必ず訪れたい！魅力スポット満載の広島の観光地9選

広島の原爆ドームは、核兵器の惨禍を伝える建造物として、1996年に世界文化遺産に登録されています。1945年8月6日に人類史上初の原子爆弾が投下されたのは、原爆ドームから約160m先のところ。建物は爆風と熱線を浴び、大破しました。惨状をそのまま残したこの建造物は、時代を超えて核兵器の廃絶と平和の大切さを訴えるシンボルとなっています。詳しい当時の様子は、近接する「広島平和記念資料館」で知ることができます。

広島平和記念資料館では、世界の人々に核兵器の恐怖や非人道性を伝えるために、被爆資料や遺品などを展示しています。館内では、有料で音声ガイドの貸し出しを行っています。1945年8月6日の広島に何が起こったのか、音声ガイドを聞きながら目で確かめると、より理解が深まるはずです。観覧の所要時間は約1時間ですが、時間に余裕があれば、期間限定で開催されている講演会や企画展にも、足を運んでみてはいかがでしょう

戦艦「大和」を建造したことで知られる呉市は、かつて日本一の海軍直営の軍需工場の街として栄えていました。「大和ミュージアム」では、そうした呉の歴史と、造船・製鋼を始めとした科学技術を紹介しています。約2時間で館内を回れます。館内には、戦艦「大和」の巨大模型や、貴重な実物資料を展示した大型資料展示室があります。お土産の一番人気は、当時の海軍が食べていた味をベースにした「海軍さんのカレー」。スパイシーな風味が好評です。

福山市にある鞆の浦（とものうら）は、江戸時代の町並みを今に残す風光明媚な土地です。風景の美しさを楽しむなら、福禅寺の境内にある「對潮楼（たいちょうろう）」がおすすめです。1690年ごろ、真言宗の寺院・福禅寺の客殿として建てられました。座敷の大窓から見える、瀬戸内海の風景画のような眺めは格別です。鞆の浦には温泉宿はもちろん、日帰り温泉もあります。ノスタルジックな雰囲気を楽しみながら、温泉で体を癒してはいかがでしょうか。

瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋で結んだ「しまなみ海道」は、サイクリング天国として有名です。沿道には多くのレンタルサイクル店があり、道路には自転車専用レーンが設けられているため、気軽にサイクリングを楽しめます。おすすめスポットは、伯方島にある「ドルフィンファームしまなみ」。イルカやクジラと一緒に泳いだり触ったりすることができます。また今話題のグランピングもできるため、丸1日遊べる施設となっています。

広島城は、1589年に豊臣秀吉の五大老の一人として知られる毛利輝元によって築城されました。国宝であった天守閣は、原爆により倒壊しましたが、1958年に広島復興のシンボルとして外観が復元されました。その天守閣とやぐらは、毎日日没から22時までライトアップされており、暗闇に浮かぶ美しい姿が見られます。場内では、期間限定で企画展や、学芸員による無料ガイドなどのイベントが行われています。詳しくは公式サイトをご覧ください。

広島駅から徒歩10分の場所にあるMazda Zoom-Zoomスタジアムは、プロ野球球団の広島東洋カープの本拠地です。有料でスタジアムツアーを実施しており、ガイドの説明を聞きながら、普段入れない球場の裏側を見学できます。スタジアム内には、グルメを楽しめる売店が約30店舗もあります。一番人気は50年の歴史を誇る「カープうどん」。関西風の薄味のつゆが食欲をそそります。1試合で4000杯も売れるスタジアムの定番メニューです。

縮景園は、1620年に広島藩藩主である浅野長晟が別邸の庭として作らせた庭園です。季節の花の開花に合わせ、茶摘みや茶会といったイベントが開催されています。特におすすめなのは、秋に行われる「もみじまつり」。紅葉がライトアップされ、庭園の池の水面に映る幻想的な紅葉景色が楽しめます。入口近くにある茶屋「泉水亭」では、抹茶やぜんざいなどの軽食をいただくことができ、散策の休憩にうってつけです。

帝釈峡（たいしゃくきょう）は、東城町と神石高原町にまたがる全長約18キロメートルの峡谷です。川面までも赤く染め上げる、紅葉の名所として知られています。帝釈峡内にある「神龍湖」では、遊覧船に乗り約40分間の水上散歩をゆったりと楽しめます。夏季は「納涼船」が、冬季は「こたつ船」がともに期間限定で運航します。周囲には手ぶらでキャンプができる施設もあり、自然を感じたい方におすすめです。