加賀百万石の歴史がそこに!石川観光スポット10選

更新日:2019年08月26日

ひがし茶屋街(イメージ)

ひがし茶屋街(イメージ)

兼六園で知られる古都・金沢、日本海の幸を満喫できる能登、国内でも屈指の険しさで知られる白山。石川には歴史・海・山、そして温泉といった見どころがまんべんなく揃っています。

No.01 兼六園

兼六園(イメージ)

兼六園(イメージ)

かつては加賀百万石の城下町、現在は石川県の県庁所在地として栄える古都・金沢を代表する風景といえば、この兼六園。春はサクラ、初夏はカキツバタ、秋は紅葉、そして冬は雪吊りと、四季折々に違った顔を見せる、大規模な回遊式庭園です。元々は加賀藩主・前田氏の私有地として非公開でしたが、明治7年より一般公開されるようになりました。ちなみに「兼六園」という命名は、寛政の改革で知られる江戸時代中期の幕府老中・松平定信によるものです。

スタッフのおすすめPoint!

日本三名園にも数えられ、名前の由来になった「宏大」「幽邃」「人力」「蒼古」「水泉」「眺望」の六勝を併せ持つ庭園は、加賀百万石の歴代藩主により培われた歴史的文化遺産でもあります。四季折々の美しさに定評があり、特に春は1つの花に約300枚の花びらをもつ「兼六園菊桜」や、冬の風物詩・雪吊りは幽玄な美しさに魅了されます。園内にはお休み処も多く、加賀名物の治部煮をアレンジした麺類や、創業140年も続く団子など、兼六園グルメも楽しめます。

No.02 ひがし茶屋街

ひがし茶屋街(イメージ)

ひがし茶屋街(イメージ)

金沢市内を流れる浅野川、その東岸に多く立ち並んだ多くの茶屋は、後に大規模な区画整理により、きちんと整えられた街並みとして生まれ変わりました。これが現在も残るひがし茶屋街の起源です。南北約130m、東西約180m、総面積約1.8haに及ぶ地区内にある140の建造物のうち、その2/3は伝統的建造物。日暮れ時には、伝統的な茶屋様式で建てられた町家のあちこちから、三味線や太鼓の粋な音が聞こえてきます。

スタッフのおすすめPoint!

藩政時代の面影を色濃くとどめる「ひがし茶屋街」は、石畳の両側に紅殻格子を備えた町屋が続き、古風なガス灯が往時をしのばせます。金沢といえば、全国生産の90%以上を占める「金箔工芸品」が有名です。お値段が気になるところですが、箸や盃などの小物は、お土産にもお手頃です。また、ご当地グルメや甘味処も楽しめます。入り口にある有名店のオムライスや、食べ歩きするなら金箔が乗ったソフトクリームがおすすめです。

No.03 金沢城

金沢城・菱櫓(イメージ)

金沢城・菱櫓(イメージ)

加賀一向一揆の拠点・尾山御坊は、織田信長によって一揆勢が攻め落とされたのち、金沢城と名を改めました。この金沢城には、初代加賀藩主・前田利家が入城。以来、歴代加賀藩主の居城として明治まで存続しましたが、明治14年に発生した火災により、石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫を除いて焼失しました。残ったこれらの建物を重要文化財として保護しつつ、2001年より開始された改修工事によって、いくつかの建物が復元されています。

スタッフのおすすめPoint!

金沢城のシンボル「石川門」は、明治の大火災でも焼失を免れ国の重要文化財に指定されています。2001年に復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は、鉛瓦と海鼠(なまこ)塀が美しい、延べ床面積約1894㎡の壮大な建物です。また、金沢城ほど多種多様の石垣が見られる城は全国でも例がありません。防衛のための工夫や、趣向を凝らすためのデザインなど、各時代に行われた修築により様々な石垣が見られます。

No.04 白米の千枚田

千枚田の棚田(イメージ)

千枚田の棚田(イメージ)

能登半島の北部・輪島市を走る国道249号線と、その北側に広がる日本海の間にある崖地に造成された棚田。日本海へ向かって傾斜を描くように広がるその風景は、夕暮れ時に映える美しさはもとより、古き良きアジア情緒を満喫できるということで、外国人観光客にも大人気です。もっともその本分は、観光目的のアトラクションではなく、あくまで稲作目的の水田。現在でも耕作・保存活動が行われ、毎年稲が収穫されています。

スタッフのおすすめPoint!

日本海に面した大小1004枚もの棚田が海岸まで続く壮大な風景は、国際連合食糧農業機関により2011年、日本初の「世界農業遺産」に認定されました。春夏の色鮮やかな緑、秋の黄金色に揺れる稲穂、冬の日本海ならではの景観と、四季を通じて見ごたえがありますが、おすすめは毎年10月~3月に行われるイルミネーション「あぜのきらめき」。約2万5000個のLEDが色を変え、棚田に浮かび上がる様はとても幻想的です。

No.05 千里浜なぎさドライブウェイ

千里浜なぎさドライブウェイ(イメージ)

千里浜なぎさドライブウェイ(イメージ)

能登半島の付け根にあたる宝達志水町から羽咋市にかけて伸びる砂浜・千里浜は、きめ細かい砂粒によって舗装道路に匹敵する硬さを持ち、一般自動車でもスタックすることなく波打ち際を走行可能。この特性を活かし、日本で唯一、世界でも数ヶ所しかない約8kmの「砂浜の公道」として親しまれているのが、この千里浜なぎさドライブウェイです。

スタッフのおすすめPoint!

広々とした波打ち際を思いっきり走ってみたい!そんな観光バス運転手の熱い思いから生まれた「千里浜なぎさドライブウェイ」。日本でただひとつ、ドライブできる砂浜として貴重な場所です。普通の砂浜では車を走らせることが難しいため、その特別感と海を間近に感じられることが魅力です。夜明け前の薄紫色の空と海、夕暮れ時のオレンジの空と海、夏の濃い青の空と海… ドライブを楽しみながらCMのワンシーンのような風景に出会えるかもしれません。

No.06 輪島朝市

輪島朝市(イメージ)

輪島朝市(イメージ)

岐阜県の高山朝市・千葉県の勝浦朝市とともに、日本三大朝市の一つに数えられている輪島朝市。その起源は1000年以上前、平安時代中期からと伝えられています。元々は神社の祭礼日に行われた物々交換だったのが、室町時代には毎月4と9の付く日に開催といった具合に頻度が上がり、明治時代に至って、現在と同じく毎日開催されるようになりました。輪島、そして日本海の味と情緒が、約360mの商店街に凝縮されています。

スタッフのおすすめPoint!

「買うてくだぁー(買ってください)」の活気あふれる掛け声から始まる「輪島朝市」。通称「朝市通り」と呼ばれる商店街に約200店の露店が開かれます。商品には値札がないことも多く、価格交渉も醍醐味のひとつ。朝市の名物は「高級蒸しアワビ」で、ほかにも新鮮な海産物を多く取り揃えています。お土産には、日持ちのする一夜干しや干物などがおすすめです。海産物だけではなく、農産物やスイーツも売られているので、好みに合わせて買い物が楽しめます。

No.07 妙立寺

妙立寺(イメージ)

妙立寺(イメージ)

加賀藩第三代藩主・前田利常により金沢に創建された、日蓮宗の寺院。加賀藩は、その規模の大きさから江戸幕府から警戒されていたため、歴代藩主は幕府との有事を想定し、金沢城周辺に武士の待機所も兼ね備えた多数の寺院を創建しました。それらの寺院群を監視する役割を担うべく創建された妙立寺には、隠し階段や隠し部屋、落とし穴や地下通路といった様々な仕掛けが施され、その結果「忍者寺」という通称でも呼ばれるようになりました。

スタッフのおすすめPoint!

外から見ると2階建て、中に入ってびっくりの4階建て7層構造になっています。迷路のような造りの内部は、部屋数が23、階段数が29と多く、一度入ったら出られない可能性があるためガイドによる案内が必要です。落とし穴になる賽銭箱や階段、金沢城まで続く抜け道があるといわれている伝説の井戸、裏に秘密の扉が隠されている掛け軸など、ドキドキワクワクのからくりをお楽しみいただけます。これらの仕掛けが「忍者寺」と呼ばれる所以です。

No.08 のとじま水族館

のとじま水族館のイルカ(イメージ)

のとじま水族館のイルカ(イメージ)

能登半島の奥座敷・和倉温泉を擁する、七尾市能登島にある水族館。能登半島近海に住む魚を中心に、約500種・4万点の生き物を飼育・展示しています。見どころはなんといっても、国内最大級、イルカやペンギンが泳ぐトンネル水槽。また2010年より、国内の水族館では4番目となるジンベイザメの展示も開催されています。イルカやアシカのショー、ペンギンやカワウソとのふれあいコーナーなど、アトラクションも充実しています。

スタッフのおすすめPoint!

海全体を見渡せるような一体型アクリル水槽とプロジェクションマッピングの融合により海中散歩を楽しんでいるような気分になれる「のと回遊回廊」、ジンベイザメが優雅に泳ぐ日本海側最大級の水槽、頭上をイルカが回遊するトンネル水槽など、魚たちを身近に感じられる水族館です。また、イルカ・アシカショー、ペンギンのお散歩タイムはもちろん、マダイの音と光のファンタジアやイワシのビッグウェーブなどの「のとじま水族館」ならではのイベントも見逃せません。

No.09 のと鉄道

能登半島の東側に広がる七尾湾、その西岸の海沿いを走るローカル線がのと鉄道・七尾線です。元々は地域住民の足となるべく、能登半島を南北に結ぶ旧国鉄の路線として開通しましたが、道路網の発達によりその役割を終え、現在は車窓より海や山の絶景を楽しめる観光鉄道として生まれ変わりました。普通列車に比べてあえてゆっくりと運行、時には絶景ポイントで一時停車する観光列車「のと里山里海号」が人気です。

スタッフのおすすめPoint!

路線内での見どころは「能登さくら駅」の愛称をもつ能登鹿島駅。その愛称の通り桜シーズンにおすすめの駅です。ホーム沿いの桜並木が「桜のトンネル」を造り、美しい光景を描きます。能登中島駅も見どころのひとつ。郵便物を車内で仕分けしながら運行していた鉄道郵便車「オユ10」の見学も可能です。また輪島出身の漫画家・永井豪氏のアニメキャラクターなどが描かれたラッピング列車も登場しており、魅力満載の鉄道となっています。

No.10 加賀温泉郷

山代温泉古総湯(イメージ)

山代温泉古総湯(イメージ)

石川県南部、福井県との境に近い加賀市・小松市にある4つの温泉の総称、それが加賀温泉郷です。開湯1300年の歴史を持ち、718年創業の旅館を擁する粟津温泉、同じく開湯1300年の歴史を持つ山中温泉、北陸地方でも最大級の規模をほこる山代温泉、明治より開発された最も新しい片山津温泉と、それぞれ違う個性を持ったこれらの温泉は、京阪神からの至便なアクセスもあいまって「関西の奥座敷」とも称されています。

スタッフのおすすめPoint!

粟津温泉は柔らかい泉質で肌に優しい「美肌の湯」。温泉文化が奥深く、情緒豊かな町並みです。渓谷沿いにある山中温泉は松尾芭蕉も愛した、心も体も潤す「癒しの湯」。四季折々の自然美も楽しめます。山代温泉は浴びても飲んでも効果がある「長寿の湯」。明治時代の総湯を復元した「古総湯」では、内装のステンドグラスや当時の入浴方法を再現しています。片山津温泉は柴山潟の湖底から湧き出るミネラルたっぷりの「疲労回復の湯」。美しい湖の眺めもおすすめです。


朝市で海鮮グルメを堪能し、金沢城を眺め、波打ち際をドライブ。夜は温泉郷でゆっくりと。ご家族・ご友人とわいわい水族館に行くのも、ひとりで茶屋町散策も粋ですね。伝統を受け継ぐ石川県をぜひご堪能ください。

  • 掲載内容は記事公開時点のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

注目旅行情報 関連記事

2019.08.26 国内旅行

四万十川と共に生きる街!四万十市観光スポット10選

大規模なダムがなく、太古の姿をそのままに残す四万十川。四万十市はそんな「日本最後の清流」と共に生きる…

2019.08.26 国内旅行

足利氏発祥の街!足利観光スポット10選

鎌倉時代より、関東地方における武士の一大拠点として栄えた街。中世最大の高等教育機関といえる足利学校や…

クラブツーリズムインターネット会員のご案内
  • 会員限定のサービスが充実
  • いつでもどこでも旅行検索ができる!
  • 季節ごと旬な旅行をいち早くお知らせ!