人気の世界遺産タージマハルから魅惑の南インドまで紹介!インドおすすめ観光スポット30選

更新日:2024年08月30日

タージマハル(イメージ)

タージマハル(イメージ)

インドはヒンドゥー教や仏教の聖地や巡礼地も多く、世界遺産は全部で42件、世界で6番目に多い国です(2024年8月現在)。「タージマハル」や、「ガンジス川」「アジャンタ石窟寺院群」「エローラ石窟寺院群」など有名なスポット以外にも、様々な宗教と異文化が融合したインドならではフォトジェニックなスポットまで、インドには旅の魅力が詰まっています。ここではインドのゴールデントライアングルと呼ばれる、「デリー」「アグラ」「ジャイプール」を中心に、「北インド」から「東インド」「西インド」「南インド」の順でご紹介します。時代を経るにつれ、魅力溢れるインドの旅へ出かけてみませんか。

No.01 タージマハル(アグラ)

タージマハル(イメージ)

タージマハル(イメージ)

1983年に世界遺産に登録された、インドを象徴する白亜の霊廟「タージマハル」。アグラに位置するこの壮麗な大理石の霊廟は、17世紀にムガル帝国第五皇帝シャー・ジャハーンが、愛する妻ムムターズ・マハルのために建設しました。赤砂岩の門を潜った先には高さ42メートルの4本の尖塔と真っ白なドームが美しいタージマハルが姿を見せます。左右対称のデザインが特徴で、大理石には象嵌細工や繊細なレリーフが施されています。庭園の水面に映り込む霊廟は神秘的でもあり、絶好のフォトスポットです。

No.02 アグラ城(アグラ)

アグラ城(イメージ)

アグラ城(イメージ)

インド北部、ヤムナー河越しに壮麗なタージマハルを望むアグラ城は、ムガール帝国第3代皇帝アクバルによって1565年に築かれました。高さ20メートル以上の城壁に囲まれた城内には、アクバルが息子のために建てたと言われる赤砂岩の「ジャハーンギール宮殿」や、タージマハルの完成後、息子に地位を追われた第5代皇帝シャー・ジャハーンが幽閉されていた塔「ムサンマン・ブルジュ」など、ムガール帝国の中心であった華やかな時代の建造物が残ります。約300年続いたムガール帝国の歴代皇帝が暮らしたアグラ城は1983年に世界遺産に登録されました。

No.03 ファテープルシクリ(アグラ近郊)

ファテープルシクリ(イメージ)

ファテープルシクリ(イメージ)

アグラから南西に約40キロ離れた場所に、世界遺産ファテープルシクリがあります。跡継ぎに恵まれなかった第三代皇帝アクバルが、この地に住む聖者サリーム・チシュティーに相談し、予言を授かったあと息子が誕生したことから、1571年にここに首都を移転させ「ファテープルシクリ(勝利の都)」と名付けました。水不足のためにわずか14年で立ち去ることになりましたが、アクバル帝の理想であるイスラムとヒンドゥーの文化が融和した、壮大な宮廷やモスクは現在も保存状態がよく、観光スポットとしても注目されています。

No.04 アンベール城(ジャイプール)

アンベール城(イメージ)

アンベール城(イメージ)

ジャイプールから北東に約11キロの場所にあるアンベール城。ラージプート族のマハラジャが築城した、岩山にそびえる巨大な山城で、アンベール城を含む6つの城砦が「ラジャスタンの丘陵城塞群」として2013年に世界遺産に登録されました。アンベール城内は堅牢な外観と比べ、豪奢で美しい装飾が施されており、赤砂岩と大理石の組み合わせが見事なディワーネ・アーム(一般謁見の間)や、象嵌細工と鏡細工が施された優美な宮殿など、ムガール様式とラジャスタンの伝統様式が融合した見どころの多い建築が魅力です。

No.05 ジャンタル・マンタル(ジャイプール)

ジャンタル・マンタル(イメージ)

ジャンタル・マンタル(イメージ)

ジャンタル・マンタルは、天文学者でもあったマハラジャ、ジャイ・スィン2世によって18世紀に建設されました。中でもジャイプールにある天文台は、インドにある他の天文台(デリー、バナーラス、ウジャイン、マトゥラー)と比べて最も大きく、約300年経った現在も観測が続けられています。高さ27.4メートルもある巨大な日時計で、2秒単位で正確な時刻の測定ができる「サムラート・ヤントラ」や、12星座を向いた「ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ」などの天体観測儀が残り、2010年には世界遺産に登録されました。

No.06 シティーパレス(ジャイプール)

シティーパレス(イメージ)

シティーパレス(イメージ)

「ピンクシティ」の名称で親しまれるジャイプール旧市街地の中心部に建つ「シティーパレス」。現在もマハラジャが暮らす、主殿の「月の宮殿」と呼ばれるチャンドラ・マハルは優美で精緻な装飾が施されてされています。宮殿の中央に位置する荘厳な建物「ディワニ・カース(貴賓謁見所)」の近くにある中庭には、豪華なクジャクの扉など4つの装飾扉が設置されています。シティーパレスの一部は博物館として公開されており、歴代のマハラジャが着ていた衣装、絵画や写真が展示されているアートギャラリーなどもあり見ごたえのあるスポットです。

No.07 ハワマハール(風の宮殿/ジャイプール)

ハワマハール(イメージ)

ハワマハール(イメージ)

シティーパレスの東側に位置し、ジャイプールのランドマークとも呼ばれる「ハワマハール(風の宮殿)」。かつて姿を見られることを禁じられていた宮中女性たちが顔を見せることなく町を見物できるように、当時のマハラジャ、サワーイ・プララップ・スィンによって建てられた宮殿です。5階建ての正面部分は奥行きのない小部屋に区切られていて、どの方角からでも風が吹き抜け音を立てることから「風の宮殿」とも呼ばれています。細やかな装飾が施された模様や美しいステンドグラスなど、フォトジェニックな宮殿です。

No.08 レッド・フォート城(デリー)

レッド・フォート城(デリー)

レッド・フォート城(デリー)

白亜の霊廟タージ・マハルを建てた皇帝シャー・ジャハーンが、アグラからの遷都により新たに建造した居城「レッド・フォート城(赤い城/ラール・キラー)」。赤砂岩でできた壮大な城は、オールドデリーのシンボルとして多くの観光客が訪れます。堅牢な城壁の中には、おとぎ話に出てくるような荘厳な宮殿や、真っ白な大理石で造られ「真珠のモスク」と呼ばれる礼拝堂、かつては宝石が散りばめられていた皇帝の玉座など見惚れてしまうような建造物が多く残ります。2007年には「赤い城の建造物群」として世界遺産に登録されています。

No.09 フマユーン廟(デリー)

フマユーン廟(イメージ)

フマユーン廟(イメージ)

デリーにあるフマユーン廟は、急逝したムガル帝国の第2代皇帝フマユーンの霊廟で、妃であるハージ・ベグムによって、1565年に建設が始まりました。廟は赤砂岩を基調に大理石を使用し、巨大なドームと、どこから見ても左右対称となるシンメトリーのデザインが特徴です。壮麗な廟はムガル建築の発展において重要な役割を果たし、後のタージ・マハルに影響を与えたとされています。フマユーン廟は、その美しい建築と歴史的意義から、ムガル帝国初期のインド・イスラーム建築の重要な例として評価され、1993年には世界遺産に登録されています。

No.10 クトゥブ・ミナール(デリー)

クトゥブ・ミナール(イメージ)

クトゥブ・ミナール(イメージ)

デリー観光のハイライト、世界遺産のクトゥブ・ミナール。インドで最も高い72.5メートルある5層の円筒形の尖塔です。インドで最初のイスラーム系支配者であるクトゥブッディーン・アイバクによって、12世紀ごろに建設が始まり、その後継者のイールトゥミッシュの時代に完成しました。本来、尖塔は礼拝の呼びかけをするものですが、戦勝記念の勢力誇示の意味もあって建造されました。壁には聖典コーランの文字が刻まれ、タワーの各層には美しい彫刻と装飾が施されています。

No.11 ガンジス川

ガンジス川(イメージ)

ガンジス川(イメージ)

ヒマラヤ山脈の氷河を水源とし、インド北部約2500キロを流れるガンジス川。ヒンドゥー教において最も神聖な川とされ、「ガンガー」として崇められています。ガンジス川沿いには「ガート」と呼ばれる階段状の石段が84カ所あり、沐浴の場となっています。巡礼者たちは、ガンジス川での沐浴が罪を洗い流し魂を清めるとし、沐浴や祈りを捧げます。ヒンドゥー教と仏教の聖地であるベナレスは、ガンジス川のほとりに位置し、何世紀にもわたりこうした宗教的な儀式や文化が受け継がれてきました。インドの心の象徴とも言えるガンジス川は今も多くの人々を惹きつけています。

No.12 ブッダガヤの大菩提寺(ブッタガヤ)

ブッダガヤの大菩提寺(イメージ)

ブッダガヤの大菩提寺(イメージ)

ブッダガヤの大菩提寺(マハーボーディ寺院)はインドのブッダガヤにあり、菩提樹の下で深い瞑想を続けたブッダ(釈迦)が、覚りを開いた場所として知られています。仏教の4大聖地のひとつに数えられ、2002年に世界遺産に登録されました。現在の寺院は、紀元前3世紀にアショーカ王によって建設され、7世紀ごろに現在の形になったと言われています。大菩提寺には、高さ約52メートルの大塔がそびえ、本殿の背後にある菩提樹はブッダが瞑想して悟りを開いた菩提樹の子孫であるとされ、ブッダが座した場所を示す金剛座が祀られています。

No.13 カジュラホ

カジュラホ寺院群(イメージ)

カジュラホ寺院群(イメージ)

カジュラホはインドの中央に位置する人口約5000人弱の村です。紀元後950~1050年に建てられた85カ所もの寺院にある「愛の彫刻」で有名になった場所で、今はそのうちの25院が残っています。寺院の壁面を覆うように施された天女像やミトゥナ像(男女交合像)はとても迫力があり、シヴァ神を祀るヴィシュワナータ寺院や、ミトゥナ像の彫刻が美しいデーヴィー・ジャグダンベ寺院など、ヒンドゥー教の寺院が集まる西群の寺院が特に有名です。1986年には「カジュラホの建造物群」として世界遺産に登録されました。

No.14 ジョードプル

ジョードプル(イメージ)

ジョードプル(イメージ)

ジャイプールから西へ約300キロメートル、ラージャスターン州に位置するジョードプル。15世紀にラージプートの王、ラーオ・ジョーダーによって造られ、都市の名前は自身の名前にちなんで「ジョードプル」と名付けられました。マールワール王国の首都であり、長さが約10キロメートルもの城壁に囲まれている城郭都市です。建物の多くが青く塗られており、ジャイプルの「ピンクシティ」に対し、ジョートプルは「ブルーシティ」と呼ばれています。高台に位置するメヘラーンガル城から旧市街地を見下ろせば、壮大な景色が楽しめます。

No.15 メヘラーンガル砦(ジョードプル)

メヘラーンガル砦(イメージ)

メヘラーンガル砦(イメージ)

ジョードプル市街地を見下ろす高台に建つ壮大なメヘラーンガル砦。15世紀にラージプートの王ラーオ・ジョーダーによって建設されました。高さ130メートルの岩山の上に建てられた高さ約36メートルの城壁は堅牢な防御を誇り、その立地のために防御的にも戦略的にも重要な役割を果たしました。 内部には「花の宮殿」や「真珠の宮殿」と称される、壮麗な装飾が施された美しい宮殿や広間などがあります。現在もマハラジャが所有していて、一部はジョードプルの歴史や文化を紹介する博物館として公開されています。

No.16 ウダイプール

ウダイプール (イメージ)

ウダイプール (イメージ)

ウダイプール(ウダイプル)はラージャスターン州に位置し、街の中心にピチョラー湖があることから「湖の町」とも呼ばれています。美しいピチョラー湖を見下ろす高台に建つ宮殿「シティ・パレス」は、複数の宮殿が連なり、美しい庭園や装飾的な広間が有名で、内部は博物館として公開されています。ピチョラー湖に浮かぶ白亜の宮殿「レイク・パレス」は1746年にマハーラーナの離宮として建てられ、現在はラグジュアリーな高級ホテルとして注目を集めています。ロマンティックな雰囲気と歴史的な背景が融合したウダイプールの散策をお楽しみください。

No.17 ダージリン

ダージリン・ヒマラヤ鉄道(イメージ)

ダージリン・ヒマラヤ鉄道(イメージ)

ダージリンはヒマラヤ山脈に連なる標高2134メートルにある山岳地帯の都市です。茶葉ダージリン・ティーの産地としても有名な町で、その標高の高さから避暑地としても知られています。ヒマラヤ山脈の雄大な姿を望む「タイガー・ヒル」や、茶摘みの様子が見学できる「ハッピー・バレー紅茶園」などの名所があり、世界各国から旅行者や避暑客が訪れます。1881年に開通した世界遺産の「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」は今も現役で全長約88キロ、約2000メートルもの標高差を走ります。アンティークな車体から「トイ・トレイン」と親しまれています。

No.18 エローラ石窟寺院群

エローラ石窟寺院群 ・カイラーサナータ寺院(イメージ)

エローラ石窟寺院群 ・カイラーサナータ寺院(イメージ)

世界遺産に登録されているエローラ石窟寺院群は、岩を掘り抜いて作られた遺跡群で、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の寺院や僧院が30以上残されています。南から1~12窟が仏教、13~29窟がヒンドゥー教、30~34窟がジャイナ教の石窟です。最大の見どころは第16窟のカイラーサナータ寺院で、巨大な岩山を奥行き約80メートル、幅約46メートル、高さ約34メートルにわたって切り開き、柱や塔門、精巧な彫刻といった寺院部分を掘り出して造られており、この巨大な石彫寺院を100年以上かけて完成させたといわれています。

No.19 アジャンタ石窟寺院群

アジャンタ石窟寺院群(イメージ)

アジャンタ石窟寺院群(イメージ)

アジャンタ石窟寺院群(アジャンター石窟群)は、デカン高原の北西マハーラーシュトラ州に位置する仏教の石窟群で、アゴーラ川河岸に約30の石窟寺院が並んでいます。最初の開掘は紀元前2世紀~後2世紀に始められ、7世紀ごろまで続けられたと考えられています。建設された石窟寺院群の内壁には、仏教の説話を題材にした精緻な壁画が多く施されています。アジャンタ石窟寺院群は、仏教の衰退とともに1000年以上忘れ去られ、1819年にジャングルの中から発見されました。「アジャンターの石窟寺院群」として、1983年に世界遺産にも登録されています。

No.20 エレファンタ島(ムンバイ)

エレファンタ島の石窟寺院群(イメージ)

エレファンタ島の石窟寺院群(イメージ)

ムンバイの東、約10キロの海上に浮かぶエレファンタ島。島内には7つの石窟寺院があり、1987年に「エレファンタ島の石窟寺院群」として世界遺産に登録されています。アジャンタ石窟寺院群、エローラ石窟寺院群とともにインド三大石窟の一つに数えられています。石窟群の中で、状態が良いものは第1窟で、石窟の奥の壁に「シヴァ神の三面上半身像」が彫られています。高さは約5.7メートルもあり、表情の細部まで見事に表現されています。ヒンドゥー教美術としての価値が非常に高いとされ、ムンバイを訪れる観光客にとって人気のあるスポットです。

No.21 インド門(ムンバイ)

インド門(ムンバイ)

インド門(ムンバイ)

港町ムンバイに立つ「インド門」は、イギリスの支配下時代の1911年にインドを訪問したイギリス国王のジョージ5世夫妻を歓迎するために建設されました。スコットランドの建築家ジョージ・ウィテットが設計した門の高さは26メートルあり、グジャラート様式の壮麗なデザインです。現在はエレファンタ島湾行きの船や湾内クルーズなどの観光船の発着所になっています。夕暮れ時や夜のライトアップされた景観が特に美しく、インド門はムンバイの象徴的なランドマークとして、観光客に人気のあるスポットです。

No.22 チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(ムンバイ)

チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(イメージ)

チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(イメージ)

ムンバイにある、「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリアターミナス駅)」は、1日の乗降客は300万人を超えるといわれるアジア有数の巨大ターミナル駅です。イギリスの植民地時代に建設され、1887年に開業しました。ヴィクトリア朝時代のネオ・ゴシック建築と、石のドームや尖塔といったインドの伝統的な要素が融合した絢爛豪華な外観は圧巻です。内部にはステンドグラスや石の彫刻など、細部にわたる美しい装飾が施されています。世界で唯一、駅そのものが世界遺産に登録されています。

No.23 ビービーカマクバラ(オーランガバード)

ビービーカマクバラ(イメージ)

ビービーカマクバラ(イメージ)

ビービーカマクバラは、マハーラーシュトラ州オーランガバードにある歴史的な霊廟です。ムガル帝国の皇帝アウラングセーブ帝の妃ディルラース・バーヌーの霊廟でアウラングセーブ帝の息子アザム・シャーによって17世紀後半に建設されました。インドを代表する世界遺産タージ・マハルをモデルにしており、「ミニ・タージ」として親しまれています。荘厳なドームの周囲には美しい庭園が広がっており、観光客だけでなく地元の家族連れもそぞろ歩きが楽しめるスポットです。

No.24 ゴア

ボム・ジェズ教会(イメージ)

ボム・ジェズ教会(イメージ)

ゴアはアラビア海に面した西インドの州で、インド有数のビーチリゾートとして知られています。1510年にポルトガルに支配されて以来、貿易航路として繁栄したこの地は、西欧的な街並みや壮麗な教会や寺院も多く存在します。かつてポルトガル植民地時代の首都だった「オールド・ゴア」には、バロック、ルネサンスの聖堂が60件近く建設され、宣教師ザビエルの遺体を安置した「ボム・ジェズ教会」など現在も10余のキリスト教建築が残ります。「オールド・ゴア」は、1986年に「ゴアの教会群と修道院群」として世界遺産に登録されています。

No.25 チェンナイ

マハーバリプラムの海岸寺院(イメージ)

マハーバリプラムの海岸寺院(イメージ)

ベンガル湾に面した南インドの中心的な都市であるチェンナイ。1996年に植民地時代の名称「マドラス」から改称した町で、美しいマリーナビーチやイギリス植民地時代に造られたジョージ・タウンなどが有名です。チェンナイから60キロほど離れた場所にある「マハーバリプラム」は、7世紀ごろに東西交易の拠点として繁栄しました。多くのヒンドゥー遺跡が残り世界遺産に登録されていいる「海岸寺院」があります。またチェンナイから南西へ約77キロ離れた場所にはヒンドゥー教7大聖地の一つである寺院都市「カーンチープラム」があります。

No.26 マドゥライ

ミーナークシー・アンマン寺院(イメージ)

ミーナークシー・アンマン寺院(イメージ)

マドゥライは、チェンナイの南西約470キロメートルに位置する都市で、紀元前から古代インドの主要な交易と文化の中心地として栄えてきたと考えられています。マドゥライはヒンドゥー教の重要な巡礼地であり、「ミーナークシー・アンマン寺院」を中心として旧市街が広がっています。町の守護神であるミーナークシー女神とその夫シヴァ神を祀るこの寺院の4つの巨大な塔門(ゴープラム)には、合わせて3300体を超えるともいわれる神々の彫刻が施されています。

No.27 コモリン岬

コモリン岬(イメージ)

コモリン岬(イメージ)

コモリン岬は、インドの最南端に位置する岬で、アラビア海、ベンガル湾、インド洋の交点に位置しています。太陽が海から昇り海に沈む様子は神々しく、信仰心の篤いヒンドゥー教徒はここを聖地とし、朝と夕に太陽を拝みながら沐浴をします。「コモリン」という名前は、南インドの女神「クマリ」に由来しています。コモリン岬の中心には、この女神を祀る「クマリ・アンマン寺院」があり、多くの巡礼者が訪れます。観光客にとっても、ゆっくりと時が流れる、非日常の旅を楽しめると注目のスポットです。

No.28 ハウスボートクルーズ

ハウスボートクルーズ(イメージ)

ハウスボートクルーズ(イメージ)

南インドのケーララ州はアラビア海に面し、海岸線に近い川や運河が多くバックウォーター(水郷地帯)と呼ばれています。南国風情あふれるバックウォーターを堪能したい方におすすめなのが、ハウスボートクルーズです。全長900キロメートルにも及ぶバックウォーターをクルーズ船で観光します。中には各部屋にエアコン・シャワーがついており、1泊クルーズを楽しむことも可能です。鮮やかなヤシの木々の間を流れる運河を走るクルーズ船からは、雄大な自然や野生動物、地元の村の生活などを観察することができます。

No.29 ハンピ

ヴィルーパークシャ寺院(イメージ)

ヴィルーパークシャ寺院(イメージ)

ハンピはインド南部のカルナータカ州に位置する歴史的な遺跡群で、14~16世紀にかけてヴィジャヤナガル王国の首都として繁栄しました。16世紀にイスラム勢力の略奪と破壊により廃墟と化しましたが、現在も40以上のヒンドゥー教寺院の遺跡などが点在します。今なお信仰を集めているのがハンピ最古の寺院「ヴィルーパークシャ寺院」で、壮大な塔門は高さ約50メートルもあります。ハンピ遺跡最大規模で56本もの列柱や彫刻が素晴らしい「ヴィッタラ寺院」など見どころも多く、「ハンピの都市遺跡」として世界遺産に登録されています。

No.30 コーチン

チャイニーズ・フィッシング・ネット(イメージ)

チャイニーズ・フィッシング・ネット(イメージ)

コーチンはインド南部のケーララ州に位置する港町で、アジアの貿易の重要な拠点として栄えました。ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地支配を受けた歴史があり、異国の影響を受けた多文化的な町です。コーチンには、インドにある最古のヨーロピアン建築の一つ、バスコ・ダ・ガマが埋葬された「聖フランシス教会」や、ケーララの伝統舞踏「カターカリ・ダンス」、巨大な網を海中に沈めロープで引き上げる漁法伝統的な漁法「チャイニーズ・フィッシング・ネット」など、伝統芸能や美しい景観が多く、南インドならではの旅が楽しめます。


「人気の世界遺産タージマハルから魅惑の南インドまで紹介!インドおすすめ観光スポット30選」はいかがだったでしょうか。ゴールデントライアングル以外にも、数多くの世界遺産や壮大な古代遺跡があり、まさに一度だけでは足りないのがインドの旅です。ぜひ魅力あふれるインドへ訪れてみてください。


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