
モンゴル(イメージ)
モンゴル旅行でイチオシの観光スポットをご紹介します。森林に囲まれたテレルジ国立公園やモンゴル帝国の古都カラコルム、ゴビ砂漠、世界遺産に登録されたオルホン渓谷などの名所を取り上げました。首都のウランバートル市では博物館や百貨店、寺院といった人気スポットもご案内。モンゴル旅行を計画する参考にぜひお役立てください。
モンゴルで思い出に残る体験を
No.01 モンゴル国とは?

モンゴル(イメージ)
日本の相撲界では多数のモンゴル出身力士が活躍し、親日国としても知られるモンゴル。日本との時差は約1時間、直行便を利用すれば約5時間30分でアクセスできる身近な国です。国土の約80%は草原で占められ、どこまでも野原が広がる壮大な風景は開放感たっぷり。また、北部には山々がそびえる一方で、南部には砂漠地帯が広がっており、変化に富んだ景色を楽しめます。気候は年間を通じて乾燥しているのが特徴です。11~3月は気温が氷点下になるため、観光を楽しむならば4~9月がよいでしょう。
No.02 モンゴルのゲル体験

モンゴル観光でのイチオシはゲルの宿泊体験。日本では経験できない宿泊体験や、自然の風景を楽しむことができることができるのが魅力です。ゲルとはモンゴルの遊牧民が暮らす移動式住居で、何世紀にもわたって遊牧民に守り継がれてきた伝統文化です。形状は、木製の骨組みに羊毛で出来たフェルトを重ねた丸い構造になっており、約2時間で組み立て・解体ができます。旅行者が宿泊するツーリストキャンプでは、内部にベッドや椅子・テーブル、ストーブなどが備え付けられているのが一般的。1つのゲルに何名かで宿泊する相部屋になり、シャワーやトイレは別棟で共同利用します。

トイレ・シャワー付きのデラックスゲルも!
クラブツーリズムでのゲル体験では、トイレ・シャワーがついた「デラックスゲル」に宿泊するコースもご用意しています。共用施設の利用が気になる方や、より快適に過ごしたい方にお勧めです。また、おひとり参加でも相部屋にはならない、ご自身の時間を楽しめる宿泊体験もできます。
No.03 モンゴルの星空体験

モンゴルの星空(イメージ)
年間平均降水量が少なく、乾燥地帯のモンゴルは天体観測にぴったりです。平原では、ゲル以外に高い建物や街灯がなくほぼ暗闇のため、草原に寝転がるとまるで天然のプラネタリウムを観賞しているかのようです。天の川や人工衛星まで肉眼で観察できます。星空を満喫するならば、月明かりがなくなる新月前後の日がよいでしょう。この他、流星群に合わせて日程を組むのもおすすめです。夜間は夏でも冷えるので、上着を用意しておでかけください。
モンゴルならでは!訪れたい観光スポット
No.01 テレルジ国立公園

テレルジ国立公園(イメージ)
テレルジ国立公園は、モンゴルの首都ウランバートルから東へ約60kmに位置する自然豊かな観光地です。標高2,000m級の山々や広大な草原、森林地帯が広がります。エーデルワイスの白い花や唐松、松、柳、ドロノキなど珍しい木や高山植物が多く見られ、さまざまな蝶々が生息しています。また、公園内には「亀岩」「ラクダ岩」といった奇岩群や、チベット仏教のアリヤバル寺院など歴史的名所も点在し、自然と文化が融合した魅力的なスポットです。乗馬やハイキングなどのアクティビティに、ツーリストキャンプも整備された避暑地となっています。
No.02 アリアバル寺院(テレルジ)

アリアバル寺院(イメージ)
アリアバル寺院は、モンゴルのテレルジ国立公園にあるチベット仏教の寺院です。2004年に完成した比較的新しいお寺で、岩山の高台に立つことから、天空の寺とも呼ばれています。寺全体を見ると、本殿が頭、108段の石段が鼻、小さな寺が耳で、まるで像のような形をしています。カラフルな仏の絵が施された入り口から、功徳をつめるマニ車をくるくる回し参道を上がると、足がすくむような吊り橋があり、岩、階段を通って到着です。外には雄大な景色が広がる中、本堂内には色鮮やかな装飾。チベット僧侶たちの修行の一片を垣間見ることができる特別な場所です。
No.03 カラコルム

カラコルム(イメージ)
カラコルムは、かつてのモンゴル帝国の首都であり、マルコポーロがフビライハンに謁見し「東方見聞録」に記した古都として有名です。13世紀に世界中の熟練工や建築家が集まって都市が建設され、貿易・政治・文化の中心地として栄えました。当時の繁栄を示す貴重な遺物や歴史が学べるカラコルム歴史博物館や、遊牧民の2000年以上の伝統を伝えるオルホン渓谷の様々なモニュメントなど、自然と共存するモンゴルのかつての栄光を堪能できます。
No.04 エルデニゾー(カラコルム)

エルデニゾー(イメージ)
カラコルムにあるエルデニゾーは、16世紀末に建立されたモンゴルで最古のチベット仏教寺院群です。最盛期には62の寺院が建ち、1万人ほどの僧侶が修行していたといわれています。108の仏塔が立ち並んだ約400m四方の外壁は、遠くから見ても存在感を放ちます。寺院のひとつゴルバンゾーは、中国様式の3つの伽藍が見どころです。現在も修行が行われているのはラブランゾー寺。タイミングがあえば、僧侶がほら貝を吹く場面に出会えるでしょう。
No.05 オルホン渓谷(世界遺産)

オルホン渓谷(イメージ)
モンゴル中央部のオルホン川の両側に広がるオルホン渓谷。大草原地帯で遺跡群が次々に発掘され、渓谷から大帝国を築き上げた、遊牧民の歴史を伝える場所として、2004年に世界遺産に登録されました。注目の遺跡はオルホン碑文という石碑です。7世紀の君主ビルゲ・カガンを称えたもので、遊牧系最古の文字といわれる突厥文字が刻まれています。13~14世紀にモンゴル帝国第2代皇帝オゴタイハンが、首都カラコルムに建てた宮殿跡があります。付近には、永遠の繁栄を願ったともいわれる、亀に似た姿を花崗岩に刻んだ台石「亀趺(きふ)」も見ることができます。
No.06 ブルド

ブルド砂漠(イメージ)
ブルドは、モンゴル帝国時代の首都であるカラコルム観光の拠点となる都市です。地平線の彼方まで果てしなく広がる大草原で馬や羊、ヤギなどを追う遊牧民の姿から、誰もが思い浮かべる「これこそがモンゴルだ」といった風景に出会うことができるでしょう。また、保護地区に指定されているフグヌ・ハーン山の付近には珍しい動植物が生息しています。この他、きめの細かい砂でできた砂丘もあり、地元では砂の飛び地(エルスン・タサルハイ)と呼ばれています。風が描く風紋と、草原との絶妙なコントラストをお楽しみいただけます。
No.07 ホスタイ国立公園

ホスタイ国立公園(イメージ)
哺乳類や両生類、爬虫類、鳥類などが暮らし、薬草や花といった様々な植物が自生するホスタイ国立公園。特に観光客から人気が高いのは、タヒと呼ばれる野生馬です。日本で見慣れたサラブレットと違って、ずんぐりむっくりとした体つき。モンゴル馬の原種で一度は絶滅しかけましたが、ホスタイ国立公園にて保護・繁殖されるようになったことで個体数も増えたといいます。現在は、のびのびと過ごすタヒが高確率で見られ、モンゴルの原風景を満喫できるでしょう。この他、鹿石や石人なども必見です。
No.08 ウランバートル

ウランバートル(イメージ)
モンゴルの首都であるウランバートルは、標高1300mの場所に位置する政治・経済の中心地。高層ビルやショッピングモールなどの近代的な建物が並んでいます。国会議事堂のすぐそばにはモンゴル国立民族歴史博物館があり、中央アジアに人類が住み始めた頃から石器時代、現代までの展示物を見学できます。ウランバートルの南部にある、ボグドハーン宮殿博物館もおすすめ。仏教のシンボルや花、果物などの彫刻が施された第8代ボグド・ハーンとドンドグドラム女王の玉座は必見です。
No.09 スフバートル広場

スフバートル広場(イメージ)
スフバートル広場は、ウランバートル市内の中心部にあたる大きな広場。真ん中にはモンゴル革命で活躍した軍人、スフバートルの騎馬像が立っています。また、広場の北側にある国会議事堂正面には、チンギス・ハーン像がどっしりと鎮座しています。この場所は結婚式を終えた新郎新婦の記念撮影スポットとしても人気を集めています。お天気の良い休日には、家族連れからお年寄りまで多くの人が集って思い思いに過ごし、まさに市民に愛される憩いの場といえるでしょう。国の式典やコンサートなど多彩なイベントも開催されています。
No.10 ガンダン寺(ガンダン・テクツェンリン寺院)

ガンダン寺(イメージ)
ガンダン寺はモンゴル最大の仏教寺院で、チベット仏教の総本山です。観音堂内では、高さ約26.5mの観音菩薩があり、金箔仕立ての美しい姿は見ごたえ抜群。この観音像を取り囲むように、小さな仏像と円筒形のマニ車が配置されており、時計回りに回すとお経を唱えた時と同じ功徳があるとされています。観音堂の一角には願い事が叶うと伝えられる柱があり、多くの参拝者がさすっています。また仏像や仏教美術品などが多数展示され、仏教の世界を探求できるでしょう。
No.11 ノミンデパート

ノミンデパート(イメージ)
ノミンデパートは、ホテルや大使館が並ぶ目抜き通りに位置します。モンゴル最大の規模を誇る老舗百貨店として地元の人も利用され、食料品から家具まで一通りのものが揃います。毛皮製品やカシミア製品、カザフ刺繍カバン、モンゴルウオッカ、ゴビチョコレートといったモンゴルならではのアイテムが手に入り、お土産選びにもイチオシです。周辺にはカフェや飲食店も点在し、ウランバートル市内観光ツアーの立ち寄りスポットのひとつとなっています。
No.12 ザイサン・トルゴイの丘

ザイサン・トルゴイの丘(イメージ)
ザイサン・トルゴイの丘は、第2次世界大戦でモンゴルとソ連が、日本とドイツ対して勝利した戦勝記念碑です。展望台の中心は灯火台が設置され、それを囲むようにモザイク画が描かれています。このモザイク画は、モンゴルとソビエト両国間の友好の歴史を物語のように表現しているのが特徴です。頂上は絶景スポットとしても人気があり、ウランバートルの市街地を一望できるのが魅力。近代的なビルと伝統的なゲルが混在する独特の景観を眺めることができます。
No.13 チンギスハーン騎馬像

チンギスハーン騎馬像(イメージ)
エレデネ村の丘の上、世界屈指の高さ40mを誇るチンギスハーン騎馬像。この地は、チンギスハーンが馬用の鞭を拾ったといわれる場所。騎馬民族は鞭を拾うことは吉兆とされ、縁起を感じた彼は「野望が叶う」と確信したといわれています。建物部分は博物館になっており、1階、地下1階は、長さ4mの巨大鞭と巨大なモンゴルブーツの展示、高貴な衣装の試着など、モンゴルの歴史と文化を学ぶことができる博物館になっています。騎馬像のたてがみから頭まで、エレベーターや階段を使ってあがることができ、像の中からチンギスハーンが見渡した大地が広がる絶景を味わうことができます。
No.14 ゴビ砂漠

ゴビ砂漠(イメージ)
人気日曜ドラマのロケ地で登場したモンゴル南部に広がるゴビ砂漠。砂漠というと砂丘や夜の満点の星空が思い浮かびますが、ゴビは多種多様な自然を有し、川や湿地帯の部分もあります。古代の海底が隆起し白い仏塔に見えるツァガーン・スワルガ、ぼこぼこと奇妙な花崗岩が立ち並ぶバガ・ガズリーン・チョロー地とイフ・ガズリーン・チョロー地。鷲の谷ヨリーンアム、恐竜の化石で有名なバヤンザク。野生のラクダ以外にもユキヒョウ、羊、ガゼル、暑さを生き抜く植物など、太古から続く多様な顔を持つ地球を体感できる素晴らしい場所です。
No.15 ホンゴル砂丘

ホンゴル砂丘(イメージ)
ゴビ砂漠の3つの美しい山が集まったゴビ・ゴルバン・サイハン国立公園の中に、ホンゴル砂丘はあります。砂丘の全長は130㎞、幅3~5㎞、高い砂丘は50m以上もあります。風が砂をさらいハミングのように聞こえるため「歌う砂浜」とも称されます。連続するこの砂丘の尾根を歩いたり、満点の星空の下、野生のラクダが行脚する様子を、メディアで見たことがある方も多いことでしょう。砂丘には小川が流れ、湿地帯や草原の部分があり、砂丘とそこに集う鳥たちが同居するオアシスの風景も一見の価値ありです。
No.16 ヨリーンアム渓谷

ヨリーンアム渓谷(イメージ)
ヨリーンアム渓谷は、ゴルバンサイハン山脈に位置する標高2200mの深い谷。小川が流れ、奇岩が連なる美しい景色を楽しめます。冬は氷で覆われており、夏でも氷が残っているため、ひんやりと涼しく過ごせます。ヤギやヒツジ、オオカミ、ゴビ熊などさまざまな野生動物が生息することでも知られています。また、ヨリーンアムはモンゴル語で「鷲の谷」を意味します。時には鷲がやってきて悠々と飛ぶ姿に遭遇することもあるでしょう。
No.17 バヤンザグ

バヤンザグ(イメージ)
ゴビ砂漠に位置するバヤンザグ。その名は、ザクという植物がたくさん生えているという意味があるのですが、実際は砂と崖に囲まれた独特の景観です。1920年代、アメリカのロイ・チャップマン・アンドリュースという探検家が、この地で恐竜の卵や化石を発見しました。そのため、古生物学の聖地として世界的に知られるようになりました。ゴビ自然博物館では発掘された恐竜の化石や恐竜の骨格モデルなどが展示されているので、併せて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
No.18 ナ-ダム祭

ナーダム祭(イメージ)
ナーダム祭は、革命記念日を祝うため例年7月11日から3日間にわたって開催されるモンゴル最大の祭典です。国民的イベントらしく、広場からスタジアムまで騎馬隊のパレードが繰り広げられるほか、馬頭琴演奏や民族衣装のパフォーマンスなども披露されます。メインイベントともいえるのが、モンゴルを代表する競馬と相撲、弓射の三大競技。モンゴル全土から集まった選手たちの白熱した戦いは必見です。
モンゴルは、圧倒的な大自然や遺跡といった魅力的な観光スポットが盛りだくさん。ゲル宿泊や星空観察、年に1度のナ-ダム祭など非日常な体験も楽しめます。日本からアクセスしやすく、秘境好きにもおすすめのモンゴルに一度訪れてみませんか。
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