感動!憧れのエーゲ海クルーズとギリシャおすすめ観光スポット20選

更新日:2025年03月31日

サントリーニ島(イメージ)

サントリーニ島(イメージ)

紺碧のエーゲ海に浮かぶ数千もの島々を擁するギリシャ。宝石のようなエーゲ海の島々や神話の世界を感じる古代遺跡など様々な絶景を楽しみに世界中から人々が集まります。ユネスコの世界遺産には、アクロポリスのパルテノン神殿をはじめ19ものエリアが登録されています(2025年3月現在)。今回は前後編に分け、前半はギリシャの名所や世界遺産を、後半はエーゲ海クルーズをご紹介します。ぜひご覧ください。

ギリシャマップ

【ギリシャ観光地編】

No.01 パルテノン神殿

パルテノン神殿

パルテノン神殿(イメージ)

紀元前5世紀にアテネのアクロポリスの丘に建てられたパルテノン神殿。アテナイの守護神である女神アテナを祀り、ドーリア式建築の最高傑作と言われています。大理石の円柱は中央部がふっくらとするエンタシス技法で建てられ、床の微妙なカーブなど、視覚的な錯覚を考慮した精巧な設計が施され、神殿全体が完璧な直線に見えるよう工夫されています。海抜約150mの丘に築かれたアクロポリスには、エレクティオン神殿やアテナ・ニケ神殿などの荘厳な神々の遺跡が残り、1987年に「アテネのアクロポリス」として世界遺産に登録されています。

No.02 アテネ

アテネ(イメージ)

アテネ(イメージ)

ギリシャの首都アテネ。古代遺跡とスポーツ文化が息づく街で、オリンピックスタジアムはその象徴的存在として知られています。紀元前4世紀頃に建造された「パナシナイコスタジアム」は多くの古代競技が繰り広げられた場所で、1896年の第1回近代オリンピックの開会式が行われました。パルテノン神殿やエレクティオン神殿などがそびえる「アクロポリス」や、古代アテネの公共広場として栄えた「古代アゴラ」、アテネ市街とエーゲ海の一部を見渡せる「リカヴィトスの丘」など、見どころの多いアテネ。日帰りクルーズで、近くのエーゲ海の島々に訪れるのもおすすめです。

No.03 古代アゴラ

古代アゴラのヘファイストス神殿(イメージ)

古代アゴラのヘファイストス神殿(イメージ)

ギリシャ語で「集まる場所」を意味するアゴラでは、古代ギリシャの政治・商業・文化の中心地として市民が集まり、政治や思想、哲学の議論などあらゆる活動が行われていました。アクロポリスの迫力とはまた違い、古代アゴラは落ち着いた雰囲気でギリシャの日常と思想文化の深さを感じられる場所です。紀元前5世紀頃に建てられた「ヘファイストス神殿」はドーリア式建築の傑作で、鍛冶と火の神ヘファイストスを祀っています。古代の商業施設として使われていた「アタロスの柱廊」は、現在は復元されて古代アゴラ博物館として使用されています。

No.04 メテオラ

メテオラ(イメージ)

メテオラ(イメージ)

メテオラはギリシャ北西部にある、巨大な奇岩の上に築かれた修道院群です。高さ400m以上の岩山が立ち並び、その頂に修道院が建つ姿は圧巻です。かつて24あった修道院のうち現在も6つが残り、修道院群の中でも最古で最大の修道院「メガロ・メテオロン修道院」のイコン画や、教会内部の美しいフレスコ画が魅力の「ヴァルラーム修道院」などが有名です。メテオラは、その険しい地形とギリシア正教の修道院文化の価値から1988年に世界遺産に登録されています。

No.05 デルフィ

デルフィ(イメージ)

デルフィ(イメージ)

ギリシャ中部に位置する世界遺産「デルフィ」は、古代ギリシャの神聖な聖地であり、「世界の中心」とも呼ばれた場所です。パルナッソス山の斜面に広がる遺跡の中心には、太陽と芸術、予言の神アポロンを祀るアポロン神殿があり、古代ギリシャ人は、重大な決断をする前にアポロン神殿の巫女から神託を受けました。神殿の入り口には「汝自身を知れ」などの格言が記されていたと言われています。約5000人収容できる半円形の「古代劇場」の観客席からの眺めは絶景で、今でも音楽フェスティバルが開かれることがあります。

No.06 オシオス・ルカス修道院

オシオス・ルカス修道院(イメージ)

オシオス・ルカス修道院(イメージ)

ギリシャ中部のヘリコン山の麓に佇む「オシオス・ルカス修道院」。10世紀に創建されたギリシャ正教会の修道院で、ギリシャでも最も保存状態が良いビザンティン様式の建物のひとつです。外壁は美しい石とレンガで装飾され、聖堂内部にある細部にまでこだわった金色のモザイク装飾は、見ているだけで圧倒されます。修道院の名前は、奇跡を起こすことで知られた聖ルカスに由来し、聖人ルカスの墓所が地下にあります。1990年に「ダフニ修道院」「ヒオス島のネア・モニ修道院」と共に世界遺産に登録されました。

No.07 ペラ遺跡

ペラ遺跡(イメージ)

ペラ遺跡(イメージ)

ぺラ遺跡は古代マケドニア王国の首都であり、紀元前4世紀頃フィリッポス2世(アレキサンダー大王の父)の治世下で最も栄えました。アレキサンダー大王が生まれ育った場所として知られ、広大な遺跡には王国の栄華を物語る都市遺構や、ギリシャ神話のシーンや狩猟の場面が描かれた美しいモザイク床が残されています。遺跡の近くには博物館があり、出土した陶器や彫刻、アレキサンダー大王像やモザイク床などが展示されています。

No.08 ヴェルギナ遺跡

ヴェルギナ遺跡(イメージ) ©ギリシャ国立観光協会

ヴェルギナ遺跡(イメージ) ©ギリシャ国立観光協会

ギリシャ北部にあるヴェルギナ遺跡は、古代マケドニア王国の栄光を今に伝える場所であり、300以上もの墳墓が発見されたことで世界的に有名です。墳墓は古いもので紀元前11世紀にも遡り、その中でもフィリッポス2世の墓とされる黄金の納骨箱には、古代マケドニア王家の象徴である「ヴェルギナの太陽」が刻まれており、王の威厳を感じさせます。墳墓群とともに豪華な埋葬品も見つかっており、地下博物館に展示されています。この遺跡は1996年に「エゲの考古遺跡(現在名ヴェルギナ)」として世界遺産に登録されています。

No.09 オリンピア

オリンピア(イメージ)

オリンピア(イメージ)

ペロポネソス半島の西部にあるクロノスの丘の麓に佇むオリンピア。1989年に世界遺産に登録されたオリンピック発祥の地です。紀元前776年に第1回古代オリンピック大会が行われ、今も4年に一度のオリンピックの聖火が点火される場所としても有名です。19世紀に発掘され、オリンピア最大の神殿「ゼウス神殿」や現代も聖火採火式が行われる「ヘラ神殿」、巨大競技場などが残ります。遺跡の近くにある博物館には、ゼウス神殿の彫刻など貴重な出土品が展示されています。

No.10 ミケーネ遺跡

ミケーネ遺跡(イメージ)

ミケーネ遺跡(イメージ)

ミケーネ遺跡はペロポネソス半島東部にある古代遺跡で、紀元前14〜前13世紀頃のミケーネ文明の中心地でした。1876年にシュリーマンによって発掘され、ホメロスの叙事詩『イリアス』に登場する将軍アガメムノンの墓や副葬品の黄金のマスクなどが見つかっています。遺跡の象徴とも言える壮大な獅子の門は、紀元前14世紀頃建造の石造りの門で、2頭のライオンが彫られたレリーフが目を惹きます。巨大な石を積み上げた城壁は圧巻。1999年に「ミケーネとティリンスの古代遺跡群」として世界遺産に登録されています。

No.11 コリントス運河

コリントス運河(イメージ)

コリントス運河(イメージ)

コリントス運河は、ペロポネソス半島と本土を分断し、サロニコス湾とコリンティアコス湾をつなぐ壮大な人工運河です。完成したのは19世紀末ですが、最初に運河建設が計画されたのは紀元前7世紀と言われる、歴史の重みを感じる建造物です。幅約24m、長さ約6.3kmのこの運河は、高い所では両岸が高さ約80mの断崖絶壁に囲まれ、まるで巨大な自然の割れ目のよう。橋の上から見下ろすと、透き通る青い水が細い帯のように流れていて、息をのむ美しさです。運河は狭いため、大きなクルーズ船やヨットがゆっくりと通る姿は圧巻です。

No.12 テッサロニキ

テッサロニキのロトンダ(イメージ)

テッサロニキのロトンダ(イメージ)

テッサロニキはギリシャ第2の都市で、町には14〜15世紀にかけて建てられたビザンティン様式や古代ローマ時代の遺跡が点在し、「テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群」として15カ所が、世界遺産に登録されています。町のシンボル「ホワイトタワー」は高さ約33mあり、頂上からは海と街のパノラマが一望できます。4世紀に建てられた円形建築「ロトンダ」は、ローマ皇帝ガレリウスの霊廟として計画されていましたが、教会やモスクとして使用され、天井には美しいモザイク画が残っています。

No.13 アトス山

アトス山(イメージ)

アトス山(イメージ)

アトス山は、ギリシャ北東にあるアトス半島の先端にそびえる標高約2033mの聖なる山で、正教会の修道士たちが9世紀頃から暮らし始めた、世界でも珍しい自治修道士共和国です。現在も、アトス山最古の修道院「メギスティス・ラブラ修道院」など20の修道院が海沿いや山の斜面に点在し、船から眺めるその姿はまるで空中に浮かぶ城のよう。修道院には中世からの建築物や写本、聖遺物が大切に守られ、1988年に世界遺産に登録されています。アトス山は今も女人禁制としており、約1400人もの修道士たちが厳しい戒律のもと暮らしています。

No.14 ザキントス島

ザキントス島(イメージ)

ザキントス島(イメージ)

ザキントス島はギリシャの西側にあるイオニア海に浮かぶ島で、ターコイズブルーの海、白い砂浜、切り立つ断崖など、まるで絵画のような絶景が広がります。中でも船でしか行けませんが「シップレック・ビーチ」と呼ばれる崖に囲まれた入り江には、アニメなどの舞台にもなった難破船の残骸があり、美しい海とのコントラストが幻想的です。上から見下ろせる展望スポットもあり、どちらも息をのむ美しさです。透き通るような海と奇岩が目を引く「青の洞窟」や、ウミガメの産卵場所として知られる「カラマキビーチ」など見どころも多いスポットです。

【クルーズ編】エーゲ海で訪れるべき美景の島々6選

No.01 サントリーニ島

サントリーニ島(イメージ)

サントリーニ島(イメージ)

青いエーゲ海に浮かぶサントリーニ島は、ギリシャ随一の人気を誇るフォトジェニックな島です。中でもイアの町はどこを切り取っても絵になる景色が広がり、青いドーム屋根の教会、崖に連なる白い建物、そして「イア・キャッスル」と呼ばれる夕日の絶景スポットが有名です。島の中心地でもあるフィラには、真っ白な大聖堂や、島内屈指のフォトスポット「スリーベルズ・オブ・フィラ」があり、イメロヴィグリでは、展望台から火山が生んだドラマチックな地形を持つサントリーニ島らしい、カルデラ湾の絶景が楽しめます。

No.02 ミコノス島

ミコノス島(イメージ)

ミコノス島(イメージ)

ミコノス島は、エーゲ海のキクラデス諸島の一つで、「エーゲ海の宝石」と呼ばれる魅力たっぷりのリゾートアイランドです。ミコノスのシンボル的存在が、海沿いの丘の上に並ぶカト・ミリの風車。元々は小麦をひくために使用されてきた風車で、街と海を一望できる絶好のフォトスポットになっています。島の中心地ミコノスタウンは、白い建物と石畳の小道が広がる迷路のような街で、ブーゲンビリアの花が咲き誇る路地には、可愛いカフェやブティック、アートギャラリーが並び、歩くだけで心がときめきます。

No.03 ロードス島

ロードス島(イメージ)

ロードス島(イメージ)

ロードス島はドデカネス諸島の中で最大の島で、エーゲ海の東南端に位置します。ロードス島最大の見どころは、世界遺産にも登録されているロードス旧市街。14世紀に聖ヨハネ騎士団が築いた城壁都市は、まるでタイムスリップしたかのような重厚な雰囲気です。石畳の道を歩きながら、歴史ある建物や城塞、迷路のような小道を散策できます。島の南東にあるリンドスの村は、真っ白な家々が海に向かって広がる絶景エリア。丘の上には古代ギリシャの要塞アクロポリスがそびえ、頂上からはエーゲ海と古代神殿の美しいパノラマが楽しめます。

No.04 クレタ島

クレタ島のクノッソス遺跡(イメージ)

クレタ島のクノッソス遺跡(イメージ)

クレタ島は面積約8300㎢とギリシャ最大の島で、紀元前2600年頃に始まったミノア文明の発祥地です。島の中心都市イラクリオン近くにあるクノッソス遺跡は、ミノタウロス神話の舞台とされ、カラフルなフレスコ画などが残っています。島の西部にある港町ハニアは、ヴェネツィア時代の影響を色濃く残す街で、オールドヴェネチアンハーバーと呼ばれるカラフルな建物が並ぶ海沿いの街の散策が楽しめます。クレタ島にはギリシャ屈指の美しいビーチも多く、中でも白砂に砕けた貝殻が混ざりピンク色に染まる「エラフォニシビーチ」が有名です。

No.05 パトモス島

パトモス島(イメージ)

パトモス島(イメージ)

パトモス島は「エーゲ海のエルサレム」とも呼ばれ、世界中からキリスト教徒が集まる聖なる島です。使徒ヨハネが『ヨハネの黙示録』を記したとされる洞窟は巡礼地となっており、11世紀後半に、要塞のような壮麗な聖ヨハネ修道院が創設され、修道院の城壁外にはコーラと呼ばれる城下町が形成されました。1999年にはこの一帯が「パトモス島の神学者聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟の歴史地区[コーラ]」として世界遺産に登録されています。

No.06 ポロス島・イドラ島・エギナ島(1日クルーズ)

イドラ島(イメージ)

イドラ島(イメージ)

サロニコス湾クルーズは、アテネから気軽に行けるエーゲ海の島々をめぐる贅沢な体験です。サロニコス湾クルーズで訪れる3つの島をご紹介します。「ポロス島」は、松の木やオリーブの木が生い茂る緑豊かな島。時計塔からの眺めが美しく、港町のカフェや散策をのんびり楽しめます。「イドラ島」は車が禁止されているので、ロバや徒歩で散策します。石畳の路地や街並みがとてもフォトジェニックです。「エギナ島」は古代神殿や美しいビーチが有名で、ピスタチオの名産地です。ぜひアテネの滞在中に訪れてみてください。


「感動!憧れのエーゲ海クルーズとギリシャおすすめ観光スポット20選」はいかがでしたでしょうか。今回は数々の映画やアニメの舞台となった、美しいエーゲ海と世界遺産に登録された古代遺跡を中心にご紹介しました。ぜひ実際に訪れて、その魅力をご堪能ください。


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