日本の真ん中で楽しみたい！岐阜の観光地12選

岐阜県飛騨地方に位置する白川郷は、厳しい豪雪に耐えるために工夫された茅葺（かやぶき）屋根の合掌造りが有名です。屋根は「切妻合掌造り」と呼ばれる急勾配の三角形が特徴的。国の重要文化財に登録されている巨大な家屋「和田屋」は、1階と2階の一部が見学可能で、建築当時の江戸時代末期の生活をしのばせます。実際に合掌造りに泊まれる民宿「かやぶき」で、田舎の素朴で懐かしい雰囲気に浸ってみてはいかがでしょうか。

北アルプスの大自然に囲まれた飛騨高山には、徳川幕府の代官が政治を行った「高山陣屋」や、日本三大朝市の一つである「宮川朝市」等の歴史的建造物や文化が色濃く残っています。中でも観光で人気なのが、JR高山駅からほど近い「さんまち通り」。趣深い家屋が立ち並び、「飛騨牛のにぎり寿司」や「飛騨牛つくね」等のご当地グルメの食べ歩きが楽しめます。旅館「本陣平野屋 花兆庵」で、思う存分古都の風情を味わうのもおすすめです。

日本三名泉の一つで、美人の湯としても有名な下呂温泉。湯めぐりはもちろん、地元の特産品が並ぶ「いでゆ朝市」、地酒の試飲や酒造りを見学できる「奥飛騨酒造」等、魅力がたくさんあります。名泉を満喫するなら、1枚1,300円の「湯巡り手形」を購入するのがおすすめ。加盟旅館の中から3軒のお風呂に入浴できます。温泉街の中心にある旅館「小川屋」では、畳敷きの大浴場「畳風呂」をはじめとした5つの大浴場と9つの貸切風呂が楽しめます。

日本唯一の2階建てゴンドラが特徴的な「新穂高ロープウェイ」からは、奥穂高岳や槍ヶ岳の四季折々の絶景を堪能できます。春・夏・秋には期間限定で「星空観賞便」が運行します。静まり返る奥飛騨の山々の頭上にきらめく天然のイルミネーションは、一見の価値ありです。ロープウェイ乗車券と天然温泉の入浴、お買い物チケットがセットでお得になった「さわやかパック」もあります。穂高の豊かな自然に囲まれてゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。

「日本百名城」の一つである岐阜城は、標高329mの金華山（きんかざん）の頂上にあります。1567年から約8年間、織田信長の居住地であったことでも知られています。岐阜公園内の山麓駅から「ぎふ金華山ロープウェー」に乗り、約3分で到着します。城内は史料展示室、楼上は展望台となっています。見どころは、天守閣から見える圧巻の眺め。山頂には360°遮るものがないため、岐阜の町並みはもちろん、長野県の御岳山や石川県の白川まで一望できます。

養老町のシンボルであり、日本の三名瀑に数えられている養老の滝。高さ約30m、幅が約4ｍあり、岩角を打って流れ落ちる水は清らかで、砕け散る飛沫が霧のように立ち込めており、幻想的な雰囲気が漂います。10月から11月にかけては、鮮やかに色づいたカエデやイチョウが滝の周囲を彩り、絵画のような光景が見られます。養老の食材にこだわった料理が味わえる旅館「遊季の里」で、自然に囲まれた優雅な一日を過ごすのもおすすめです。

大垣城は、1600年の「関ヶ原の戦い」で石田三成が本陣を構えたことで知られています。旧国宝の天守は太平洋戦争の空襲により焼失しましたが、戦後復元されました。唯一戦火を逃れた「内柳門」や、全国的に珍しい4層4階の立派な天守閣が見どころです。受付では、岐阜の名産である「美濃和紙」を使用した御朱印がいただけます。大垣城の位置する「大垣公園」には市内一大きな複合遊具があり、お子さま連れでもゆっくりと名城を鑑賞できます。

江戸時代初期に開通した五街道の一つの「中山道」が通る「馬籠宿（まごめやど）」は、里山風景が楽しめる宿場町として有名です。石畳の坂に沿って瓦屋根の土産物屋や食事処が立ち並び、名物の「おやき」や「五平餅」等の食べ歩きも楽しめます。自然主義文学を代表する作家、島崎藤村が生まれ育った地としても知られており、生家跡に建設された「藤村記念館」では、名作「夜明け前」や「嵐」の直筆原稿や遺愛品が展示されています。

江戸時代の風情ある町並みを今に残す長良川上流に位置する「群上八幡（ぐじょうはちまん）」。2012年には国の重要伝統的建造物保存地区に選定されました。八幡山の山頂に建つ「郡上八幡城」は、日本最古の木造天守から城下町を一望できる絶景スポットとして人気です。地底に日本一の落差を誇る巨大な滝がある「大滝鍾乳洞」や、旧国鉄開業当時の面影を残す「郡上八幡駅」に立ち寄って、群青八幡の長い歴史の断片に触れてみてはいかがでしょうか。

根道神社の参道脇にある「モネの池」は、透き通る水に睡蓮の花が咲く姿が、画家クロード・モネの名作「睡蓮」のように美しいことから名付けられました。池に流れ込んでいるのが高賀山の湧き水であることが、高い透明度の秘密です。水面に睡蓮の花が咲き、水中を赤や白の鯉たちが自由に泳ぐ光景は鮮やかで神秘的です。根道神社では睡蓮と鯉が描かれた御朱印がいただけます。合わせてお参りしてみてはいかがでしょうか。

1920年建設の大井ダムによってできた人造湖である「恵那峡」。春には隣接する「さざなみ公園」の約200本の桜が湖面にかかり、秋にはモミジやカエデが湖畔を鮮やかに彩ります。アクティビティは、四季ごとに移り変わる自然を遊覧船から眺められる「恵那峡クルーズ」が人気です。近隣には、レトロな遊園地「恵那峡ワンダーランド」があり、観覧車やメリーゴーランドといったアトラクションやバーベキュー、動物たちとの触れ合いを楽しめます。

北アルプスの山々に囲まれた奥飛騨温泉郷には、村上天皇がお忍びで療養したという「福地温泉」をはじめとした5つの温泉地があります。秘湯と呼ばれるものから、「奥飛騨温泉郷オートキャンプ場」内の大自然の中の露天風呂まで、さまざまな種類や効能の温泉が楽しめます。また、「新穂高温泉」にある「谷旅館」には、7つの露天風呂と貸切風呂、源泉の異なる内風呂があります。余すことなく魅力を味わえるマニアにはたまらない宿です。