と花笠をあしらった笠を手にした踊り手が、群舞を繰り広げます。
花笠まつりで歌われる「花笠音頭」の起源は諸説ありますが、大正中期に尾花沢で土木作業時の調子あわせに歌われた「土突き歌」が起源といわれています。
昭和初期にこれが民謡化され、「花笠音頭」となりました。
踊りについては、菅で編んだ笠に赤く染めた紙で、花飾りをつけたものを景気づけに振ったり回したりしたのが発祥といわれています。
祭りは、華やかに彩られた蔵王大権現の山車を先頭に、「ヤツショ、マカショ!」の勇ましい掛け声と花笠太鼓が高らかに真夏の夜に響き渡ります。
あでやかな衣装に身を包んだ、1万人を超える踊り手の、躍動感あふれるダイナミックな踊りと、山形の花である『紅花』をあしらった笠の波がうねり、咲きこぼれます。