なぜクラブツーリズムの旅は“安全”に“安心して”楽しめるのか。
元気に健やかな生活を送ることに良い影響を与えているのか。
その理由を連載コラムで皆様にお届けしていきます。
※スマート・エイジングとは、「エイジングによる経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟すること」を指します。東北大学が2006年から提唱している少子化・超高齢社会における新しい概念で、東北大学が商標を有しています。※登録番号 第6127103号
【第0回】
連載コラムを始めるにあたって
皆さん、こんにちは。このたび新たにコラム連載を担当する村田裕之です。
クラブツーリズムとの付き合いは20年以上に渡り、クラブツーリズム文化祭での講演、諏訪湖でのバリアフリーの旅や音楽会への参加など多くの接点があります。
私は58歳で皆さんとほぼ同世代。20代はバッグパッカーで海外一人旅に出かけ、20代後半には自費でパリ留学、それが縁でフランス企業に勤めてフランスで生活するなど旅と異文化交流が大好きです。
私の専門は中高年の方に適した商品・サービスの企画開発で、最近は大学の研究成果を民間企業と組んで商品化する仕事をしています。
コロナ禍はいつ収束するの?
さて、ご承知の通りコロナ禍で、皆さんの大好きな旅行がしづらくなっています。
皆さんの関心は「このコロナ禍はいつ収束して、好きな旅行に安心して行けるようになるのか?」だと思います。
新型コロナウイルスの感染流行はサイクル型です。
つまり、感染者数が増えれば自粛を強め減少させますが、感染者数が減れば自粛を緩和する。すると再び感染者数は増え、以降これを繰り返します。世界各地ですでにこのサイクルが見られます。
では、このサイクルはいつ収束するのか?多くの人は1年以内程度でワクチンが開発されれば収束すると思っているようです。ところが、これは難しいというのが専門家の見方です。
理由は
① そもそもウイルスに対する抗体ができにくく、ワクチンが開発しづらいこと
② 新型コロナウイルスは変異しやすく、開発されたワクチンが効かない可能性があること、です。
ということは、しばらくの間この状況が続くと腹を決め、感染予防策を徹底的に講じながら、安心して旅ができるスタイルが必要です。
「特定少数」のグループ旅行で安心、安全の旅づくりを
これに対して、クラブツーリズムがいち早く打ち出した「クラブツーリズム ニュースタイル」には感染予防のための4つの基本対策が施されています。
特に重要な点は、グループ旅行を「不特定多数」ではなく、「特定少数」を単位としてマネジメントすることです。
このスタイルは、“誰と旅行をしているのかが明確”で安心と言えます。理由は旅の過程だけでなく、旅の前後でも、それぞれの健康状態を把握することで安心して旅を楽しむことができるからです。
ウィズコロナの時代には「特定少数」をマネジメントできるかが分かれ道です。
つまり、参加者の属性・行動範囲・健康状態を把握できるか否かです。いわゆる「クラスター(集団感染)」が発生しているところはこれができていません。
クラブツーリズムの強みは、趣味趣向や興味関心を深める旅などで「特定少数」単位として行動するスタイルを長年実践していることです。
新型コロナウイルスについて有象無象の情報が氾濫し、多くの混乱が起きています。
本連載では、皆さんの「コロナ・リテラシー(正確に理解して活用できる力)」の向上に有用な内容をお伝えしていきます。
第1回目(10月上旬掲載予定)のコラムは、『基礎疾患を改善・予防して感染時リスクを下げる』を予定しています。日々健康で過ごすことの重要性や、そのために日頃から心掛けることなど、皆さまの身近な話題からお届けしていこうと思います。ご期待ください。
連載コラム
村田裕之先生
東北大学ナレッジキャスト㈱常務取締役
東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター特任教授
東北大学感染症共生システムデザイン学際研究重点拠点委員
新潟県生まれ。87年東北大学大学院工学研究科修了。
日本のシニアビジネス分野のパイオニアで常に時代の一歩先を読んだ事業に取り組む。経済産業省や内閣府委員会委員など多くの公職を歴任。高齢社会研究の第一人者として著書も多数。近著「スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣」(徳間書店)が好評。
クラブツーリズム ニュースタイル