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「海女さん」の伝統にふれる
三重県といえば、「海女さん」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。昔に比べ減少傾向にあるものの、鳥羽・志摩エリアでは今なお国内最多の600人以上の海女さんが活躍しています。海女さんたちは日々、海の恵みに感謝しながら「貝や海藻は大きくなるまで捕らない」など自然にやさしい伝統漁法を大事に守り続けています。2017年には、「鳥羽・志摩の海女漁の技術」が国の無形重要民俗文化財に指定されたほど。
実際の海女漁を船上から見学するツアーも楽しいですが、おすすめしたいのが、海女さんたちが捕ってきた魚や貝を食べられる「海女小屋体験」。魚介のプロである海女さん自ら炭火と焼き網で焼き、一番おいしいタイミングで用意してくれます。新鮮な魚介を味わいながら、伝統を受け継ぐ海女さんのお話を聞けるなんて、とても貴重な体験になりそうですね。
懐かしの「ナローゲージ鉄道」に乗ろう!
三重県に残るとても珍しい鉄道、それが「ナローゲージ鉄道」です。
その最大の特徴は、線路幅がとても狭いこと。国鉄時代からのJRの標準が1067mm、一部私鉄でも使われる世界標準の軌間は1435mmですが、ナローゲージは762mmと標準軌の半分しかありません。
一般的な鉄道より規格が簡便で安く建設できるため、明治・大正期に各地で設置されましたが、今も残るのは全国で3路線だけ。そのうちの2つが、三重県の三岐鉄道北勢線と四日市あすなろう鉄道(内部・八王子線)です。
北勢線の車内の狭さは、ロングシートの対面に座る人同士の足が当たってしまうほど。クーラーの室外機も天井ではなく車内の隅に置かれています。
近鉄時代からの車両を改装した四日市あすなろう鉄道は、窓際に1人座席が並び、一見するとバスのようです。ほかではちょっと味わえない小さな電車の旅を、ぜひどうぞ。