今話題の「パワースポット」。神社仏閣や霊峰など、歴史ある場所は訪れるだけで厳かな気持ちになれるものです。クラブツーリズムのツアーで、全国各地にあるパワースポットを訪れてみてはいかがですか?
北海道・東北エリア
北海道/北海道神宮(ほっかいどうじんぐう)
新しいことをはじめるときに訪れたい
北の大地の「開拓の神様」が宿るパワースポット
北海道神宮(ほっかいどうじんぐう)は、札幌市の中央に位置する「蝦夷国一の宮」とされる大きな神社です。明治2年に明治天皇の詔により、北海道開拓の守護神として、「大国魂神(国土の神様)」「大那牟遅神(国土経営・開拓の神様)」「少彦名神(国土経営・医薬や酒造の神様)」の三人の神様を祀る「北海道鎮座祭」が東京で行われました。
その神物は、当時の開拓使長官らにより札幌の地に運ばれ、その後、明治天皇を合祀したことにより、現在では「四柱の神」がご祭神とされています。
この神社の大きな特徴としては、開拓当時、樺太・千島に進出を進めていたロシアに対する守りということで、大鳥居が北東を向いています。鳥居が北東を向いているのは大変珍しいとされ、境内のパワースポットとして、この「鳥居」がもっとも有名です。
「開拓の神様」を祀っていることから、新しいことをはじめるときや何かにチャレンジするときに訪れると、強いパワーを身体に取り入れることができると言われています。
北海道/摩周湖(ましゅうこ)
山あいに輝く「摩周ブルー」
湖面からあふれるいやしのヒーリングパワー
摩周湖(ましゅうこ)は、日本でもっとも透明度が高く、世界でみてもバイカル湖についで第2位の透明度を誇ります。
水深が急激に深くなっていることと、その透明度から、青以外の光の反射が少ないため、よく晴れた日の湖面の色は「摩周ブルー」とも呼ばれる、独特な深みのある青さであり、神秘的な風景をつくりあげます。
透明度だけでなく、摩周湖といえば「霧の摩周湖」が思い浮かぶ人も多いでしょう。
太平洋上を北上する暖かく湿った空気が、北海道沿岸で急激に冷やされることで濃い霧が発生し、外輪山を越えてカルデラの中にたまり、摩周湖面を覆いつくす様が、1966年に歌謡曲に歌われ、一気に注目を浴びました。
摩周湖は、約7000年前の火山の巨大噴火によって生成された窪地に水がたまった「カルデラ湖」であり、湖に入る川も、出る川もありません。これが、摩周湖の「透明度」を高める要因とも言われています。
出入りする川がないことから、湖面は大変おだやかで、パワースポットというよりも「ヒーリングスポット」という言葉のほうが合うかもしれません。
大自然のパワーをからだいっぱいに浴びて、リラックスしませんか。
青森/青池(あおいけ)
世界遺産「白神山地」に湧く不思議な不思議な青い池
白神山地は青森県と秋田県にまたがる世界最大の「ブナの林」です。世界遺産にも登録され、多くの動植物が共存しています。「青池」は、その白神山地の麓に33の湖沼が点在する「十二湖」の中にあり、太陽の光を受けると、その水面はなんとも美しいコバルトブルーに透き通ります。
なぜ「青池の水は青いのか?」 永遠の課題ともいえるこの疑問。
というのも、「青池の青さ」は現在も科学的に解明されておらず、わかっていることは、
「(1)地下水より深い層からから沸き出る深層水であること」
「(2)普通の水に比べると、含まれる酸素の量が極端に多いこと」
「(3)光(陽)が当たる角度によって色が変化すること」
の3つ。
でも、これだけの理由では、あの青さは作りだせません。
水質のよさ?周りの環境が変わらないこと?
なにがこの青さを見せてくれるのか。そんなことを考えながら、太古からこんこん湧き出している神秘のパワーを、静かな森の中でめいっぱい浴びてくださいね。
青森/奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)
滝と清流と岩がおりなす森に流れる癒しのエネルギースポットへ
青森県十和田市の名勝「奥入瀬渓流」は、約14kmに及ぶ奥入瀬川の渓流です。
奥に行けば奥に行くほど、「瀬」が多くなることから「奥入瀬」という名前がついたと言われています。
渓流沿いには車道とともに歩きやすい遊歩道が整備されているので、森全体から湧き上がるパワーを感じながら、のんびりと散策を楽しむことができます。なかでも美しいとされ新緑や紅葉の時期は多くの観光客が訪れます。
もっとも幅の広い「銚子大滝」は、奥入瀬渓流内にある滝の中で唯一、奥入瀬川の本流に流れ落ちる滝であり、その豊富な水量から広がるパワーは、奥入瀬渓流の中でももっとも強いエネルギースポットです。
清らかな清水やブナの林、美しい苔に覆われた巨岩の数々…優しい大自然のパワーが満ち溢れる森へでかけませんか。
岩手/龍泉洞(りゅうせんどう)
日本最大級の鍾乳洞からあふれ出す水のパワー
地底湖からの太古のメッセージを体感!
龍泉洞(りゅうせんどう)は岩手県岩泉町にある、判明しているだけでも総延長2.5kmの鍾乳洞。
日本三大鍾乳洞に選ばれており、洞口から水流があふれる地底湖の存在から、『岩泉湧窟(いわいずみわっくつ)』とも呼ばれています。洞窟内には多種のコウモリが住みついており、洞窟及び生息するコウモリ類が「岩泉湧窟およびコウモリ」として、1938年に国の天然記念物に指定されました。
龍泉洞の中でもっともパワーがあふれているのは、前述した「地底湖」です。洞内には地底湖が7つあり、その中でも、水深98mを誇る「第3地底湖」は、日本最大級の大きさとも呼ばれ、すいこまれそうな青さが印象的です。
周りを囲む鍾乳石と、水の青さが合わさり、静かで神秘的なパワーがみなぎっています。
龍泉洞の水は世界でも有数の「透明度」を誇っていることでも有名です。大地から湧き出る水は、地球のパワーの集合体のようなもの。心静かに大きく深呼吸をして、太古の地球のパワーがからだに取り込みましょう。
山形/出羽三山(でわさんざん)
自然崇拝と仏教の習合 修験道の聖地へ…
出羽三山(でわさんざん)とは、山形県庄内地方にひろがる、羽黒山(出羽神社)、月山(月山神社)、湯殿山(湯殿山神社)の三つの山を総称です。開山は593年ともいわれており、修験道を中心とした「山岳信仰の場」として、現在も多くの修験者、参拝者を集めています。
三社のなかでもとりわけ珍しいとされているのは「湯殿山神社」。
通常、「御神体」と呼ばれるものは社殿の中にありますが、この神社は拝殿も本殿もなく、直接「御神体」を拝することができる貴重な社です。その御神体とは「温泉の湧き出る巨岩」。写真撮影禁止、参拝は土足厳禁という厳しい戒めで知られるため、実際にその御神体がどのようなものかは、行ってみて感じていただくしかありません。
出羽三山の奥の院として、羽黒山・月山で修行した修験者が大日如来の境地に入る場所とされ、「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の世界ともいわれる「湯殿山神社」。
羽黒山、月山、湯殿山は、それぞれ現世、死、再生を司るとされています。
清められた強い「気」がみなぎる霊峰へ、ぜひ一度は訪れてみてください。