ヨーロッパの穴場!?スロベニア観光スポット10選

更新日:2019年09月27日

スロベニア(イメージ)

スロベニア(イメージ)

魅力的なスポットを多数抱えながらも、日本での知名度はあまり高くないスロベニア。多彩な民族と文化によって形成された首都リュブリャナや、国内各地に点在するカルスト洞窟、温泉などが人気です。

No.01 ポストイナ鍾乳洞

ポストイナ鍾乳洞(イメージ)

ポストイナ鍾乳洞(イメージ)

総延長約25km、最大深度は115m。ヨーロッパ最大級を誇る地底に広がる別世界がポストイナ鍾乳洞です。想像を絶する巨大な地下空間を体感するには、まずはトロッコ列車に乗り込み、迫り来る鍾乳石のトンネルを進む冒険の旅に出発します。美しくも奇妙な形の石柱や石筍を眺めながら3kmほど進むと、そこからは徒歩での地底散歩。1万人を収容でき、実際にイベントも行われるという広大な「コンサートホール」には感嘆の声を上げるでしょう。

スタッフのおすすめPoint!

鍾乳洞のシンボルといわれる巨大な「ブリリアント鍾乳石」は必見!白く輝くダイヤモンドのようです。ガイド同伴のツアー観光のため出発時間は事前に調べておきましょう。中は寒いので温かい上着を持参で。撮影は自由ですがフラッシュは禁止です。また、洞内には希少な両生類「ホライモリ」が生息しています。肌色で大きなエラを持ち、伝承では「ドラゴンの赤ちゃん」とされていたとか。野生のものは滅多に見つかりませんが、水槽で飼われているものを見学できます。

No.02 トリグラウ国立公園

トリグラウ国立公園はスロベニア唯一の国立公園でユネスコの世界遺産にも登録されています。公園とはいっても場所はアルプス山脈の一部。大自然でのトレッキングを楽しむため、ここには世界中から山好き達が集まってきます。公園の名前にもなっているスロベニア最高峰のトリグラウ山やセブンレイクと呼ばれる氷河湖があり、石灰岩がむき出しになった岩場からなだらかな草原地帯まで、起伏に富んだが自然の偉大さに圧倒されることでしょう。

スタッフのおすすめPoint!

イタリア、ハンガリー、オーストリア、クロアチアに囲まれた四国ほどの小さな国スロベニアを代表する観光地。穏やかな牧草地、いくつもの紺碧の湖、荒涼とした石灰岩のトレイルなど、さまざまな自然の表情を楽しめるヨーロッパ屈指のハイキングスポットです。日帰りから宿泊まで多数のトレッキングルートがあり、夏のベストシーズンには大勢のハイカーや登山客でにぎわいます。運が良ければ、立派な角を持った“アイベックス”(ヤギの仲間)に遭遇することも!

No.03 シュコツィアン洞窟群

シュコツィアン洞窟群の入口(イメージ)

シュコツィアン洞窟群の入口(イメージ)

石灰岩が雨水などにより浸食されてできた地形を「カルスト」といいます。日本では山口県の秋吉台などが有名ですが、長さ約6km、幅約230mの巨大鍾乳洞を有するシュコツィアン洞窟群がある「クラス」地方こそがその語源となっているのです。5000年前から人が住んでいたとされるこの洞窟の内部には34kmに渡ってレカ川が流れ、それによって造られた長さ約2.5km、深さ約90mという世界最大級の地下峡谷が存在します。1986年に世界遺産に登録されました。

スタッフのおすすめPoint!

1万にもおよぶ鍾乳洞があるといわれるスロベニアの中で、無数の鍾乳石が美しいポストイナ鍾乳洞に対し、豪壮な地底の大峡谷が広がるのが「シュコツィアン洞窟群」です。日本ではあまり知られていませんが、その迫力はグランドキャニオンにも並ぶほど。遊歩道が整備されていますが、階段や坂道が多く夏でもひんやりとしているため、履きなれた靴と上着の準備を忘れずに。周辺には歴史や地質を紹介する博物館もあるので足を延ばしてみましょう。

No.04 ブレッド湖

(イメージ)

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周囲の山々や青空がエメラルドグリーンの湖面に映り、まるで絵画の中に入り込んだようなロマンチックな情景が広がるブレッド湖。その美しさは「アルプスの瞳」との異名を持ちます。湖の中央には小島が浮かび、ここには17世紀に建てられたという聖マリア教会があるのみ。島へはボートで渡ることができます。教会では荘厳な祭壇やフレスコ画が観られ、願いが叶うという「望みの鐘」があるので、上手く鳴らせるかトライしてみてはいかがでしょう。

スタッフのおすすめPoint!

オーストリア、イタリアとの国境近くに広がるこの氷河湖周辺は、かつてセルビアの王族やハプスブルク家の別荘地でもあったスロベニア屈指のレイクリゾートです。自然が輝きを増す夏のベストシーズンに加え、湖面に氷が張り、周囲の山々が真っ白に雪化粧する幻想的な冬景色もすてきです。孤島に建つ白い聖マリア教会に残る「望みの鐘」には、最愛の夫を亡くした妻の切ない愛の伝説が残されており、恋愛のパワースポットにもなっています。

No.05 プレジャマ城

岩山の洞窟に埋め込まれたように建てられたお城がプレジャマ城、通称・洞窟城です。現在の建物は16世紀に再建されたもので、お城の内部は実際の鍾乳洞とつながっており、施設の一部として巧みに利用された姿が見られます。ここは昔、盗賊団の拠点として使われ、外部からの攻撃に備え秘密のトンネルも存在していたという、まさに難攻不落の要塞でした。場内は調度品などの展示の他に拷問の様子も再現されています。

スタッフのおすすめPoint!

岩山の中腹123メートル、鍾乳洞の入り口に建てられたこの城の主エラゼムは15世紀、裕福な貴族から財宝を奪い、貧しい人々に分け与えていました。オーストリア帝国に城を包囲され命を狙われましたが、崖に埋め込まれたような不思議な構造のおかげで半年以上も持ちこたえることができたそうです。懐中電灯を持って暗闇を探検するガイドツアーもあるので参加してみては。家臣の裏切りで最後に命を落とした彼の足音や声が聞こえてくるかもしれません……。

No.06 ブレッド城

ブレッド城(イメージ)

ブレッド城(イメージ)

ブレッド湖のほとり、高さ約100mの断崖にそびえ立つブレッド城。ロマネスク様式とゴシック様式の外観を持ち、11世紀初頭の書物にも記されているスロベニア最古の城のひとつで歴史ある場所です。城内には博物館もあるので、ブレッド地方について学ぶこともできます。しかし、なんといっても注目したいのは、ここからの眺め。エメラルドグリーンの清らかな水をたたえたブレッド湖とそこに浮かぶ緑の島の聖マリア教会の姿は息をのむほどの絶景です。

スタッフのおすすめPoint!

ブレッド湖北岸の崖上に建つ姿は、まるでおとぎ話の世界から抜け出してきたかのようです。周囲を一望する城内のテラスからは、朝・昼・夕と刻一刻と表情を変える絶景が楽しめます。また、礼拝堂の内部を飾るフレスコ画や、ナポレオン統治時代の家具や中世の刀剣・銃器など実際に使われていたものを展示する博物館は必見。城内では、養蜂が盛んなスロベニアならではのハチミツ製品や鍛冶職人よるハンドメイドの鍛造品などが販売されているので、お土産にぜひどうぞ!

No.07 リュブリャナ城

街とリュブリャナ城(イメージ)

街とリュブリャナ城(イメージ)

スロベニアの首都・リュブリャナ。この街が一望できる丘の上に建っているのがリュブリャナ城です。最初に造られたのは1144年。現在の姿は16~17世紀になって築かれたものだといいます。お城と聞けば華やかな貴族を想像しますが、一時は軍事施設として利用され、第二次大戦中は捕虜の収容所や刑務所になっていました。現在は博物館やカフェが併設され、旧市街の景色が楽しめる人気のビュースポットになっています。

スタッフのおすすめPoint!

リュブリャナ城は街のどこからでも目にすることができるランドマーク。丘の上までは急な坂道を歩いても15分程度ですが、クレコフ広場と城を結ぶ眺めの良い「フニクラ」(ケーブルカー)利用がおすすめ。リュブリャナの支配闘争や第二次大戦など長い歴史の中で城主や姿が何度も変わってきましたが、1905年に市が買収した際に一部がアパートになりました。中庭や一部のテラスは無料で開放されているため、市民の憩いの場にもなっています。

No.08 ボーヒン湖

ボーヒン湖(イメージ)

ボーヒン湖(イメージ)

ボーヒン湖はブレッド湖と同じくトリグラウ国立公園内に位置し、その大きさはブレッド湖の約3倍を誇ります。湖は美しいブルーのグラデーションを描き、水の透明度の高さに感激するでしょう。名物の「黄金のマス」が行き交う姿も肉眼でしっかり確認できます。ここには特化した観光スポットはないですが、トレッキングやサイクリング、釣りやカヌーなど、身体を動かして遊びたい行動派には特にオススメ。もちろんのんびり派も大自然を満喫できます。

スタッフのおすすめPoint!

スロベニア最大の氷河湖ですが、ブレッド湖ほど観光地化されていないので、自然を目いっぱい楽しみたい方にはこちらがおすすめです。ユリアンアルプスの優美な姿を映すエメラルドグリーンの湖面には群れになって泳ぐ魚の姿も見られます。英国の推理作家アガサ・クリスティは「ボーヒン湖は美しすぎて私の小説の舞台にならない」とその美しさをたたえたそうです。湖畔には遊歩道も整備されているので、夏にはハイキングやサイクリング、冬はスキーも楽しめます。

No.09 ヴィントガル峡谷

リトグラウ山から流れ来るラドウナ川が造り出した地形が、ヴィントガル峡谷です。切り立った岩の間を縫うように流れる川に沿って、味わいある木製の遊歩道が造られています。渓谷の全長は約1.6km。これほど清く澄んだ川の水を見られることはそうそうありません。途中に渓谷を渡る石造りのアーチ橋があり、絶好の撮影スポットになっています。運がよければ通過する列車を収められるかも。渓谷の終わりでは高さ13mを流れ落ちるシューム滝が見られます。

スタッフのおすすめPoint!

ヴィントガル峡谷には川に沿う形で木製の遊歩道が設置されているところが多く、トレッキングをしながら川の表情や川辺の植生などを観察することができるのが最大の特徴です。おすすめシーズンは5月~11月。緑がひときわまぶしく清流が清々しく感じられる夏の、6月~9月中旬頃までがベストシーズンといえます。峡谷の水面は季節や天気、光の辺り方によってまったく違う色と表情を見せてくれるので、どんな風景に出会えるかは一期一会です!

No.10 プレシェーレン広場

リュブリャナ・三本橋(イメージ)

リュブリャナ・三本橋(イメージ)

スロベニアの首都・リュブリャナの街の中心地にあり、多くの観光客で賑わう広場です。広場の中央に建つ銅像は、スロベニア国家の作者で詩人のフランツェ・プレシェーン。この広場の名前の由来となる人物です。広場の南を流れるリュブリャニツァ川に掛かる三本橋は、リュブリャナのシンボルとして親しまれる最も有名な橋。また、広場の北側にはピンク色の外観が目を惹くバロック様式のフランシスコ教会が建っています。

スタッフのおすすめPoint!

プレシェーレン広場の南側に流れるリュブリャニツァ川に架かる「三本橋(トロモストウイエ)」はリュブリャナ市内で最も有名な橋といわれています。特徴はこの3本の橋が並列ではなく、市内のほぼ中心から放射線状に広がっていること。三本橋の付近からは昼間にはメルヘンチックな街並みが、夜にはライトアップされた幻想的な景色が楽しめます。また天気の良い日には、大道芸人たちが集まって芸を披露している時もあります。


アドリア海沿いの美しい自然と歴史ある街並みを堪能できるクロアチア・スロベニア特集はこちらから。おいしいグルメ情報やツアー同行日誌も掲載中です!

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