ヨーロッパの文化と歴史を、隅々まで伝えて、人々の生活を支え、流れてきた多くの河川たち。川面と同じ目線から眺めるのは、歴史あふれる街、古城、丘の中腹に広がる田園、ブドウ畑、迫り来る渓谷など、様々な顔を見せてくれます。機能性にも、サービス面でも充実した、コンパクトなリバー客船で巡る旅。それは、大海とは異なる、もう1つの冒険への始まりかもしれません。

海に注ぐまでに、これほど多くの国々を貫流する河川は、世界でもドナウの他にありません。ドイツにその源を発し黒海に至るまで、実に2,888キロにも及ぶ長い旅をしています。ドイツ、オーストリア、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ルーマニア、ブルガリア、モルドバ、ウクライナなど10カ国以上を通り、ヨーロッパのライフラインとして、多種多様の人々・宗教・文化を調和のとれた形で結合しています。ゆったりとした川の流れと風景がマッチした時に、あのワルツの名曲を連想させます。

フランスの首都パリからの出発ツアーとなります。花の都：パリは、セーヌ川の中州のシテ島から発達した町で、シテ島の上流につづくチュイルリー公園、コンコルド広場、エッフェル塔、など、セーヌ川およびその河岸は、現在でもパリ市の観光の中心であり、一部はパリのセーヌ河岸として世界遺産に登録されています。また北のノルマンディー地方へと続く流域では、多くの印象派の画家たちも描いた風景が垣間見られます。

物資の大動脈としてフランスの南北を結んでいました。例えば、ワインがギリシア人によって最初マルセイユに持ち込まれるとローマ軍の進軍とカトリック修道院の繁栄ともに北に西に運ばれ、ブルゴーニュやボルドーといった名産地に伝播し、今この流域には、プロヴァンス、ブルゴーニュ等のワイン産地が連なっているのです。渓谷と田園地帯では南仏で美しい風景が楽しめ、フランス流の人生の楽しみ方や素晴らしい景色を堪能していただけます。

19世紀以後に改修や運河化が進み、ヨーロッパを代表する国際河川の一つでアルプスから北海まで続く全長1,320kmの大河。ローマ時代から交通路として利用され、産業用水路としての重要性が高まり国民に大きな影響を与えたと言われています。特にドイツ人にとって生活を支える重要な川で、「父なる川」という愛称で古くから親しまれています。
ライン川クルーズでは、オランダ運河とキンデルダイクの風車群、ドイツの黒い森、断崖にそびえ立つ多くの古城、渓谷を望むブドウ畑など、美しい景観を流れ行く河と共にお楽しみいただけます。

チベット高原を源流として中国の雲南省をとおり、ミャンマー・ラオスを抜けて、タイ・カンボジア・ベトナムを流れ、南シナ海へと流れ込む。
川沿いには信仰世界遺産の遺跡人々の生活に直結しているこの川では、漁の様子や、ところ狭しとボートがひしめく水上マーケットなどの様子も垣間見ることができます。

今回のツアーはラオス北部と南部を2つのクルーズ船を利用して移動し、効率よく巡ります。悠久の昔から生活を潤してきた大河と人々の信仰が根付く遺跡などを訪れる旅です。