2023年クラブツーリズムカレンダー写真コンテスト入賞作品一覧

2023年クラブツーリズムカレンダー写真コンテスト入賞作品一覧 2023年クラブツーリズムカレンダー写真コンテスト入賞作品一覧

旅先で撮影した「旅の思い出」写真を大募集します。写真コンテスト入賞者には、全国各地の名産品をプレゼントしています。
また、ご応募いただいた写真作品はパンフレットやホームページに掲載させていただきますので、奮ってご応募ください。
最新のクラブツーリズムカレンダーについてはダウンロードしてお使いください。


2023年クラブツーリズムカレンダーコンテスト
入賞者発表

2023年クラブツーリズムカレンダー写真コンテストに多数のご応募をいただき、ありがとうございました。3880点の応募作品から、厳正な審査の結果、大賞1点、優秀賞2点、佳作5点の合計8作品が入賞となりました。惜しくも入賞を逃した作品にも秀逸な作品が多く、審査は困難を極めました。ご応募いただきました皆様に、重ねましてこころより御礼申し上げます。
※ページ内の“PN”はペンネームの意味です。

【審査・選評】板見 浩史 先生
フォトエディターとして多くの写真賞やコンテストの審査員を担当。
一般社団法人日本フォトコンテスト協会代表理事。公益社団法人日本写真協会顧問。

大賞

雪化粧

伊原木 永二朗さん(神奈川県在住)

晩秋の上高地にて。前日から降り続いた雨が夜中には雪に変わって、早朝の道中は薄っすらと積雪し、霧に包まれていました。田代湿原に着いて穂高連峰方面を見上げると一瞬だけ霧が晴れたので、雲を頂く山頂付近に射す柔らかい朝陽を逃さず撮影しました。

選評

10月、初冠雪を迎えた長野県穂高連峰の雄姿。早朝の凛として澄み切った空気感が画面を通してストレートに伝わってきます。輝くような雪の山肌と青空の素晴らしい色彩描写に加え、山稜を行く雲が唯一画面に動感を与えて壮大さを演出。手前の森影のバランスも良く、望遠系レンズの使用で山が立ちあがって見えることで堂々たる迫力を生みました。

優秀賞

春の競演

ペンネーム・羊雲さん(茨城県在住)

桜や紫陽花がきれいに咲くお気に入りの場所。この日は早めに現地へ向かい、狙いどおり桜のライトアップと夕日が重なるタイミングに出合うことができました。見晴らしがとてもよく、遠くに見える筑波山のシルエットを意識して撮影した1カットです。

選評

茨城県桜川市の雨引観音(雨引山楽法寺)の見事な桜景色です。寺が桜花にすっぽり包まれたような高所からのアングルが幻想的な世界を創出しました。超広角レンズで強調された遠近感も魅力で、桜から遠くの筑波山へ視線を導く画面構成も実に巧み。夕暮れ間近の赤みを帯びた空と雲の色調効果が、まるで夢の中にいるような気持ちにしてくれます。

逗子からの富士

山川 敏一さん(神奈川県在住)

富士山を撮るのが好きでよく撮影しているのですが、今回の逗子海岸からの富士山は、江ノ島やウインドサーファーなどの要素が加わり、また違った撮影が楽しめました。帽子を飛ばされるほどの強風の日でしたが、絵作りにはプラスになったと思います。

選評

逗子海岸から眺めた晩秋の風景。夕方の光と雲と富士のシルエットが淡く染め上げた壮大な背景が実に美しいですね。そして中間に江ノ島、手前にウインドサーフィンと荒波と、三重構造の奥行きをそれぞれ深いピントでしっかりとまとめ上げた手腕に感心します。西陽に透けた帆が立体感を出して効果的。波の動感も静かな背景と良い対照を成しています。

※順不同

佳作

白い街

イメージ

斉藤 正彦さん(東京都在住)

ペルトラン展望台から見た白い街並みがとても印象的で、瞬間的にシャッターを切りました。一番の目的のヨークルサルロン氷河湖は、旅行中唯一の降雪日で青空の下の氷塊が見られず心残りでしたが、思っていた以上に温暖で、穏やかな旅行が楽しめました。

選評

雪化粧したアイスランドの西岸、レイキャビクの街。整然としたカラフルな建物が近代的な街の雰囲気を伝えますが、遠景の切り立った雪山にこの国の厳しい自然環境が垣間見えます。手前に川面と木立を入れて区切ったことで街並みの存在感がより際立ちました。

第一只見川橋梁

イメージ

塚本 英雄さん(神奈川県在住)

新緑の時季に参加した、只見線を撮影するツアーでの1枚です。通常であれば朝霧も消えている時間でしたが、この日は運よく天候に恵まれ風もなかったため、幻想的な風景を見ることができました。上部に霧を収めつつ、電車と鉄橋が写る構図を意識した作品です。

選評

鉄道写真ではすでにおなじみのポイントですが、この写真は滴るような美しい新緑が魅力。ここの特徴でもある朝霧が画面の奥だけにとどまったため、鉄橋のアーチが水面に反映して存在感が増しました。画面奥を多く入れた車両の位置も良いバランスだと思います。

60歳おやじのタイ一人旅

イメージ

早川 晃市さん(新潟県在住)

タイをめぐる4泊5日の一人旅で訪れたラチャダー鉄道市場は、カラフルなテントがひしめき、活気あふれる様子でした。異国情緒を感じる風景は全く見飽きることがなく、2時間ほど滞在。背景の落ち着きある夜景と賑わうマーケットの対比にこだわり抜いた一枚です。

選評

バンコクの有名なナイトマーケット。たくさんの出店で深夜まで賑わい、人々の生活感が充ち溢れる観光スポットです。色とりどりのテントの透過光が絶好の被写体ですが、この写真はそれだけでなく背景の静かなビル群を対照的に撮り入れた点が優れています。

湯ノ湖雪景

イメージ

笹島 信平さん(千葉県在住)

切り立つ斜面の常緑樹と落葉樹、雪で覆われた湖岸と群青の湖面、それぞれが対照的な表情に思え、そこに雪をかぶった小屋も入れてみました。ふだん風景写真には人工物が映り込まないようにしていますが、このときばかりはこの小屋がよいアクセントになりました。

選評

静かな湖のほとりの情景を巧みに画面構成されているところに惹かれます。穏やかな水面、重々しい常緑樹の斜面、明るく開けた落葉樹の雪面、それぞれのテクスチャーの相違と形が、建物の一点に集約された面白さ。その高い完成度に上質な日本画を見る思いです。

ホタルの乱舞

イメージ

ペンネーム・EITAさん(愛知県在住)

ホタルの名所として知られる岐阜県和良町の6月の宵。現地の方がゲンジボタルの光が水面に映る撮影スポットを教えてくれ、行ってみるとあまりの多さにびっくり。奥行きがでるようアングルを斜めにし、ソフトフィルターをつけて撮影した会心の一枚です。

選評

岐阜県和良町での撮影。これほどゴージャスな、しかも動感にあふれたホタルの乱舞は稀です。水面の上で明滅するホタルのボリューム感の見事さはもちろんのこと、川に沿って面内を飛び交う群れのスピード感に心を奪われます。まさにデジタル写真の真骨頂。

カレンダーコンテストの入賞作品ギャラリー

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