武田信玄ゆかりの地！甲府のおすすめ観光スポット10選

清らかな流れと変化に富む奇岩奇石が織りなす、秩父多摩甲斐国立公園の景勝地です。高さ約180ｍの巨岩「覚円峰」や落差30mの「仙娥滝」、天然のアーチといった趣の「石門」など見どころが点在し、渓流沿いの遊歩道などで散策を楽しむことができます。四季折々の風景が美しく、なかでも10月中旬～11月下旬に見ごろを迎える紅葉は、多彩な木々が赤・黄・橙と色づき鮮やか。さらに絶景を楽しむなら、昇仙峡ロープウェイで弥三郎岳山頂まで空中散歩を。富士山や南アルプスの壮大な風景が出迎えてくれることでしょう。

1961年、ブドウ畑から湧出したのが始まりという富士山石和温泉郷。まだ歴史は浅いですが、首都圏からのアクセスもよく、国内屈指の温泉郷として親しまれています。なめらかなアルカリ性単純泉は、「華やぎの章　慶山」「ホテルふじ」といった風呂自慢の佳宿で楽しむのがおすすめ。充実の設備で豊富な湯量を体感できることでしょう。訪れた際はイチゴ、モモ、ブドウなど、季節に合わせた果物狩りも楽しみたいもの。品質の高い果物を手軽に味わえるのはフルーツ王国・山梨ならでは。夏の「笛吹川石和鵜飼」、冬の「石和温泉冬花火」など観光イベントもお楽しみください。

甲斐の国総鎮護 武田神社は、戦国武将・武田信玄をお祭りしています。1919（大正8）年、信虎・信玄・勝頼の武田三代が居住した躑躅ヶ崎館（つつじがさきやかた）跡地に創建されたもので、国の史跡に指定。境内には当時の石垣、土塁、堀、古井戸などが残されていて、往時の風情を感じさせます。また宝物殿には重要文化財に指定されている太刀「吉岡一文字」をはじめ、武田氏ゆかりの鎧や甲冑などが展示されているので、訪れた際はぜひ見学を。御朱印は通常の押印以外に、武田信玄の切り絵が印刷された専用紙の押印も。信玄にあやかった御守り「勝守」も人気です。

甲府城が築かれたのは、武田氏滅亡後の16世紀末。豊臣秀吉によって、徳川家康に対抗する戦略拠点として築城されたといわれます。徳川体制になってからは西国諸藩への備えとして機能し、政治的・軍事的に重要な役割を果たしました。かつては約20haという広大な敷地を誇っていた城郭も、明治時代になると廃城処分に。主要な建造物はほとんど取り壊され、現在は天守台から甲府盆地を見渡せる「舞鶴城公園」、甲府城の山手御門などを復元した「甲府市歴史公園」として開放されています。甲府城のスタンプ設置場所は、舞鶴城公園の公園管理事務所（8:30～17:00／年末年始休館）など3ヵ所。事前に休館日、開館時間をご確認のうえお立ち寄りください。

世界文化遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産であり、人気のリゾート地として知られる富士五湖。中でも面積が最も小さい精進湖は、富士山と青木ヶ原樹海が調和する美しい風景が魅力です。富士山が大室山を抱っこしているように見える「子抱き富士」が有名で、写真家からの人気も高いスポットといえます。湖畔にはコテージやバンガローなど充実の設備をもつ「精進湖キャンピングコテージ」があり、手軽にキャンプやグランピング、バーベキューを楽しむことも可能。富士山の絶景とともにアウトドアライフを楽しめます。精進マウントホテルや精進レークホテルなど、ロケーション抜群のホテルでの滞在もおすすめです。

精進湖の東、富士五湖のちょうど真ん中に位置するのが西湖です。湖畔から青木ヶ原樹海、足和田山越しに富士山を望むことができ、「乙女の湖」と呼ばれる神秘的な雰囲気が印象的。透明度の高い湖にはヒメマス、ヘラブナ、ワカサギなど多様な魚類が生息し、バスフィッシングなど釣りスポットとしても人気です。2010年には絶滅したと思われていたクニマスが発見され、大きな話題を呼びました。豊かな自然が楽しめるキャンプも盛んで、周辺には予約不要の「西湖自由キャンプ場」「西湖湖畔キャンプ場」など多くのキャンプ場が点在。お好みのスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。

西湖の西北に位置する西湖いやしの里根場は、約20棟の古民家を復元した観光集落です。今では珍しい水車小屋をはじめ、富士山を背にかやぶき屋根の家々が軒を連ねるさまは、まさに日本の原風景といえるでしょう。それぞれの建物が、ほうとうや郷土料理が味わえる食事処、地場産品の販売所、陶芸体験ができる工房、資料館、ギャラリーなどになっており、お好みの過ごし方を楽しめます。4月中旬～5月上旬に見ごろを迎える桜、10月下旬～11月中旬の紅葉と四季折々の風景も魅力。美しい富士山の姿とともに、古きよき日本の風景をお楽しみください。

1558（永禄元）年、川中島の合戦で信濃善光寺の焼失を恐れた武田信玄が、御本尊善光寺如来をはじめ諸仏寺宝類を奉遷したのが始まりという甲斐善光寺。1598（慶長3）年に御本尊が信濃に帰座されたあとは、善光寺如来の前立仏が新たな御本尊とされ、以降甲斐の国・山梨を代表する名刹として広く崇敬を集めてきました。壮麗な堂塔伽藍を構え、東日本最大級の木造建築として名高い金堂、重層建築の山門などが重要文化財に指定されています。金堂下の真っ暗な通路では、鍵に触れることで御本尊と縁が結ばれる「お戒壇廻り」を体験することができます。御朱印は御本尊の「善光寺如来」と揮毫されたもの。

世界的に評価が高い甲州ワインをはじめ、近年注目を集めている山梨県産のワイン。県下には数多くのワイナリーが点在し、なかでもワイナリーツアーが充実しているシャトー酒折ワイナリーは見学におすすめです。日本ワイン検定に合格したスタッフによる見学ツアーから、ワインメーカーによるツアー、ソムリエによるツアー、自由見学コースまで充実のラインアップ。風光明媚な酒折の地に息づくワイン文化の奥深さ、ワイン造りの現場を体感していただけます。自社ワインをはじめ、ワインケーキ、ワインジャムなどの商品が揃う直売店でお買い物もどうぞ。

「直売所甲子園2009」でグランドチャンピオン賞を受賞した道の駅とよとみは、山梨県で人気のお買い物・グルメスポットです。県のほぼ中央、国道140号線沿いに位置し、品揃えが自慢の農産物直売所では地元農家による新鮮な朝採り野菜や果物、地元の特産品などを購入することができます。きめ細やかで柔らかいブランド豚「甲州富士桜ポーク」を使ったメニューや、名産品のシルクやトウモロコシを練り込んだソフトクリームなどのグルメも目白押し。トウモロコシを使用したワインや焼酎など、道の駅とよとみならではのお土産も要チェックです。