松山市内の観光には、路面電車がおすすめ。乗り降り自由のフリー乗車券を買って、効率的に観光しましょう。道後温泉はもちろん、松山城、改札を出たら目の前に海が広がる梅津寺駅は穴場。郷土料理鯛めしもぜひ。
No.01 松山城
松山のシンボル「松山城」は、市の中心部の勝山山頂に本丸が建つ、広大な平山城として有名。日本の「現存12天守」のうちのひとつである天守閣をはじめ、望楼型二重櫓の野原櫓や、二之丸から本丸にかけての登り石垣など、見どころの多さが特徴です。城跡は城山公園として整備・保護され、その全域が国の史跡に、21の建造物が重要文化財に指定されています。リフトやロープウェイでも往復できる本丸付近からは市街の絶景が一望でき、日没後の美しい夜景や天守閣のライトアップも見逃せません。お土産には、歴代城主の加藤家・蒲生家・松平家・久松家の家紋をあしらった登城記念符がおすすめ。近くにある「坂の上の雲ミュージアム」や「子規堂」などと併せて、松山の魅力をお楽しみください。
基本情報
松山城総合事務所
■住所
〒790-0004 愛媛県松山市大街道3-2-46
■電話番号
089-921-4873
■山頂本丸広場の開放時間
5:00~21:00(11~3月は5:30~21:00)
■天守閣入場料金
520円(税込み)
■バスでのアクセス(ロープウェイ・リフト利用の場合)
伊予鉄バス「ロープウェイ前」下車すぐ 「西一万」下車・徒歩3分
■駐車場
なし
※2024年10月現在の情報
No.02 道後温泉
白鷺が発見したと伝わる道後温泉は、日本三古湯のひとつともいわれる日本を代表する温泉地。夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台として、多くの人々に親しまれてきました。その象徴となるのが、温泉街の中心に建つ明治27年開業の道後温泉本館です。4棟からなる歴史的な和風建築は国の重要文化財に指定されており、アニメ映画『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルとしても知られています。2019年から約7年間の保存修理工事を行っていますが、本館の神の湯では日帰り入浴が楽しめます。周辺には多数のホテルや旅館が建ち並び、カラクリ時計で知られる放生園や道後公園といった名所も。お土産は道後ハイカラ通りで、名物の一六タルトやじゃこ天、今治タオルなどはいかがでしょう。
基本情報
道後温泉本館
■住所
〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町5番6号
■電話番号
089-921-5141
■営業時間
6:00~23:00
■神の湯入浴料金
700円(税込み)
■駐車場
あり(有料・日時限定で無料の臨時駐車場あり)
※2024年10月現在の情報
No.03 坊ちゃん列車
松山を訪ねたら、ぜひ乗ってみたいのが「坊ちゃん列車」です。夏目漱石の小説の代表作『坊ちゃん』にも登場するこの列車は、伊予鉄道が明治時代に走らせていた蒸気機関車がモデル。列車の電化により一時は路線から消えてしまったものの、ディーゼルエンジンに変更して2001年に現在の形で復元されました。姿は初代と変わりませんが、煙突から出る煙は環境に配慮して蒸気を煙に見立てたもの。運行は土・日・祝日のみの本数限定で松山市駅と道後温泉間、古町と道後温泉間の2系統。乗車券は一律1300円で、乗車時に車掌にお渡しください。松山市駅前には「坊ちゃん列車ミュージアム」があり、第1号機関車のレプリカや部品類の展示、お土産用のオリジナルグッズが当たるガチャガチャなどもあります。
基本情報
伊予鉄道(株)鉄道部
■住所
〒790-0807 愛媛県松山市平和通り6丁目98番地
■電話番号
089-948-3323
■運行時間
土・日・祝日の9:19~16:04
■乗車料金
一律1300円(税込み)
※2024年10月現在の情報
No.04 坂の上の雲ミュージアム
「坂の上の雲ミュージアム」は、松山出身の3人の主人公の生涯を描いた、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』を起源とする博物館。作品や関連情報の紹介をはじめ、松山全体を屋根がない博物館にするという町づくり「フィールドミュージアム構想」の中核施設にもなっています。安藤忠雄氏の設計による建物は、周囲の自然を配慮した外観で、館内の各階をスロープで結ぶという独特な構造。作品に関する資料の展示はもちろん、地元の資源の収集や発信、町づくりの支援といった機能をもつことも特徴です。砥部焼の器と伊予かすりのコースターで飲み物を提供する、カフェも好評。司馬遼太郎や安藤忠雄の書籍、ここでしか買えないオリジナルの文房具や絵はがきは、お土産に最適です。
基本情報
■住所
〒790-0001 愛媛県松山市一番町3丁目20番地
■電話番号
089-915-2600
■開館時間
9:00~18:30
■入館料金
400円(税込み)
■駐車場
なし
※2024年10月現在の情報
No.05 松山城ロープウェイ
松山のシンボル「松山城」の本丸は、標高132mの山頂にあるため、歩いて上るには時間がかかり、少し大変。そこで便利なのが、山麓の東雲口から8合目の長者ヶ平までを一直線で結ぶ松山城ロープウェイです。運行は10分間隔で所要時間は約3分。並行してリフトも走っていて、いずれも東雲口駅1階で乗車券を販売しています。乗り場では、夏目漱石の小説『坊ちゃん』に登場するマドンナに扮した女性スタッフが袴姿でお出迎え。そのままロープウェイに乗車し、観光ガイドも勤めてくれます。車窓から見上げる松山城の天守閣や市街の眺望、沿線の豊かな自然は必見です。
基本情報
松山城総合事務所
■住所
〒790-0008 愛媛県松山市大街道3-2-46
■電話番号
089-921-4873
■運行時間
8:30~17:30(季節により変動)
■乗車料金
片道270円(税込み)
■バスでのアクセス
伊予鉄バス「ロープウェイ前」下車すぐ 「西一万」下車・徒歩3分
■駐車場
あり(有料)
※2024年10月現在の情報
No.06 石手寺
道後温泉の東側に建つ石手寺は、四国八十八ヵ所第51番の札所。日本一の高さの弘法大師像をはじめ多数の重要文化財を所蔵し、県内随一の参詣者を誇ります。天平元(729)年に行基が創建したと伝わる真言宗の古刹で、本尊は薬師如来。厄除けのほか家内安全、学業成就などのご利益があることで知られます。境内は洞窟エリア・国宝エリア・曼荼羅エリアなどからなり、実に見どころが多彩。なかでも鎌倉時代に作られた国宝の仁王門や、本堂・三重塔・鐘楼といった6つの重要文化財は必見です。また、仕合わせの鐘、マントラ洞窟、元気石など多くのパワースポットも注目されています。お土産には、米粉の生地にあんこを入れた名物のやきもちがおすすめです。
基本情報
■住所
〒790-0852 愛媛県松山市石手2-9-21
■電話番号
089-977-0870
■開門時間
24時間・年中無休
■拝観
無料
■バスでのアクセス
伊予鉄バス「石手寺」下車すぐ
■駐車場
あり(無料・有料)
※2024年10月現在の情報
No.07 野忽那島
忽那諸島は、松山市の沖合いの瀬戸内海に点在する、9つの有人島を含む30の島々のこと。美しい海や夕日はもちろん、特有の歴史と文化、山海の幸など四季折々の魅力にあふれています。なかでも諸島の東部に浮かぶ野忽那島(のぐつなじま)は、一時はシーサイド留学の島としてにぎわい、映画の舞台にもなりました。周囲5.7kmの島内には、瀬戸内海が一望できる皿山展望台や、丸山古墳などの文化財、額場海水浴場など見どころが豊富。豊かな自然のなかで、釣りやハイキングも楽しめます。島へ渡るには、松山市の高浜港からフェリーで約50分、高速船で約30分。宿泊施設はないため、松山市内に泊まり、1日かけて隣接する中島や睦月島へ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
基本情報
■フェリー乗船料金(高浜港~野忽那島)
片道700円・高速船で1,270円(税込み)
※2024年10月現在の情報
No.08 鹿島・愛の航路
瀬戸内海の美しい風景を大切な人とじっくり眺めるなら、松山市の沖合いに浮かぶ鹿島を訪ねてみませんか。2名から出航する周遊船「花へんろ」でめぐる「愛の航路」は、鹿島が地域活性化支援センター主催の「恋人の聖地サテライト」に認定されたことを機に、従来の航路を延長。周辺の島々を約30分でめぐるロマンチックな周遊船航路に生まれ変わりました。見どころは鹿島の景勝地・水晶ヶ浜や、千霧島、男小鹿島など。特に「伊予の二見」とも称される、しめ縄で結ばれた夫婦岩の「玉理・寒戸島」は夕日の名所として有名で、周遊ルートを「愛の航路」と命名するゆえんにもなりました。一番きれいな夕景の時刻に合わせての予約がおすすめです。
基本情報
鹿島公園渡船待合所
■住所
〒799-2430 愛媛県松山市北条辻1605番地
■電話番号
089-992-1375
■運航時間
10:37~日没
■周遊船乗船料金
370円(税込み)
■駐車場
あり(有料)
※2024年10月現在の情報
No.09 道後ハイカラ通り
道後ハイカラ通りは日本を代表する古湯・道後温泉のアーケード商店街。伊予鉄道の道後温泉駅から道後温泉本館を結ぶ約250mのL字型の道路に約60件の店が立ち並んでいます。多くの店が明治時代に改築され、門前市のような形で発展してきたため、「明治ロマン」を活性化の目標にしている点が特徴です。松山名物の坊ちゃん団子や一六タルト、じゃこ天、名産のミカンを使ったお菓子類の食べ歩きは観光客の人気の的。鍋焼きうどんや道後ビールが味わえるレストランやカフェも魅力です。お土産には今治タオル、伊予漆器、砥部焼きなどがおすすめ。多くの店は22:00まで営業しているので、温泉につかった後は浴衣姿でハイカラ通りをそぞろ歩いてみてはいかがですか。
基本情報
道後商店街振興組合
■住所
〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町15-23
■電話番号
089-931-5856
■営業時間
9:00~22:00
■駐車場
なし
※2024年10月現在の情報
No.10 道後ぎやまんガラスミュージアム
道後温泉本館から北へ歩いて3分、「道後ぎやまんガラスミュージアム」は山の手ガーデンプレイスの水と緑があふれる庭園の中にあります。赤と黒を基調とするモダンな館内には、江戸時代の希少な「ぎやまん」や「びいどろ」、明治・大正時代の和ガラス約300点を展示しています。「ぎやまん」とは金剛石をカットしたガラスや無色のガラス、厚みのあるガラスの総称。型を使わずにガラスを成形する宙吹き技法による江戸時代の徳利や回転円盤に押し付けて幾何学的な文様を彫る切子の大鉢などの名作の数々を間近で鑑賞することができます。併設するおしゃれなカフェではオリジナルのスイーツやランチが楽しめるほか、夜間は庭園がライトアップされ幻想的な空間を描き出します。
基本情報
■住所
〒790-0836 愛媛県松山市道後鷺谷町459-1
■電話番号
089-933-3637
■営業時間
9:00~18:00
■入館料金
800円(税込み)
■車でのアクセス
松山自動車道・松山ICから国道33号線で約30分
■駐車場
あり(無料)
※2024年10月現在の情報
No.11 セキ美術館
平成9(1997)年、道後温泉西側の閑静な住宅街に開館した美術館。地元の市民はもちろん、多くの観光客にも親しまれてきました。「芸術にふれる喜びを共有したい」という理念をもつ館内には、近現代の日本画や洋画をはじめ、ロダンの大理石彫刻『ファウナ』(森の妖精)を核にした多彩な名作を所蔵しています。なかでも2階にある「ロダンの部屋」のゾルンとルノワールが版画で表現したロダン像は必見です。また、日本画では加山又造、平山郁夫、横山大観など、洋画では小磯良平、芝田米三など、日本を代表する画家の名作が季節ごとに展示されています。運営は地元・松山のセキ株式会社。同社の取締役相談役・関宏成氏が館長を務めています。
基本情報
■住所
〒790-0848 愛媛県松山市道後喜多町4-42
■電話番号
089-946-5678
■開館時間
10:00~17:00
■入館料金
700円(税込み)
■車でのアクセス
松山自動車道・松山ICから約20分
■駐車場
あり(無料)
※2024年10月現在の情報
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