実は温泉も豊富！兵庫のおすすめ観光地12選

兵庫県神戸市にある「有馬温泉」は、開湯から約1,400年の歴史がある日本最古の温泉。褐色の「金泉」、無色透明の「銀泉」と呼ばれる湯が特徴です。温泉街には、料理部門でミシュラン1つ星に輝いたことがある料亭旅館「欽山」や創業700年の老舗ホテル「兵衛向陽閣」など、多くの高級旅館が軒を連ねています。中でも人気を誇る温泉施設は「太閤の湯」。26種類の湯舟があり、金泉と銀泉をブレンドした「天下の湯」や黄金の茶室をテーマにした「黄金の蒸風呂」など、好奇心をくすぐる湯がそろっています。「金の湯」「銀の湯」などの公共の外湯もあり、日帰りでも楽しめます。

兵庫県豊岡市にある「城崎温泉」は、志賀直哉をはじめ多くの文人に愛された温泉街です。「街全体を1つの大きな宿」とする考え方のもと、柳並木が揺れる川沿いを中心に風情ある旅館や土産屋が並びます。おすすめの宿泊施設は、江戸時代に創業された老舗旅館「西村屋本館」。落ち着いた和の空間で、露天風呂付の温泉や季節の素材を活かした会席料理など、良質なおもてなしを堪能できます。宿泊客が浴衣で巡る「外湯めぐり」も城崎温泉の楽しみ方の一つ。天井が高く開放的な「御所の湯」や滝の音に満ちた「さとの湯」など、7つある外湯はどれも個性的です。

「香住（かすみ）温泉」は、日本海沿岸の香美町にある温泉。香住温泉をはじめ余部温泉や柴山温泉、佐津温泉などが点在する「香住温泉郷」の一つです。海岸からの美しい景色を望む場所にあり、夏は海水浴、冬はカニ料理を目当てに訪れる人で賑わいます。おすすめの温泉宿は「川本屋」。囲炉裏を囲んでゆっくり過ごすことができる、大正ロマン溢れるお宿です。極上の香住ガニや源泉された但馬牛など、最高級の料理も味わえます。緑豊かな山々に囲まれた「かすみ矢田川温泉」や露天風呂のある「なごみの香風の宿 さだ助」など、日帰り入浴可能な温泉施設もあります。

国宝であり世界文化遺産にも登録されている、兵庫のシンボル・姫路城。1346年に、南北朝時代の武将である赤松則村（あかまつのりむら）が城を築いたのが始まりとされています。純白の城壁が特徴的な5層6階建てのお城は、シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺（しらさぎ）城」と呼ばれています。桜の名所としても知られており、春には城を囲むように約1,000本の桜が咲き誇ります。日没からはライトアップが行われ、闇に浮かぶお城と桜の幻想的な美しさを楽しめます。お昼の時間帯は混雑するため、午前中または夕方に訪れるのがおすすめです。

兵庫県朝来市にある「竹田城跡」は、標高353.7mの古城山山頂に築かれた山城。城が雲の上に浮かんでいるように見えることから「天空の城」と呼ばれ、注目の絶景スポットです。秋の良く晴れた朝に発生する濃い霧によって出現する絶景は、条件がそろっていても100%見られるわけではないため、訪れる際は注意が必要。雲海が発生しやすい時期は9月中旬から11月頃、時間は午前6時から8時頃と言われています。秋だけでなく、四季折々の姿も竹田城の魅力。春は桜、夏は青空、冬は雪と共に城の景観を楽しめます。

兵庫県赤穂市にある赤穂城は、人形浄瑠璃・歌舞伎の演目「忠臣蔵」の赤穂浪士物語の舞台として有名です。城の設計が特徴的で、甲州流軍学に基づいて戦を意識した構造をしています。本丸は四角ではなく五稜郭のような星形で、敵を撃退するための櫓（やぐら）に加え、枡形（ますがた）と呼ばれる敵を誘い込むスペースを設けています。広い敷地には至るところに桜の木があり、特に本丸西側の二ノ丸「元禄桜苑」は花見の名所としても有名です。

「明石海峡大橋」は、兵庫県の神戸市垂水区東舞子町と淡路市岩屋を結ぶ、全長3,911mの世界最長の吊り橋です。真珠を連ねたような美しいライトアップがされ、別名「パールブリッジ」とも呼ばれています。毎時0分にはレインボーに、毎時30分には季節ごとの色に変わり、様々な色の組み合わせで28パターンの姿が見れます。見学ツアーも人気で、橋の上に登ることのできるのはオーストラリアのシドニーにある橋と明石海峡大橋の世界に2か所だけ。普段立ち入れない管理用通路を通り300mの主塔に上ることのでき、普段味わえないスリルを味わえます。

新神戸駅から徒歩10分の場所にある「北野異人館街」は、明治や大正時代に建築された洋館が数多く残る、異国情緒あふれる街です。神戸港が開かれた1868年から、来日外国人の居住地として栄えました。屋根の上の風見鶏が特徴的な赤レンガ造りの「風見鶏の館」や、天然石で覆われた外壁が美しい「うろこの家」が見どころ。ほとんどの建物は内部見学も可能です。豪華な内装やアンティークを眺めながら、当時の生活に思いを馳せてみてはいかがでしょう。

宝塚駅から徒歩10分の場所にある「宝塚大劇場」は、1914年に誕生した宝塚歌劇団の専用劇場です。2,550人を収容できるホールの座席は、半円を描いた「ちどり配列」となっており、どの席からもステージが見やすい工夫がなされています。上演時間は公演により異なりますが、約3時間（約30分の休憩を含む）。華やかさと実力を兼ね備えた「花組」や、芝居力の高い「月組」等、５つの組に分かれて公演が行われるため、異なる魅力を楽しめます。人気のお土産は、歌劇をモチーフにしたパッケージが可愛らしいチョコレート「宝塚ラブストーン」です。

「メリケンパーク」は、神戸港にある波止場「メリケン波止場」と「中突堤（なかとってい）」間を埋め立てて作られた公園です。広大な芝生や噴水広場をはじめ、船や港の歴史を学べる「神戸海洋博物館」や、ランドマークとして親しまれる高さ108mの「神戸ポートタワー」等、見どころがたくさん。中突堤からは観光周遊船が就航しており、明石海峡大橋や神戸空港等、観光名所を巡るクルージングを楽しめます。ランチには、博物館2階にあるレストラン「シノワーズ雅苑」がおすすめ。港を眺めながら、新鮮な海の幸をふんだんに使った中華料理が味わえます。

兵庫県南部にある瀬戸内海で最大の島、「淡路島」。日本を創生した神が最初に生んだ島であると伝えられています。鳴門海峡のうず潮や、伝統文化・淡路人形浄瑠璃が見られる「淡路人形座」等があり、自然や伝統を感じられるのが魅力です。おすすめのグルメは、淡路島の特産品「うに」のしゃぶしゃぶ。濃厚な生うにをベースにしたスープに、うにや海鮮の刺身串を付けていただく絶品料理です。また、「明石海峡大橋」を望む位置には、「万病の湯」と呼ばれる「岩屋温泉」もあります。瀬戸内海を眺めながら、ぜいたくなひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

西宮駅の南方に広がる「西宮郷（にしのみやごう）」は、日本を代表する酒どころ「灘五郷（なだごごう）」の一つに数えられる、酒造業が盛んな地域です。純米酒にこだわった老舗酒屋「沢の鶴」や、生酒ブームの先駆けとなった酒屋「金盃（きんぱい）」等の蔵元があります。「沢の鶴資料館」では、酒蔵の見学や、江戸時代の酒造用具の展示が行われており、酒造の歴史を学べます。館内のミュージアムショップでは、酒蔵でしか飲めない加熱前の「生原酒」のほか、気になるお酒が試飲できます。お酒好きな方へのお土産にもおすすめです。