2015年クラブツーリズムカレンダー写真コンテスト入賞作品一覧
旅先で撮影した「旅の思い出」写真を大募集します。写真コンテスト入賞者には、全国各地の名産品をプレゼントしています。
また、ご応募いただいた写真作品はパンフレットやホームページに掲載させていただきますので、奮ってご応募ください。
最新のクラブツーリズムカレンダーについてはダウンロードしてお使いください。
2015年クラブツーリズムカレンダーコンテスト
入賞者発表
2015年クラブツーリズムのカレンダー写真コンテストに多数のご応募ありがとうございました。6,353点の応募作品から、厳正な審査の結果、大賞1点、優秀賞2点、佳作5点の合計8作品が入賞されました。おめでとうございます。惜しくも入賞を逃した作品も秀逸な作品が多く、審査は困難を極めました。ご応募いただきました皆様に、こころより感謝申し上げます。
大賞
ヴィー湖のオーロラブレイク
作者:高江遊さん(東京都在住)
遥か彼方のアラスカからやってきたオーロラ。目の前ではじけたかと思えば、無数の光の束となり、白銀の世界を美しい緑色に染めました。無音のはずのオーロラから不思議な音を感じたところで我に返り、私をこの極北の地に誘った愛機のシャッターを切りました。
講評
空全体に舞うオーロラの、なんと美しいことでしょう。地表のボリュームを思いきり抑えたことで空のスケールが広がり、構図を成功させました。オーロラのすそを地平線の彼方に隠したためにさらに画面に奥行きが生まれ、地球の大きさまで感じさせます。星とオーロラを同時にきれいに出すのは難しい露出。技術も構成力も素晴らしいです。
優秀賞
宮島の夕日
作者:陳文卓さん(広島県在住)
今年の5月、初めて厳島神社に行き、潮が引いて、潮が満ちる、その美しさに魅了されました。最初はずっと曇りでしたが、夕方になるにつれ、だんだんと雲が薄くなり、夕日が辺り一面を染めました。この景色に出会えた僕は恵まれているなぁと感激しています。
講評
湖との比較で大鳥居の高さが強調できました。右に寄せた配置もいい。空の豊かさ、雲の躍動、背景の山々が自然の深みを表しています。この太陽の位置ではシルエットになるはずの鳥居の色を、きれいに出した技術も見事なもの。日の輝きが鳥居につながる瞬間をよく捉えました。
夏の水かけ神輿
作者:早野由香さん(埼玉県在住)
3年に一度行われる、富岡八幡宮例大祭は勇壮な水かけ祭りです。私も夢中になって撮影していたので、2台持っていたカメラのうち、1台のカメラが水を激しく浴びて壊れてしまいましたが、水かけ祭りの迫力をしっかり捉えることが出来ました。
講評
江戸三大祭りのひとつ、富岡八幡宮の祭りの高揚感が画面から迫ってきます。水しぶきの勢いが爽快ですね。同時に、力を込めて神輿を支える指先までがきちっと写り、シャッタースピードの選択が秀逸です。ビル街の現代性と祭りの熱気が、画面の中でひとつに結ばれました。
※順不同
佳作
山中湖より富士山
作者:原田順策さん(神奈川県在住)
マイナス12度のキーンと冴えわたった空気のもと、早朝からの撮影に臨みました。富士山を撮影するのが好きで、今までに何度も挑戦していますが、今回は特に天候に恵まれました。これが日本の世界遺産である富士山の姿です。
講評
裾野がのびのびと広がった富士山の姿が眺めていて気持ちがよく、カレンダーにふさわしい構図といえるでしょう。輝く山肌から、冬の朝の冴えわたった空気が伝わってきます。凍った山中湖の湖面の表情がとても豊かで、その多彩さに驚くほどです。富士までの距離もほどよいですね。
里山にお似合いの一本桜
作者:松井貞生さん(大阪府在住)
山里にひっそりと佇むエドヒガン。紅色に染まる満開の一本桜と青々とした水田の苗との調和が美しく、無我夢中でシャッターを押しました。毎年、桜の時期に合わせて田植えをしてくれる水田の持ち主の、何とも見事な演出にも感動しました。
講評
山あいの田んぼの中の一本桜。かつて日本はこのような風景が多く見られました。背景の深い林が花色をぐっと引き立てています。木々の表情に変化があることも大事な要素ですが、何よりも桜の木をぐっと田んぼに近づけたのが印象的。水面に映った花がのどかさを醸し出しています。
天空の楽園
作者:鳥飼直史さん(千葉県在住)
秋の風情を求めて白馬を旅しました。八方池では刻々と変化する気紛れな山の天気に悩まされながらも、一瞬の澄みきった美しい青空を待ち、シャッターを切りました。これほど素晴らし秋景色を見せてくれた山の神様に感謝!
講評
真っ盛りの紅葉と快晴という、申し分のない撮影日和の一枚です。白馬三山の存在感ある山肌がくっきり写り、八方池への倒影も見事ですね。これだけ明瞭な画面が生まれるとは、よほど恵まれた日だったのでしょう。撮影者がこの瞬間の山を楽しんでいる雰囲気が、素直に出ています。
祇園の夜桜
作者:赤石義男さん(三重県在住)
京都に春を告げる「祇園の夜桜」として有名な円山公園の枝垂れ桜。大勢の花見客が途切れる一瞬のチャンスを待って、シャッターを切りました。ライトアップに浮かぶ夜桜とおぼろ月により、幻想的な一枚となりました。
講評
とても有名な桜ですが、旅に出てこの目で見たくなるくらい魅力的に撮れた作品ですね。ライトアップの光がきれいに回っていますが人の気配はなく、画面に雑音がないために、目が自然に桜の花に吸い寄せられました。月の存在も桜の神秘的な美しさを引き立て、好感が持てる作品です。
地底の光芒
作者:山内勝さん(兵庫県在住)
6月の正午前後に撮影しました。光の差し込み具合で、様々な表情を見せるアンテロープキャニオン。薄暗い地下空間で出会った一筋の光芒に、思わず息を呑みました。神々しい自然の造形美に圧倒され、私にとって世界で一番美しい瞬間となりました。
講評
天井部分からまっすぐに差し込む光に、立ちのぼった水蒸気が照らされているのでしょうか。白さの飛びを逆手に取った、新しい発想が生んだ表現を高く評価したいと思いました。「自然の造形への驚き」がメッセージとして画面からストレートに伝わり、そこに最大の面白みがあります。