最新のクラブツーリズムカレンダー 2024写真コンテスト結果発表
旅先で撮影した「旅の思い出」写真を大募集します。写真コンテスト入賞者には、全国各地の名産品をプレゼントしています。
また、ご応募いただいた写真作品はパンフレットやホームページに掲載させていただきますので、奮ってご応募ください。
最新のクラブツーリズムカレンダーについてはダウンロードしてお使いください。
クラブツーリズムカレンダー2024写真コンテスト
入賞者発表
クラブツーリズムカレンダー2024写真コンテストに多数のご応募をいただき、ありがとうございました。3,740点の応募作品から、厳正な審査の結果、大賞1点、優秀賞2点、佳作5点の合計8作品が入賞となりました。惜しくも入賞を逃した作品にも秀逸な作品が多く、審査は困難を極めました。ご応募いただきました皆様に、重ねましてこころより御礼申し上げます。
※ページ内の“PN”はペンネームの意味です。
【審査・選評】板見 浩史 先生
フォトエディターとして多くの写真賞やコンテストの審査員を担当。
一般社団法人日本フォトコンテスト協会代表理事。公益社団法人日本写真協会顧問。
大賞
春がすみ
明石 義男さん(三重県在住)
紫雲出山の山頂からの眺望です。早朝の柔らかい光線が、桜の枝全体に差すのを待ってシャッターを切りました。桜の木の枝振りと島々のバランスを探るのに苦労しながら撮影。半逆光が背景の島々をほんのりと浮かび上がらせて、日本画のような作品に仕上げることができました。
選評
香川県の紫雲出山(しうでやま)は瀬戸内海の多島美を一望できる絶好のスポット。特に春は桜の撮影地として知られ、多くの写真家を魅了しています。この作品は気象条件にも恵まれ、朝の陽光と春霞が混然一体となり夢のように美しい景色を作り出しました。画面構成も巧みで、枝ぶりの良い桜の先に重なり合う島々が遥かな世界へと視線を誘います。
優秀賞
朝焼けのウルル
泉 直宏さん(北海道在住)
クラブツーリズムのツアーに家族で参加したときの1枚です。夜明け前にホテルを出発し、展望台で日の出を待ちました。快晴とはいきませんでしたが、分単位で刻々と色が変わっていくウルルの、静寂の大地の中に一瞬輝いた朝焼けの姿を、幸運にも撮ることができました。
選評
「地球のヘソ」とも呼ばれるオーストラリアのウルル(エアーズロック)。世界で二番目に巨大な一枚岩である高さ335メートルの岩山は鉄分を含んでおり、朝陽や夕陽を浴びて真っ赤に輝きます。この作品はその特徴を余すところなく伝えていて、縦にクッキリと刻まれた特徴的な岩壁と美しい色彩を、どっしりとした存在感で的確に描写しています。
紅葉の衣
今田 裕さん(兵庫県在住)
十和田八幡平国立公園の城ヶ倉大橋から撮った写真です。10月下旬の7時頃でしょうか、朝焼けの光がブナ林の紅葉に映える時間帯を狙いました。向こうに岩木山が見えるのがポイントですね。十和田湖をめぐり、奥入瀬渓流温泉につかったのも旅のよい思い出です。
選評
青森県十和田八幡平国立公園の紅葉。まさに錦秋の衣をまとった山々を見事にフレーミングしました。複雑に交錯する稜線に沿って、秋の色彩を愛でながら画面を辿る眼の至福。左の遙か彼方に霞んで見えるのは名峰岩木山でしょうか。人工物の一切ない無垢の山々の繊細な美しさ。この日本に生まれたことの有り難さを感じさせてくれる一枚です。
※順不同
佳作
変わらない賑わいのベネチア
ペンネーム・なみへーさん(東京都在住)
3年ぶりの海外旅行。この日は雲ひとつない青空で、ベニス(ベネチア)は大勢の観光客で賑わっていました。一隻のゴンドラが抜群のアングルで漕いでおり、興奮しながらシャッターを切りました。ベニスの人気スポットであるリアルト橋とゴンドラを一枚に収めたお気に入りの写真です。
選評
水の都ベネチア、昔から映画や小説などの舞台で知られるイタリアの都市。近年、海面上昇の懸念もあったものの旅行者の人気は相変わらず。爽やかな空とカラフルな町並みとのコントラストも美しく、ゴンドラをポイントに賑わう運河の様子をうまく捉えています。
四季彩の丘 北海道
太田 美代子さん(神奈川県在住)
四季彩の丘は二十数年前にも訪れたのですが、ツアーカタログを見ていたらまた行きたくなり、再訪。晴れ渡った空に一段と広大になった花畑がすばらしく、夢中になって撮影しました。夫も私も撮影が趣味で、一緒に旅を続けることが健康の秘訣にもなっているようです。
選評
国内外からの観光客に根強い人気の美瑛の花畑。フレーミングと露出設定によって自分なりの「絵」を描けるのがこの場所の愉しさ。作者は露出をやや控えめに、空を大きく撮り入れ、ややシックな風景画に仕上げました。雲の動きを活かした大胆なセンスが光ります。
ダイヤモンド富士
平野 勇さん(千葉県在住)
クラブツーリズムのツアーで12月に山中湖の花の都公園に行ったときの写真です。日没時に三脚を立てて待ち構えていましたが、なかなか現れず。諦めかけたときにやっと見られました。これまでにも何度かチャレンジして、はじめて撮れた幸運のダイヤモンド富士です。
選評
山中湖村「花の都公園」から撮影のダイヤモンド富士。山頂点に鎮座する太陽の輝きが神々しく写し止められました。山頂周辺の雲の量が多かったようですが、むしろ山容がはっきり見え過ぎず、このくらいに留まったことで却ってドラマチックになったと思います。
新緑に映える滝
吉田 広正さん(東京都在住)
岸辺の鮮やかな緑の中、豪快に流れ落ちる滝の様子と、その景色を楽しむ観光客の姿を収めることを意識して撮りました。滝の中に落ちないかと心配になるような迫力でしたが、落ち着いて撮影できたと思います。また紅葉や雪の時期にも訪ねて写真を撮りたいと感じる場所でした。
選評
群馬県吹割の滝を迫力満点で切り取った作品です。カメラアングルを低くして手前の流れを広く撮り入れたことで水音の轟きさえ聞こえそう。画面中央の巨大な滝つぼに吸い込まれそうな効果が生まれました。対岸の新緑もとても鮮やかに描写されています。
夜明けの吊るし雲
山本 寿子さん(静岡県在住)
夜明け前、夫婦で訪れた田貫湖で撮影した一枚です。当日は天候に恵まれ、雲の量も適度で絶好の撮影日和。初秋の早朝、寒さに身を震わせながら風が止むまで粘って撮ったこの作品は、朝焼けと逆さ富士が美しく、特に満足のいく出来栄えとなりました。
選評
静岡県の田貫湖から望む、目の覚めるような鮮やかな朝焼けの富士。吊るし雲を肩に乗せた明瞭な富士山のシルエットとくっきりとした色彩のコントラストから、澄み切った早朝の空気感がしっかり感じられます。風も穏やかなようで逆さ富士の描写も見事です。