二層作りの聖フランチェスコ教会
観光ポイント
上下二層になった教会。1230年に完成した下の教会は天井が低く、荘厳で、シモーネ・マルティーニによる「サン・マルティーノの生涯」やチマブーエによる「聖母子と聖フランチェスコ」など優れた中世画がある。階段を降りると、聖フランチェスコの墓がある地下室がある。
1253年に完成した上の教会はまるでジオットのフレスコ画美術館のようでで「小鳥に説教をする聖フランチェスコ」をはじめ、彼の生涯のエピソードが28場面に描かれている。イタリアの守護聖人は、聖フランチェスコで、1182年にアッシジの裕福な商人の家に生まれた。金に困らない良家の息子だったが、何も所有せず、神のみを愛するように回心する。そして、「清貧」「純潔」「従順」の3つを戒律とした教えを説き始める。この3つの戒律は現在でもフランチェスコ会の修道士が着る服の腰に巻く紐の3つの結び目に残っている。