今話題の「パワースポット」。神社仏閣や霊峰など、歴史ある場所は訪れるだけで厳かな気持ちになれるものです。クラブツーリズムのツアーで、全国各地にあるパワースポットを訪れてみてはいかがですか?
甲信越・関東エリア
長野/上高地・明神池(かみこうち・みょうじんいけ)
北アルプス・穂高連峰を仰ぐ大自然のパワー
清らかな気があふれる「神降地」へ…
日本を代表する山岳観光地「上高地」。長野県松本市、標高1500mに位置し、登山家に人気の穂高連峰や槍ヶ岳などの名峰が立ち並ぶ北アルプス登山の玄関口でもあります。
大自然に囲まれた上高地全体が大地のエネルギーの強い土地ではありますが、上高地のシンボルともいえる「河童橋」から歩いて1時間ほどの場所にある「明神池」は、奥上高地の穂高神社奥宮境内にあり、神域となっているエリアです。池はひょうたん型で「一の池」と「二の池」に分かれており、湖面へ映る木々が美しく、静かで神秘的な感覚を味わうことができます。晴れた日には、穂高神社の御神体でもある「明神岳」が池に映りこみ、一層「気」が高まると言われています。
現在の漢字表記は「上高地」ですが、その美しさと神秘さから、昔は“神様が降りてくる地”で「神降地」と呼ばれていました。
美しい山岳風景と避暑を求めてくる人が多い中、神様のパワーが降り立つこの場所で、ゆ~っくりと深呼吸を。
澄んだ空気がからだ中に広がり、自分自身が自然の一部となったようなパワーがあふれてくるのではないでしょうか。
長野/分杭峠(ぶんぐいとうげ)
日本最古最大の巨大断層地帯・中央構造線に
集まる「ゼロ磁場」のパワー
このパワースポットの大きな特徴のひとつとして、「科学的に実証された“気”の集まる場所」ということがあります。
「日本で一番『気』が出ている場所は分杭峠」とも言う人もいるほど注目されているパワースポットのひとつであり、長野県伊那市にある、南アルプスの西側を走る伊那山脈の峠の一つで、標高1424mの地点にあります。
中国湖北省蓮花山の「ゼロ磁場」を発見した張志祥氏により発見され、杭を分ける峠という名の通り「長谷」と「下伊那郡大鹿村」の境に位置する、古くから遠州秋葉神社へ至る「秋葉街道」の峠のひとつでした。
日本最古で最大、最長の巨大断層地帯ともいわれる「中央構造線」は、陸上部分だけで全長1000kmにもなる大断層ですが、地質の全く異なる地層同士がぶつかり合っており、「地球のエネルギーが凝縮されている地点」と言われています。
「ゼロ磁場」というのは、電磁誘導の原理(電流の変化が磁場を作り、磁場の変化が電流を起こす現象のこと)でいう2つの磁界の方向が向き合って、「ゼロ」になっている場所を指しています。つまり、2つのエネルギーが向き合うことによって、本来発生するはずのエネルギーが見かけ上、ゼロになっている状態です。両側から強い力で押しているのに、見かけ上静止しているように見えるだけで、実際には双方からエネルギーが加わっており、断層にはものすごく強いエネルギーの蓄積があるといえます。
分杭峠のような本当の「気場」では、ただそこに立っているだけで、身体中に「気」が浸透していきます。
ただただ時間の流れに身をまかせて、リラックスしましょう。
日本最大の巨大断層から湧き上がる「ゼロ磁場」のパワーが伝わってきます。
長野/戸隠神社(とがくしじんじゃ)
神話「岩戸伝説」が伝わる信濃の森の五つの社へ…
戸隠神社(とがくしじんじゃ)は、長野県長野市北西部にある、「戸隠山」という山の周りに建つ五つの社の総称です。
この戸隠を語るうえで、高千穂地方に伝わる「神話」に詳しい人ならば誰でも知っている「岩戸隠れ」というエピソードがあります。
※詳しい内容は下記「岩戸伝説」をご覧ください
深い森の中に「奥社」「中社」「宝光社」「火之御子社」「九頭龍社」の五社が点在する戸隠の地は、なんといっても濃い「自然のパワー」が充満しています。中でも、奥社へ向かう参道と、中社と奥社の中間に位置する「鏡池」には、緑のパワーが満ち溢れています。最近では、「恋愛運に効果のあるパワースポット」として若い女性が多く訪れるため、より活気のある強いパワーが満ち溢れるようになったと言われています。
これからの季節、「鏡池」は紅葉の名所でもあります。森のパワーを感じにぜひ信州へお出かけください。
岩戸伝説(天岩戸隠れ)
その昔、天照大神は、弟の乱暴を怒って天の岩屋へ入ってしまいました。世の中は真っ暗闇になり、いろいろな悪い神々が出てきて、恐ろしいことや、悲しいことが次々におこりました。大勢の神様たちは、岩屋の前に集まって、天照大神に岩屋から出ていただくにはどうしたらいいだろうかと、相談をしました。その時、戸隠神社の中社にお祀りされている天八意思兼命のアイデアで「私たちが岩戸の前で踊ったり歌ったりして楽しそうにしていると、気になって岩の外を覗かれるはず」となり、神々達は岩屋の前で楽しそうに歌ったり踊ったりしていました。岩屋のなかの天照大神が気になって、そおっと岩戸をあけて外をご覧になった瞬間、岩戸のかげで待ち構えていた天手力男神(戸隠神社・奥社にお祀りする神様)が岩戸に手をかけ一気に岩戸を開け、天照大神を岩屋からお出しすると、世の中は再び明るくなり、悪い神々は、にげ去ったと言われています。
そして、その岩戸を「エイッ」と持ち上げ下界へなげすてた際、岩戸は勢いよく宙を飛んで日本のだいたい真ん中…「戸隠」へ落ちたと言われています。
群馬/榛名神社・御姿岩(はるなじんじゃ・みすがたいわ)
巨岩奇岩に囲まれた
1400年の歴史を誇る関東屈指のパワースポット
榛名神社(はるなじんじゃ)は、群馬県高崎市にある関東屈指のパワースポット。
赤城山・妙義山と共に上毛三山の一つとされる「榛名山」の神を祀る神社で、主祭神は「火の神様・火産霊神」と「土の神様・埴山姫神」です。榛名山の中腹に位置し、神社周辺一体が「神域」とされており、約1400年ともいわれる長い歴史をもつ神社であり、過去には修験道の修行場としても名を馳せていました。
もっとも強い「気」を持つ場所は、榛名神社本殿の後ろにそびえたつ巨岩「御姿(みすがた)岩」といわれています。
本殿を飲み込むように建つこの岩は、神様自身のお姿であるともいわれており、この巨岩を前にすると、えもいわれぬ強いパワーを感じる人も少なくありません。
「御姿岩」以外にも、神社一体には巨木や巨岩が数多く残っており、独特の雰囲気と力強いパワーが伝わってくるようです。巨岩奇岩に囲まれながらゆっくりと参道を歩き、神秘の力にゆっくりと身体をなじませると、まるで自分が自然の一部になったかのような「おだやかな気」に包まれます。
東京/明治神宮 清正井(きよまさのいど)
大都会・東京に湧き出る
300年間枯れることのない「神秘の泉」
首都・東京の真ん中とは思えないほど、豊かな森に囲まれた社「明治神宮(めいじじんぐう)」。この森の北端には都内屈指のパワースポットと呼ばれる「清正井(きよまさのいど)」が、今日もこんこんと清水を湧かせています。
明治神宮は東京都渋谷区にあります。元日には必ずニュースをにぎわす、初詣客日本一(約300万人)の名社です。
御祭神は「明治天皇」と「昭憲皇太后」。この森を造るために各地から献木が寄せられ、ゆくゆくは自然林化するように、と計算されて作られたこの場所は、生前の両陛下が好きだった代々木御料地でした。
その中にあった、湧き水の井戸こそが、今、注目を集めている「清正井」なのです。
江戸初期より約300年、こんこんと絶え間なく湧き水を溢れさせてきたその井戸は、「土木の神様」と呼ばれる戦国武将・加藤清正が掘ったといわれています。計算しつくされた巧妙な掘り方と、都内屈指の水質のよさが、雄大な自然のエネルギーと調和し、井戸そのものにパワーがもたらされたのでしょうか。
ふらりと気軽に立寄ることができる、都内でもっとも支持されているパワースポット。
この清正井という“泉”だけでなく、明治神宮の“森”の厳かさ、すべてが神秘につつまれています。