北陸新幹線の開通によってさらに気軽に観光できるようになった富山県。立山黒部アルペンルートやおわら風の盆などが有名。冬季の降雪を除けば、対馬暖流の影響で一年を通して比較的温暖なのも知っておきましょう。
No.01 黒部ダム
秘境・黒部峡谷に7年の歳月をかけて築かれた黒部ダムは、日本一ともいわれる知名度の高いダムです。1956年の着工当時は人が行くこと自体が命がけであり、数々の困難に見舞われました。堤高186mは日本一を誇り、ビルに例えると62階建ての高さに相当します。毎年6月下旬から10月中旬の期間は観光放水が行われ、滝のような豪快な水の流れを間近に見ることができます。ダムにせき止められて造られた黒部湖では、遊覧船「ガルベ」から北アルプスの雄大な自然を満喫できます。周辺には散策コースもあり、気軽に森林浴を楽しめます。
基本情報
■住所
〒930-1406 富山県中新川郡立山町芦峅寺
■電話番号
0261-22-0804(くろよん総合予約センター)
■電車でのアクセス
JR大糸線「信濃大町駅」から路線バスかタクシーに乗り換え「扇沢駅」へ
■車でのアクセス
「扇沢駅」にて車を駐車し、電気バスに乗り黒部ダムへ
■駐車場
あり(無料)
※2020年4月現在の情報
No.02 立山黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルートは、標高3000m級の山々が連なる北アルプスを貫き、様々な景勝地を結ぶ山岳観光ルートです。総延長37.2kmをロープウェイ、ケーブルカー、トロリーバスなど6種類の乗り物を乗り継ぎながら、雄大な自然を気軽に楽しむことができます。ほぼ全区間が中部山岳国立公園内にあるため、自然保護の観点から通行料金は高めに設定されています。ルート内の最高地点は標高2450mに位置し、期間外の12月から3月中旬までは深い雪に閉ざされます。シーズン中の服装は、温度調整がしやすく着脱しやすい前ボタンやジッパーのついた上着が便利です。
No.03 雪の大谷
立山・室堂付近は世界でも有数の豪雪地帯です。雪の大谷は、その大量の雪を2月頃からGPSで道路の位置を確認しながら、重機で除雪することで造られます。富山の雪はサラサラのパウダースノーではなく、豪雪地帯の南限のため湿気を含んだ重い雪質なので高い壁が可能になります。高さ20mにも迫るダイナミックな雪の壁は、間近で見るとよりその迫力を感じられます。開通直後の4月中旬から6月中旬までは、「雪の大谷ウォーク」として雪の壁を間近に見ながら歩くことができます。まだまだ寒いので真冬並みの服装をご用意ください。
No.04 称名滝
称名滝は日本一の落差350mを誇り、深い山の谷間に滝の轟音を響き渡らせています。その荒々しい姿は国の名勝・天然記念物にも指定されています。春から夏にかけては水量が多く、豪快に流れ落ちる迫力ある光景が見られます。秋は色鮮やかな紅葉に彩られ、季節によって異なった姿を楽しむことができます。例年5月上旬には滝見台園地が整備され、駐車場から約1km・徒歩30分ほどかかりますが、滝を正面から望むことができます。坂道なので歩きやすい靴をご用意ください。
基本情報
■住所
〒930-1406 富山県中新川郡立山町芦峅寺
■電話番号
076-462-1001(立山町観光協会)
■バスでのアクセス
富山地方鉄道立山駅から称名滝探勝バス称名滝行きで約15分後 徒歩約30分
■車でのアクセス
北陸自動車道立山ICから車で約50分後 徒歩約30分
■駐車場
あり(無料)
※2020年4月現在の情報
No.05 劔岳
氷河に削り取られた峻険な岩峰は、劔(つるぎ)の名に相応しい威圧感を感じさせます。古くから山岳信仰の対象であり、前人未到と考えられていた山頂には奈良時代の錫杖頭が残されていました。また垂直にそびえる岸壁はロッククライミングの聖地としても知られます。一般的な登山者向けコースは山小屋に1泊して2日間かけて登るルートですが、難所として有名な「カニのヨコバイ」「カニのタテバイ」などの鎖場や梯子が続きます。国内では一般登山者が登る山のうちでは最も難易度が高い山とされています。紅葉は例年9月下旬から10月下旬と早めにピークを迎えます。
No.06 雨晴海岸
富山湾の先に山々が連なる立山連峰の絶景が望める海岸。3000m級の山々を海越しに眺めることができる世界でも珍しいスポットです。万葉集の歌人として知られる大伴家持はここからの風景を数多くの歌に詠んでいます。付近には平成30年にオープンした道の駅「雨晴」があり、地元の食材を使ったランチを楽しむことができます。工芸品や地酒など地域の特産品を並べたスペースはお土産にぴったり。絶景を眺めながらスイーツを楽しめるカフェも人気です。
基本情報
■住所
〒933-0134 富山県高岡市太田
■電話番号
0766-20-1547 (高岡市観光協会)
■電車でのアクセス
JR氷見線雨晴駅から徒歩5分
■車でのアクセス
能越自動車道高岡北ICから15分
■駐車場
道の駅「雨晴」の駐車場(無料)
※2020年4月現在の情報
No.07 宇奈月温泉
黒部峡谷の入口に位置する宇奈月温泉は、無色透明の肌にやさしい弱アルカリ性の単純温泉が人気です。美しい峡谷を一望できる高台には「宇奈月温泉やまのは」や「宇奈月国際ホテル」などの宿が並びます。「とちの湯」「湯めどころ宇奈月」などの日帰り温泉施設も充実しているので手軽に入浴が楽しめます。温泉でポカポカに温まった後は大自然の中へ。宇奈月温泉から出発する黒部峡谷トロッコ電車は、終点の欅平まで全長約20kmを片道約1時間20分で結びます。トロッコ電車の車窓からは、新緑や紅葉など四季折々に美しい峡谷の風景が満喫できます。
No.08 瑞龍寺
富山県で唯一国宝に指定されている寺院。加賀藩を開いた前田利家の嫡男・利長が、織田信長・信忠らの追善のため建立したのが始まりと伝えられています。壮大な規模の伽藍配置は加賀百万石の財力を示し、中でも仏殿、法堂、山門は近世禅宗寺院建築の代表作として国宝に指定されています。ここではトイレの守護神として祭られている烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)のお札を受けることができます。このお札を目より高い位置に貼り、トイレをきれいにすると、不浄がはらわれ、安産成就・家内安全がもたらされるといわれています。
基本情報
■住所
〒933-0863 富山県高岡市関本町35
■電話番号
0766-22-0179
■電車でのアクセス
JR新高岡駅から徒歩15分
■車でのアクセス
能越自動車道高岡ICから車で10分
■駐車場
あり(無料)
※2020年4月現在の情報
No.09 高岡大仏
高岡大仏は初代、2代目とも大火で焼失しています。現在の大仏は、銅器の町・高岡の人々の優れた鋳造技術と、焼失を繰り返すまいとする市民の力で1933年に再建された3代目となります。高さ約16m、重量65tの阿弥陀如来坐像で、奈良の大仏、鎌倉大仏に並ぶ日本を代表する大仏といわれています。台座の内部は回廊になっており一周することができ、地獄絵などが展示されています。御朱印もいただけますので、タクシーで10分ほどの瑞龍寺と合わせて巡ってみては。
基本情報
■住所
〒933-0039 富山県高岡市大手町11-29
■電話番号
0766-23-9156
■電車でのアクセス
あいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩10分
■車でのアクセス
能越自動車道高岡ICから車で10分
■駐車場
あり(無料)
※2020年4月現在の情報
No.10 富山城
織田家の武将・佐々成政や富山藩主前田家の居城であった富山城。現在は富山城址公園として整備され、石垣や堀などは当時の面影を残しています。春になると園内の桜がいっせいに咲き誇り、天守閣を華やかに彩ります。すぐ隣にある松川沿いの桜並木も合わせて楽しめます。城の内部には富山市郷土博物館があり、戦国時代に築城されてから現在までの400年以上にわたる城の歴史がわかりやすく紹介されています。加賀藩初代藩主・前田利長が使用したといわれる高さ140cmもある兜が展示されています。
基本情報
■住所
〒930-0081 富山県富山市本丸1-62
■電話番号
076-432-7911(富山市郷土博物館)
■電車でのアクセス
JR富山駅から徒歩約10分
■車でのアクセス
北陸自動車道富山ICから車で15分
■駐車場
あり(有料)
※2020年4月現在の情報
No.11 富岩運河環水公園
富岩運河の地形を活かした親水文化公園です。水辺を中心に、両岸には遊歩道や芝生が広がり、水に親しむ場として富山市民に愛されています。園内には富山県美術館があり、その屋上にはオリジナル遊具がある庭園「オノマトペの屋上」があります。1日遊んでも遊び足りない規模の公園です。夜のライトアップは春夏秋冬でカラーが変わる趣向が凝らされています。広い園内で歩き疲れたら「スターバックスコーヒー富山環水公園店」で一息。ここは全世界のスターバックスの中から、もっとも優れたデザインの店舗に贈られる賞を2008年に受賞しています。
基本情報
■住所
〒930-0805 富山県富山市湊入船町
■電話番号
076-444-6041(パークセンター)
■電車でのアクセス
JR富山駅から徒歩9分
■車でのアクセス
北陸自動車道富山ICから車で20分
■駐車場
あり(無料)
※2020年4月現在の情報
その地でないと見られないものや食べられないもの、体験できないものを堪能するのが旅の醍醐味ですよね。海も山も温泉も…豊かな観光資源を持つ富山で素敵な思い出を作ってくださいね♪
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