屋久島・縄文杉トレッキングツアー・旅行
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縄文杉ルートMAP&ギャラリー
(1)荒川登山口
(標高約600m)
縄文杉トレッキングの代表的な登山口。3月~11月のマイカー規制期間は、タクシーか屋久杉自然館発着の「荒川登山バス」に乗車しないとアプローチできない。登山バス乗車時に世界自然遺産屋久島山岳部環境保全金(日帰り登山:1,000円/任意)を支払うと記念のステッカーと杉のストラップがもらえる。早朝の出発となることが多いため、新しい休憩舎やトイレがあるこの登山口で、身支度を整える。
(2)トンネル
(標高約600m)
縄文杉トレッキングの全行程(片道約11km)のうち、約9kmはトロッコ軌道を歩く。このトンネル内も、枕木に注意しながら歩く。トンネル内に照明もあるが、早朝のうちに歩き始める場合は、ヘッドランプがあると安心。
(3)小杉谷橋
(標高約650m)
トロッコ軌道と並行して続く安房川を渡るポイント。春~初夏は山桜や新緑が美しい。欄干があり比較的安心して渡れるが、橋のすき間からは眼下を流れる安房川の巨岩が転がる河原も望め、高度感が楽しめる。
(4)小杉谷集落跡
(標高約655m)
1960年代まで、屋久杉伐採の拠点でもあった集落。大正~昭和にかけては大規模な伐採が繰り広げられ、商店はもちろん郵便局や診療所も開設されていた。休憩舎や小中学校跡があり、記念碑や写真の展示からは往時の賑わいを思い浮かべることができる。
(5)楠川分れ
(標高約730m)
白谷雲水峡へ続く登山道との分岐点。ここから、辻峠・太鼓岩を経由して白谷雲水峡の最深部へ続く登山ルートも、屋久島の奥深い原生林を堪能できる。楠川分れの少し先にバイオトイレが設置されており、コース中盤の休憩ポイントとしても好適。
(6)三代杉
(標高約740m)
樹高38.4m、樹齢約500年。初代の倒木の上に育った二代目が江戸時代に伐採され、その切株の上に三代目が生育したもの。朽ち果てた初代の跡は空洞に、周囲10m以上もある二代目の根が覆い被さり、その上に三代目が立つ様子は、屋久杉の「倒木更新」「切株更新」の代表例。
(7)仁王杉
(標高約880m)
樹高22.8m、樹齢不明。寺院の山門の左右に立つ、阿吽の仁王像に姿が似ているところから名づけられた。吽形の杉は台風で倒れ、大きく口を開いたような様が阿形に例えられる方だけが現存している。
(8)大株歩道入口
(標高約930m)
ほぼ平坦だったトロッコ軌道の終点、この先は階段の続く本格的な登山道になる。トイレや水場にもなる沢もあり、ここで小休止をしてから巨木の続くトレッキングのハイライト・大株歩道での登山に備えたい。
(9)ウィルソン株
(標高約1,030m)
江戸時代に伐採された屋久杉の切株。大正時代に来島し、日本の針葉樹林を世界に紹介したアメリカの植物学者の名が由来。中には清水が湧き出ており、祠も安置されている。株の中から見上げたハート型に切り取られた空が、フォトスポットとしても有名。
(10)大王杉
(標高約1,200m)
樹高24.7m、推定樹齢3,000年。昭和41年に縄文杉が発見されるまでは最大の屋久杉とされており、幹周り11.1mの堂々たる姿。急斜面に立っており、展望デッキから臨む縄文杉よりも間近から、その迫力を楽しむことができる。
(11)夫婦杉
(標高約1,220m)
樹高22.9m(夫)・25.5m(婦)、推定樹齢2,000年(夫)・1,500年(婦)。互いは3mほど離れているものの、樹高10m程の高さで仲良く手をたずさえており、お互いの幹から栄養補給をしているとも言われている。
(12)縄文杉
(標高約1,300m)
樹高25.3m、推定樹齢2,150~7,200年(諸説あり)。幹周り16.4mは屋久島最大の屋久杉というだけでなく、日本で最も太い杉とされている。幹の起伏が激しい形状から、江戸時代に木材として利用できないとして切り残されたと言われている。植生保護のため、十数m離れた展望デッキからの鑑賞となるが、長時間のトレッキングの果てに出会うその姿は、疲れを忘れさせてくれる風格と存在感を備えている。