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赤ベコ愛に満ちた名物のご当地公園
赤ベコがかわいすぎると評判のご当地公園が会津若松にあるのをご存じですか。
その名もずばり、「赤ベコ公園」。まちの小さな公園ですが、赤ベコの遊具が点々と設置されていて、ゆるーい気分になれてこころ癒やされると話題になり、県外からも多くの人が訪れてSNSにアップするなどされています。テレビ番組に紹介されたこともあり、福島県の伝統的な郷土玩具が今、脚光を浴びているのです。
牛のことをベコと呼ぶ会津地方で、赤ベコの歴史は古く、平安時代に疫病を払った赤い牛が由来とされています。以来、疫病払いや子どもの魔避けの玩具として用いられてきました。玩具では首がゆらゆらと揺れる細工が施されているものが知られていますが、赤ベコ公園の赤ベコは、お尻から降りる滑り台になっていたり、水飲み場の土台や椅子などにもなって八面六臂の活躍をしてくれています。県民の赤ベコ愛が感じられ、やさしい気持ちになれる赤ベコ公園。ぜひ一度は立ち寄ってみたいものですね。
からむし織の里・奥会津昭和村
福島県西部に位置する奥会津昭和村。山に囲まれた美しい場所で、花や紅葉など、四季折々の美しい風景を見せてくれます。昔ながらの風景が広がるこの地では、300年以上前から「からむし」という植物を本州で唯一栽培しています。このからむしを使用して生産された「からむし織」は、我が国最古の織物とも呼ばれ、過去には献上布として納められていた貴重な布でした。かつて、雪に閉ざされてしまう時間が長いこの地で暮らしていくために、「からむし織」は生きるために必要な換金作物でした。栽培から織に至るほとんどの過程は手作業。現在、生産技術の継承・製品加工と後継者の育成を積極的に行い、若い世代に伝統を引き継いでいます。
奥会津昭和村にはこの「からむし織」に触れることができる場所がたくさんあります。「道の駅からむし織の里しょうわ 織姫交流館」ではからむし織体験も可能です。からむし工芸博物館でからむし織について深く学ぶのもいいかもしれません。さらに、源泉掛け流し温泉・しらかば荘では、温泉を楽しめるだけではなく、館内のいたるところにからむし織を使用しています。村を訪れる際はぜひ訪ねてみたいですね。