【定番から穴場まで】北海道の紅葉名所12選！

寒暖の差が大きい渓谷の岩肌と豊かに流れる川により、赤・黄・橙と色鮮やかに色づく定山渓の紅葉。温泉街には、雄大な国有林の森や渓谷、水面に映る美しい紅葉を眺める橋があり、散策路にある真っ赤な｢二見吊橋｣も訪れたいスポットです。他にも、定山湖と千丈岩とアーチ式ダムが織り成す景観美が見事な「豊平峡ダム」や、ゴンドラに乗って紅葉を楽しむことができる「札幌国際スキー場」などの絶景エリアがあります。

旧岩船氏庭園（香雪園）は、北海道唯一の国指定文化財庭園です。見晴公園内にあり、明治31年頃から造成された本格的風景式庭園で、岩船家の別荘として使われていました。香雪園という名は、「雪の中に梅香る園」という意味で名付けられたとされています。園の一部は昭和初期に無料開放され、その後都市計画を経て函館市最大といわれる総合公園となりました。書院風の園亭やレンガ造りの温室、渓流など見どころが多く、秋にはモミジやカエデが園内を鮮やかに彩り、函館の紅葉スポットとしても知られています。

大雪山国立公園の北側に位置し、北海道最高峰である標高2,291ｍの旭岳は、「日本の百名山」にも選ばれている北海道を代表する山です。日本で最も早く紅葉が訪れる場所としても知られており、例年紅葉の見頃は9月中旬から下旬です。標高1,600m地点まで運行している大雪山旭岳ロープウェイで気軽に紅葉の絶景を楽しむことができます。

標高1,139mで、北海道の国道の中で一番標高の高い峠とされています。大樹海と松見大橋が織り成す美しい眺めは絶景の写真スポットです。秋には原生林が美しく黄色に色づき、深緑輝く夏とは一味違った景色を眺めることができます。

大雪山国立公園に位置する層雲峡は、北海道中西部を流れる石狩川を挟んで約24kmの断崖絶壁が続く峡谷です。中でも柱状節理の巨大な岩壁が並ぶ壮大な景観が目前に広がる「大函（おおばこ）」は圧巻の美しさです。秋になると奇岩と紅葉が織り成す他では見られない風景が人々を魅了します。大雪山の中の一つの頂、標高1,984ｍの黒岳は、5合目までロープウェイが利用でき、カラフルな紅葉に囲まれた空中散歩をお楽しみいただけます。リフトを乗り継げば7合目まで訪れることができます。

北海道のほぼ中央に位置している美瑛町は、ヨーロッパの農村風景にも似た雄大な丘陵地帯が広がり、数々のCMやドラマ、映画の撮影地にもなりました。四季折々で多彩な風景を楽しむことができ、パッチワークのようにカラフルな春夏や真っ白な銀世界に包まれる冬はもちろん、どこまでも続く丘陵が黄金色に染まる景観は秋ならではの美しさです。横一列に並ぶカラマツの木々が特徴的な「マイルドセブンの丘」や、隣にきれいに並んだシラカバ並木も見どころの「セブンスターの木」、大雪山連峰や広大な丘を望む「北西の丘展望公園」など様々なポイントを巡るのもおすすめです。

能取湖は、北海道北東部に位置する網走国定公園内にあり、秋になると湖の一部が紅色のサンゴ草でおおわれ、紅葉とは異なる景観が広がります。能取湖サンゴ草群落地には、木製の遊歩道が設置されているので、一面に広がるサンゴ草の中ほどまで歩いていくことができます。例年、見頃の時期とされる9月中旬には「能取湖さんご草祭り」が開催されます。

※感染症拡大等の諸事情によりイベントが中止となる場合があります

十勝にある個人所有の山荘で通常入ることはできませんが、年に一度の9月中旬から10月中旬までの約1ヶ月限定で、紅葉で彩られた美しい庭園が無料で一般公開されています。8.5ヘクタールもの広大な敷地にはモミジなどたくさんの木々が植樹されており、散策路沿いには滝や池などの庭園も作られ、水面に映る紅葉も美しい光景です。

真鍋庭園は、1966年から一般開放され、3つのテーマガーデンで構成されている回遊式ガーデンです。数千品種の植物を60年以上かけて世界中から収集し続けていて、プロが管理するこだわりの庭園です。25,000坪の園内には、色彩と造形豊かな樹々があふれ、野鳥やエゾリスも訪れる癒しの空間が広がります。10月上旬からカエデ類やナラ類が紅葉し始め、10月下旬に紅葉がピークを迎え、11月上旬には落葉したカエデがカラフルな絨毯のように美しく園内を彩ります。

五稜郭は1864年に完成した国内初の星形の西洋式城郭で、箱館戦争の舞台を経て、1914年以降五稜郭公園として一般開放されるようになりました。その後五稜郭跡として国の特別史跡に指定され、国内外の観光客が訪れる人気の観光地であり、市民の憩いの場でもあります。約1600本のソメイヨシノが咲き誇る春やお堀がライトアップされる冬だけでなく、シックな桜の木の紅葉が楽しめる秋もおすすめです。隣接する五稜郭タワーから眺めたり、塀の周囲や土手を散策してみてはいかがでしょうか。

知床は2005年に世界自然遺産に登録された、手つかずの自然が多く残る場所です。知床五湖は、知床連山を背景に原生林に囲まれてたたずむ5つの神秘的な湖で、周りの樹林や知床連山を湖面に映しながら静寂を保っています。多くの植物や野生動物の生息地でもあるため、運が良ければヒグマなどの野生動物を見られるかもしれません。秋には湖面に紅葉が映り、この時期限定の絶景がお楽しみいただけることでしょう。歩き方には、自由散策が可能な高架木道と、ガイドツアー参加で散策が可能な地上遊歩道の2つのルートがあります。

大沼国定公園は、その自然あふれる美しい景観から、1915年に新日本三景に選定、1958年には北海道初の国定公園に指定され、北海道を代表する景勝地の一つとして知られています。3つの湖や点在する大小様々な小島、沼、木々や動植物、そして目を奪われるほどの優美な姿の秀峰・駒ケ岳を望み、緑豊かな森が織り成すその風景は、見る場所によってまた季節によって表情を変え、旅人の目を楽しませてくれます。秋には、大沼周辺の木々が紅や橙、黄色に色づき、天高く、湖畔一帯の色も鮮やかに染まる、見事な紅葉の絶景に出会えることでしょう。